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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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真のカツオ節までの道のり

戻ってきたアントンさんと調理担当ユーリーさんにも、カツオ節の違いを確認してもらった


アントン「確かに・・・香りから違いますね」

ユーリー「これは私のダシの取り方が悪かったのではないのでしょうか?」

ユーリーさんが申し訳なさそうな顔をする


「いえ、こちらは私がさっき取った出汁なので、違うのはカツオ節の種類だけなんです」

ユーリー「なるほど、ではやはりカツオ節の作り方に問題があると?」

「おそらく?乾燥と燻製が足りないのか、もしくは燻製の木の種類が違うのかも」

アントン「燻製に使われているのは、一般的に一番使われているものを使用しています。肉で主に使われているものですね」


「肉・・・それが原因かもしれません、私はこの木を使っているんです」

アントン「これは・・・試作で作ったものとは違う木のようですね・・・」

「ちょっと名前がわからないんですけど・・・」

アントン「少し頂いてもよろしいですか?詳しい者に聞けばわかると思いますので」

「お願いします。あと、気になったのは乾燥具合です。もっと燻製と休ませる時間を増やした方がいいと思います」


アントン「もっと・・・ですか、書かれていた通り、表面が黒く硬くなるまでは行ってみたのですが・・・」


「そこなんですよね・・・自分でも完成の目安はそこぐらいしかわからないんですけど、削って

見た時に硬さに違いがあるんです。私が作った方はもっとカチカチなんです」


アントン「なるほど、追加で乾燥と燻製ですね・・・わかりました」

「はい、お願いします。あとは、実際にカツオ節を使った料理を伝えたいと思いまして、ユーリーさん以外にも、飲食店で料理を出してもらえるところがあればいいなと思うんですが、興味があるお店とかないでしょうか?」

ユーリー「それなら、お任せを。知り合いの飲食店に掛け合ってみます」

「ありがとうございます!」


ユーリー「場所はここで、時間は明日の朝でも良いですか?開店前にするのが良いと思いますので」

「はい、もちろんです。よろしくお願いします」


アントン「あとは、こちらですね。ダシの取り方で追記ですね」


「はい、ありがとうございます。カツオ出汁を取る時は、出汁を取ったあとにカツオを取り出しておかないといけないんです。臭みや、衛生面でも良くないので」

ユーリー「そうだったんですね!ずっと入れておけばもっと良いダシが出るかも知れないと思っていました・・・」


「ふふっ、そう思いますよね。カツオ節の香りは結構繊細なんです」

ユーリー「なるほど、メモしておきます」

「2番出汁も時間を計っておいたほうが良いですね。長時間入れっぱなしはよくないです」

ユーリー「はい、そちらもしっかりとメモしておきます」


ユーリーさんはがりがりとメモを取っている

勉強熱心な人だ


アントンさんは荒節作りの見直しをしに行ってくれた

ユーリーさんも、飲食店に声をかけにいってくれて

あとは、明日の朝に試食を作る事にした


ニャム「試食たのしみだなー」

「ニャムさんも参加ですか?」

ニャム「もっちろん!カツオ節をいっぱい使うんでしょう?」

「ふふっ、そうですね」

ニャム「絶対行かないと!」


今からウキウキのようだ

ガロルドもついて来てくれるみたいだし、たくさん作らないとな



そして翌日に、同じ場所に来た


「おはようございます。今日はよろしくお願いします」

ユーリー「こちらこそ、よろしくお願いします」

「「よろしくお願いします」」

ユーリーさんが連れて来てくれた人は男性が2人だった

どちらも飲食店を経営しているらしく、お昼と夜の営業らしいので

手早く行きたい


「では、簡単にカツオ節の削り方と出汁の取り方から説明します」

「「「はい」」」

3人がメモを取り出して、ヤル気満々だ


いつもはナイフで削っていたが、削り器を自作してみた

これは、アントンさんに相談して商品化してもらう予定だ

シャッコシャッコと削っていく

引き出しを引き抜くと、中に削りたてのカツオ節が入っている

やっぱりこれが一番使いやすい気がする


削りたてのカツオ節を食べてもらった


ユーリー「美味しいですね、旨味を感じます」

「ああ、美味いな、何かの料理にかけるだけで使えそうだ」

「そうだな、美味い」

ニャム「美味しいにゃー、いくらでも食べれる」

全部は食べないで欲しい・・・


「では、これで出汁を取っていきます」

手早く出汁を取っていく


「これが、1番出汁ですね。2番出汁もあとで説明するんですが、まずはこちらを味見してくださいね」

ユーリー「いい香りですねー」

「ああ、しかも色もいいな」

「美味い、これに野菜を少し入れるだけでもいいな」


「そうなんです、これをベースに透き通ったスープにしてもいいし、お味噌汁のベースにしても美味しいですよ。こちらが私が作ったお味噌汁です」

言いながら、葉野菜が入ったお味噌汁を出して、仕上げにカツオ節を乗せた


ユーリー「スープにカツオ節をかけるんですか?」

「はい、風味が増して美味しいですよー。もちろんなくてもいいんですけども」


「コレは上手い・・・」

「味噌と良く合うな・・・魚の切り身をいれてもいいな」

ガロルド「俺もこれが好きだ」

ニャム「ニャムも好き」


好評なようなので、次へ


「スープとして使う以外にも、卵と良く合うんです」

手早くだし巻き卵を作っていく


「これは?」

「今から、焼いていきます。卵焼きっていうんですけど、そこにカツオ節出汁を入れてます」


「はー、上手に巻くもんだな」

くるっとフライパンの上で巻いていく

ユーリー「これは少し技術がいりそうですね」


「慣れれば簡単だし、すぐにできますよ。はい、完成です」


お皿にぽんっと乗せれば完成だ、じゅわっと染みるお出汁がたまんない


ガロルド「俺はこれが好きだ」

ニャム「そーなの?ニャムは初めてー」


ユーリー「こんなジューシーな卵料理ははじめて見ますね」

「確かに・・・」

みんなが食べやすいように切っていく


「はい、どうぞ」

ニャム「美味いにゃ!」

早い、ニャムさん


ユーリー「これは!ふわっとじゅわっと・・・美味しいですー」

「ダシがこんなに溢れて・・・美味い・・・」

「美味いなー、コレは作れるようになりたい」


ガロルド「やっぱり美味いな・・・100個は食べれそうだ」

ガロルドはだし巻き大好きだもんねー


そして、次は茶碗蒸しを作っている所を見せた

「蒸すのか・・・」

「どうなるのか予想が・・・」

ユーリー「だし巻きとは違うんですね」


「味は似てますけど、こっちはもっとスープに近いですかね?」

ユーリー「なるほど・・・・」

ガロルド「これも美味いぞ」

ユーリー「それは・・・楽しみです!」


ニャム「早く食べたいなー」


蒸しあがるまで時間がかかるので、その間に簡単野菜炒めを作る


ほうれん草っぽい柔らか目の葉野菜を適当に切って、炒めるだけ

味付けは塩コショウと、最後にちょっとだけ醤油だ


これに・・・・削りたてのカツオ節をふわっとかけてー


「はい、野菜炒めです。あと、こっちは出汁を取ったあとのカツオ節をふりかけにして混ぜたおにぎりです。どうぞ食べてみて下さい」


ユーリー「や、野菜炒めにかけただけですか?」

「これは簡単だな・・・」

「これなら店にもすぐ出せる」


「これがシンプルで美味しいんですよー、カツオ節が美味しいからできる料理ですね」

ガロルド「美味いな、野菜だけとは思えない」

ニャム「カツオ節多めが良い!」

2人はさっそく食べている、朝ごはんだもんね


ユーリー「凄い!カツオ節をかけるだけで、野菜がこんなに美味しくなるなんて」

「美味い!いいな、肉が入っていないなんて斬新だ・・・」

「肉なしとは・・・凄いな。美味い」


みんなお肉が無い事に驚きがあるみたいだ

みんな野菜あんまり食べないもんねー


私はこれにいつも薄揚げを刻んでいれていた

そんでカツオ節をたっぷりかけるんだ、これだけでご飯が進む進む


カツオ節ふりかけおにぎりも好評で、出汁を取ったあとも使えるなら無駄がないと話していた

出汁ガラは炒め物に入れても美味しいんだよって言うと、びっくりしていた

なので、出汁ガラ入りの野菜炒めも作って見せた

こちらも好評で、追加でカツオ節をかければもっと美味しいはずだって

たくさんかけていた、もちろん美味しいんだけどね


そして、出来上がった茶碗蒸しに一番驚いていた


ユーリー「こっんな、ぷるぷるで!美味しすぎます!」

「美味い!蒸す手間はあるが・・・・これは新しい料理だな・・・」

「美味すぎるな・・・っていうか卵との相性が良すぎるな・・・」


そうなのだ、卵とカツオ節は友達、ズッ友と言っても過言ではない


追加で親子丼も作って、試食会は終わった

これで、カツオ節の普及はできただろう

あとは荒節の製造が確立できればOKなんだけどね


カツオ節の料理を絶対に出すと意気込んで2人が帰っていったので

アントンさんには頑張って欲しい


ユーリーさんにもお礼を言われた

ユーリー「私、もっとカツオ節の料理を研究しますね!そして美味しいカツオ節を作るお手伝いをしてきます!」

そう意気込んでいた

きっといい物が出来上がるだろう

アントンさんからの試作の第2弾完成の知らせを待つばかりだ


ニャムさんとガロルドはたくさん試食できたので喜んでいた

かなり豪勢な朝食だったもんねー

ありがとござした!

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