リオーリオの町出発、カツオ節普及を目指す
リオーリオの町から、沿岸の町へと移動するために
『止まり木』のみんなと護衛依頼を受けている
久しぶりの護衛依頼です
依頼を選ぶのはユーハイムさんに任せていたので
依頼主は私が有料サービスをしている事を、知らなかった
そして、ユーハイムさん達も同じく
なので、改めて料金表を渡して有料サービスの説明をした
ユーハイム「はー、まさかこんな事やってたなんて・・・」
ハザーマ「お風呂?そんな事まで?」
ドム「食べ放題って聞いた事ないな」
ニャム「洗濯まで?どんだけ凄いの」
ソマド「店でも始めるつもりか?」
「ははは、最近は護衛も受けてなかったんで、久しぶりなんですけどね。ちゃんと全部できますのでご心配なく」
ユーハイム「そこじゃねえんだが・・・メシは楽しみだな」
ドム「ああ、しかも食べ放題」
護衛をする商人さんたちも驚いていたけど、「Sランクだしな・・・」となっていた
Sランク関係あるかな?
途中の休憩で軽食を出したんだけど
その時でも「毎食これでもいい・・・」って喜んでくれた
良かった
夜ごはんは、総勢13名という事で用意がなかなか大変だったけど
何とか作り置きでいけた
いっぱい作り置きしてて良かった・・・・
まるで食堂のような状態だったけど、なるべく焼くだけの料理を振舞ったので
おかわりも問題なくさばけたし
お風呂も、最初は半信半疑だったけど
ガロルドが入っているのを見て、みんな挑戦していた
一度入ったら、大変お気に召したらしく
毎日、みんなが入っていた
ニャムさん以外
ニャムさんはお風呂が苦手らしい、猫獣人ってやっぱり猫っぽいんだな
馬車3台、商人さん6人の大所帯だったけど
問題なく道程をすすんで、4日目には町が見えてきた
ソマド「俺は、お前を見直したよ・・・・凄い奴だったんだな・・・」
「え?どこでそうなったの?」
この護衛依頼で特に目立った活躍してないと思うんだけど・・・・
ソマド「だって、俺がどう頑張ってもガロルドにこんな快適な旅をさせてやれないだろう?お前はすごいよ・・・」
え?そこ?そんな主婦目線的な?
「まあ、ガロが快適なら嬉しいんだけど・・・自分が快適に過ごしたいだけだから、そんなに胸張って威張れることじゃないけどね」
ガロルド「威張っても良い、俺は感謝している」
「ふふっ、ありがと」
ソマド「・・・・・完敗だよ。ガロルドと仲良くな・・・・」
まだ戦っているつもりだったの?
ソマドって本当にメンタル強いな
そんな無駄話をしていると、町がもう目の前だ
ここはなかなか大きい港町のようだ
他の港町よりも、壁は高く、外からでは中が見えない
身分証明をして、商隊のに荷物確認を待って依頼完了だ
サインをもらって冒険者ギルドへ向かう
ユーハイム「あー快適な旅だったな!」
ドム「ああ、最高だった」
ハザーマ「あんな事できるのはルラだけだろうけどな」
ニャム「ご飯が美味しいって最高!」
ソマド「確かにな、店でも開いて欲しいくらいだ」
ガロルド「ルラは天才だからな」
「あははは、褒めてもらって嬉しいです。じゃあこの町でも同じようなメニューが出せるように頑張りましょうね」
ニャム「そう!頑張る!」
ユーハイム「それは賛成なんだが、どうやってやるつもりだ?」
「そうですね、やっぱり商業ギルドを頼ろうかと思います」
ドム「商品登録は終わっているんだろう?」
「はい、終わってます。でも、そこから広まるには時間がかかりますからね、直接飲食店に料理を教えて気に入ってもらえれば、新しいメニューとしてお店に置いてもらえると思うんですよね」
「「「なるほど」」」
これからの作戦を話しつつ、冒険者ギルドへ依頼完了報告をして
宿を取りに行った
止まり木がいつも泊っている宿へ行き、その後に商業ギルドへ行った
ニャムさんと、ガロルドと一緒で、他のみんなは自由行動だ
商業ギルドの受付で、カツオ節の製造の進捗を聞くと
すでに試作を始めていて、これからどうやって広めていこうかという段階らしい
凄く良いタイミングに来た!
登録者本人なので、試作に参加させて欲しいとお願いした
受付のお姉さんは驚いていたが、すぐに担当者につないでくれた
試作部屋にいるらしく、そこへお邪魔させていただく事になった
案内にしたがって、商業ギルド内の部屋へ移動する
「失礼します、カツオ節の登録者の方をお連れしました」
「お邪魔します」
「ようこそいらっしゃいました。ここで食品担当をしておりますアントンと申します。よろしくお願いいたします。」
「登録者のルラです。突然お邪魔してしまいすみません」
アントン「いえいえ、来ていただいたと言う事はアドバイスを頂けるということですよね?ところであのお2人は?」
ニャムさんはカツオ節に興奮して、辺りを嗅ぎまわっている
「あ、すみません。あちらがニャムさんで、猫獣人がカツオ節に惹かれるみたいで販促のお手伝いに来てくれました。こっちは冒険者パーティで相方のガロルドです」
アントン「冒険者の方でしたか、猫獣人が好むという話を聞いてはいましたが、よっぽどのようですね・・・」
「はい、匂いを嗅がずにはいられないみたいです。さっそくですけど、試作を見てもいいですか?」
ニャムさんは匂いをたどって、カツオ節が置かれている所までひとりで行ってしまった
アントン「もちろんです。こちらへどうぞ」
すでにニャムさんがいる所までアントンさんと移動する
ニャム「うーーん?これも良い匂いだけど、ルラのと匂いが違う・・・」
アントン「匂いが違うんですか?」
どうやら私が作っているものと、匂いが違うみたいだ
どうしてだろうか?
「ちょっと失礼しますね」
試作の荒節を手に取って嗅いでみる・・・けど
ちょっとわからないな・・・・
「これだけ嗅いでもわからないですね・・・出汁を確認してもいいですか?」
アントン「あ、はい。一応こちらに試作があります」
「ありがとうございます」
近くに置いてあるお鍋の蓋を開けてみる
中には琥珀色の出汁、そしてカツオ節が沈んでいた
あー、カツオ節を取り出してないのか・・・そう言えば書いてなかったな・・・失敗した
「すみません、カツオ節での出汁の取り方を書き直したいんですけども・・・」
アントン「え?何か間違えていましたか?」
「いえ、間違えているというか、注意点を書き足したいですね。カツオ節で出汁を取ったらなるべく早くカツオ節を取り出した方がいいんです。臭みが出て来てしまったりするので・・・」
アントン「なるほど、すぐに手配してきます。調理担当も呼んで参りますので!」
「ありがとうございます、待っている間にこっちで出汁を取ってもいいですか?」
アントン「はい、かまいません。では、少し失礼します」
アントンさんは早足で出て行った
ニャム「確かに、こっちはちょっと魚くさいね」
カツオ節が沈んだままのお鍋を嗅いでいるニャムさん
やっぱり猫獣人は鼻がいいみたいだ
「臭みが出るのもそうなんだけど、衛生的にも良くないんだよね・・・注意点を書いておくべきだった」
ニャム「美味しそうな匂いなんだけどねー」
お鍋を出して、試作のカツオ節を削っていく
「ところでニャムさん、どんな風に匂いが違うんですか?」
ニャム「どんな風に?・・・・難しいな・・・でもルラの方が美味しそうな匂いがする」
「そうなんですね・・・ちょっと削った感じだと・・・乾燥が足りないかな?」
削った感じで、柔らかい気がする・・・誤差だけど・・・
まあ、一応出汁も取ってみる
ニャム「うん、やっぱり味もちがうよ?」
今削った分をつまみ食いしたらしい、手が早い
「味も違うんだ・・・」
自分でも初めて作ったからな・・・何がどう違いを生んでいるのか?
自分で作った分を出して削ってみる
やっぱり削り心地が違うな・・・不思議
ニャム「これこれーー!色も違う?」
「あ、本当だ・・・ちょっと食べてみるか」
食べて比べてみる
「ほんとだ全然違う・・・」
ガロルド「こっちは魚っぽさが強いな・・・」
ニャム「だよねー」
ガロルドが言う通りだ魚っぽさが強い
やっぱり乾燥が足りてない?
出汁も取ってみた、少し取って飲んでみたが
「やっぱり味が違う・・・・」
ニャム「私もー!」
2人にも飲んでもらう
ガロルド「これは・・・魚の味だな」
ニャム「うんうん、ルラの方が美味しい」
「そっかー、やっぱり作り方に問題があるのかも?」
ちょっと荒節作りから見せてもらうかー
ありがとござした!




