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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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ガロルドの話 7

パーティを組むとなってから

少し問題もあったが、俺はルラと正式にパーティを組む事になった

本当に良かった



それからは、どんな時もなるべく傍にいた

ルラがどんな事に巻き込まれたとしても助けられるように

でも、だいたいはルラ自身が戦おうとする事になるんだが

それでいい、俺は支える


ルラとの生活はとにかく楽しかった

食べるか寝るぐらいが楽しみだったのが、毎日が楽しい

俺が知らない食事を作ってくれて、そのどれもが美味い

俺の一番の悩み


美味いと思えるものが少ない


これが一気に解決した

食事量が増えて、太る事を心配した・・・・なのでトレーニングを増やした

さすがに自分でも驚くほど食事量が増えた

美味いから、減らすという選択肢はない


はじめてダンジョンに一緒に入った時も

一度も保存食を食べる事は無かった、いつも美味い食事を出してくれた

俺ばっかりが得している気分になったので、せめて戦おうと思ったが

ルラの方が効率よく攻撃できるのだ

任せるしかない



出番が来たら頑張ろうと思っていたが、しばらく来なかった・・・・なんでだ


もう一つ、少し困った事があった

ルラの人当たりが良すぎる


俺たちの食事を見て、うらやましそうにしている他の冒険者にも食事を分ける

これはまだ良い。だが、相手が勘違いするのだ

美味い食事を笑顔で提供してくれる、見た目の良い女性、これだけで馬鹿は勘違いするだろう

ルラには内緒で相手を睨んでおく


『俺がパーティを組んでいるんだ』そう気持ちを込めて


でないと、悪い虫が付くからな

これも俺の仕事だ


そして、オーガが出る階層になって

やっと俺の出番だと思って頑張ろうと思ったら

ルラの従魔2匹が予想以上に強かった・・・・ドラゴンはまだわかる

しかし、毛玉・・・いや、アスターも?


どこにそんな魔力があるんだ・・・・そんなに小さいのに・・・

驚いたが止める理由もない

進むのも早くて済む


この中で俺が一番弱い・・・・かもしれない

ちょっと焦りもでてきた


ルラに教えてもらった魔法剣を必死に練習することにした

これが出来れば、ルラくらいは戦えるようになる・・・・はずだ


そして、さらに進むにつれて、ルラの魔法剣で切れない物は無いんじゃないか?となった

オーガの上位種でも、問題なく切れる

しかも、斬撃が飛ぶのだ

避けるのも難しい事だろう


この事はルラ自身も驚いていたが

こんなに切れるものだとは思っていなかったらしい




そして、さらに下に進むにつれて敵も強くなったが

宝箱を発見した

ルラが探知魔法で壁にある違和感を見つけれるらしい

ダンジョン攻略にも役立つとは、凄い

しかも、驚く事にミスリルが出て来た・・・・初めて見るミスリルの原石

宝箱いっぱいにだ


偶然ではないのでは?

勘でしかないが、少しそう思った



ここで、一番会いたくなかったパーティに出会う

これが昔、一緒にダンジョン攻略をしたパーティだ

当時は知らない事も多かったから、リーダーの言う通りについて行ったが

下層にいくにつれて後悔したのを覚えている


リーダーは攻略の事しか考えていない人だった

ダンジョン攻略のためだけにメンバーを募集しては、無茶な攻略をくり返す人物だったんだ

俺の時も、ポーションがなくなり、引き返すのも難しい状態まで進んでいた

「もう少し、まだいける」

その言葉を信じて進んでいたが、ひとりが大けがをしていよいよ動けなくなった

戻るのも、進むのも難しい、そんな状況で

俺はケガ人を担いで、戻った


俺以外は、ケガ人を置いていく事を選ぼうとしていたがな・・・


それも生き残る選択だろう

だが、俺は最初からあきらめるのは嫌なんだ


結果的には

ケガ人をなんとか地上まで連れ帰れた

酷い後遺症が残る事になったが、これも自己責任だ

リーダーの責任は重いが、付いていくと決めたのは本人だ

俺には口を挟む事ができない


少しの見舞金を包んで、町を離れた


それから、かなり経ったと思ったが、まだこんな事を?


目の前には、あの時と同じようにケガ人が横たわっていた

少しはまともそうなやつもいるが、あの時に一緒だったやつもいる

あの時から体制は変わっていないみたいだ


ケガ人の為にルラからポーションを買って

ケガの治療を済ませた、戻るのにもポーション無しは辛いだろうという事で

数本のポーションを買って、もう関わらない事にした


しかし、距離を取って寝ていたのにも関わらず

明け方に荷物を漁られた

漁っている手を掴んで、止めた


だが、女は「何もしていない」とシラを切った

ルラも起きてきて、「見ていた」と言っても、「知らない」の一点張りだ

いよいよ頭がおかしくなったのか


パーティメンバーがいる所まで連れて行って「盗もうとしていた」と報告をした

みんな驚いていたが、何も嘘は言っていない

俺が、昔に今と同じような状況になった事、リーダーは同じ事を繰り返している事を言った

今、戻るのなら20階まで連れて行ってやると言えば、新規で参加していた奴らは

すぐに荷物をまとめ始めた


おかしな女だけは、掴みかかろうとしてきたが、ルラが地面にたたきつけてくれた

気絶した女は他の男が背負っていくみたいだ

20階まで戻って、こいつらを地上へ送り返した

リーダーは黙ったまま、うつむいていた

後悔なのか、自分がしてきたことが理解できたのかはわからないが

もう二度とやらないで欲しい


ルラには申し訳の無い事をした

俺の私情に付き合わせて、嫌なものを見せた

昔、あの時にアイツを止めていればよかったのかも知れない

そう思うと気分が沈んだ


ルラが背中を撫でてくれた

気にしなくて良い、そう言ってくれたが、気にする・・・


まだ、明け方くらいだろう、2度寝しようか・・・そう考えていた

セーフエリアへ戻ると



ルラが肉を焼き始めた


何でだ?



しかし・・・・良い匂いすぎる


焼ける肉にくぎ付けになっていると、ルラが切った肉を一切れくれた

受け取って、食べる

美味い・・・・


ルラも美味しそうに食べている


これは励まされたのか?


わからないが・・・・肉が美味い


あっという間に1枚を食べ終わり

ルラが2枚目を焼き始めた

お腹がいっぱいになるまでそれは続き

満足したら、寝た




どれぐらい寝たのかはわからないが、起きるとスッキリしていた

ルラは起きて2匹にエサをあげていた



嫌な気分だったのが、どこにも無くなっていた

ただ、肉を食べて寝ただけなんだが・・・・不思議だな・・・・

ルラのお陰だ



そこでルラが「ガロって呼んでもいい?」と聞いて来た

略称して呼ばれた事は無かったので驚いた


「ガロルドの、ガロ。ルラとお揃いみたいじゃない?」

そう笑顔でいう彼女は可愛かった


「良いな」

自然と笑顔になる


「へへへ、じゃこれからもよろしく。ガロ」

「ああ、よろしく」


笑顔のルラにつられて笑顔になる

ルラと一緒に行動するようになって、よく笑うようになった気がした



元気が出て来た勢いで、先へ進み、下へ進んでいく


ボス部屋もルラと2匹がいれば一瞬だ

この辺りで、もしかして攻略もできてしまうんじゃないだろうか?と思いはじめた



朝起きて、身支度をする

俺はいつもヒゲを剃る、生えかけのヒゲが嫌いだからだ

ダンジョンの中でも、できるだけ剃る


いつも通り剃っていたら、いつの間にかルラが起きて見ていた

「おもしろい」と言っていた

おもしろい?


まあ、ルラが楽しいのならいいか・・・



その後のダンジョン攻略も何の問題も無かった

サイクロプスだろうが、一瞬だ

ミノタウロス上位種もデカいだけで、問題はない


誰も来たことがない階層だから、宝箱も見つけた、ルラが

ミスリルではない何かの鉱石だ、不思議な色合いだが、俺にはわからなかった

知らないって事は貴重なものなんだろう


ボス部屋にいたキマイラはアルジャンが燃やした

火を吐く魔物を火で倒すとは・・・・さすがドラゴン・・・

そして、そこで出た鑑定の魔道具

さすがダンジョンの下層だ・・・・ドロップ品も凄い


さっそく鑑定の魔道具で今までのドロップ品を鑑定してみた

ミスリルにヒヒイロカネ

貴重な原石に、マジックアイテムまで

特にヒヒイロカネは新しい武器を作るのに最適だろう


そして、ルラが2匹を鑑定してみていた

聖獣?と神龍?



これは想像以上だ・・・

はてなが付いているが・・・どういう事だろうか?

ハテナが多すぎてよくわからないが


ルラが「可愛いからいっか」と言っていた

確かに、2匹が今さらどんな生き物だってわかったところで態度が変わるわけじゃない

特にルラにとっては可愛い従魔でしかないだろう


だから、見なかった事にしよう


そして先へ進み、最下層へ来た

そこには火竜がいた、はじめて見たが、負ける気はしなかった


ルラも2匹も逃げる気はなさそうだ


火竜の吐く火を氷の巨大な壁で受け止めて、反撃へ向かう

ルラの飛ぶ斬撃は効いている、かなりざっくりと切れた

2匹も陽動しながら攻撃を繰り返す


ルラの攻撃で火竜の首が下がったところで背中へ飛び乗って、剣を力いっぱい突き立てた

鱗が割れたところで、俺の剣が折れた

回転する火竜に飛ばされて、落ちたので体制を立て直して、着地する


剣が折れた、まともに攻撃できなくなってしまった

どうやって攻めようかと考えていたところで、ルラが走り出した


真っ直ぐに走りつつ飛ぶ斬撃で攻撃

怯んだ火竜の前足を足場に飛んだあと、首へ切りつける

半分ほどが切れたところでルラが回転してさらに連撃を加えている

そして火竜の首が完全に切れて、落ちて行った


全てがゆっくりかのように見えた


倒れていく火竜から飛び降りるルラ


走り寄って、ルラが無事か確かめた


「へへへ、倒しちゃった」

そう言って笑っていた


血だらけなのに、笑うルラは光って見えた


凄い事をしたルラを褒めたくて、持ち上げて回った

ルラは笑っていたが、とんでも無い事だ、ドラゴンを切ったのだ

興奮するままに回っていた

ありがとござした!

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