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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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ガロルドの話 5

護衛依頼も終わりが近い


朝は一緒にトレーニングをして、途中で起きてきたやつらも参加する

デリックはなぜか、俺に対抗心を燃やしていたが

負けるはずがない


その後美味い朝食を食べて、出発だ


歩いている途中でアーバンが「で?どうすんだお前たちは」と聞いた

「どうすんだとは?」

アーバン「ガロルドにパーティ組んでくれって言われてんだろ?」

「あ」


どうやら忘れられていたらしい

どうりで自然に話してくれると思った・・・・


「ガロルドはどう思っているの?」と聞かれた


「俺は、一緒に居れるならなんでもいい」

本心だ、特に目的もない、しいて言うなら「たまに孤児院へ行きたい」ぐらいだと話した


ルラは「美味しいものを探して旅がしたい、特に決めてないけど、その時に楽しいこととしたい事をして生きていきたいの」と言った


俺もだ、美味い物は好きだし

ルラが笑っていられるならそれが良い



アーバンの助言「組んでみて、嫌なら解消すればいい」が効いたみたいで

ルラがパーティを組む事をOkしてくれた


「じゃあ、行けるところまで行ってみようか」

「よろしく」


ルラが受け入れてくれた・・・・良かった

握手した手は小さかった

誰かとパーティを組める日が来るとは思わなかった・・・

ちょっとしんみりしていると、アーバンたちがからかい始めた


「不愛想だし、目も合わせてくれなかった」とか

「返事も返してくれなかった」とか

「いきなり求婚したからビックリした」とか

バツが悪くて黙っていたが、ルラはそんな話も笑って聞いていた


良かった嫌われなくて・・・・


町について、翌日からは一緒に行動した

どうせする事もない、一緒に買い物をして、買い食いをした

ルラは俺が知らない食材を手に入れて、「いい物だ」って喜んでいた


ルラが作りだす美味い食事には何か秘密があるんだろう

屋台のご飯も美味いけど、ルラが作った物の方が美味いんだ


そして困った事がひとつだけあった

ルラが支払いをさせてくれないのだ

食材系は俺も食べる物だし、半分は出すと言っているが

どうしても「これは自分の趣味だから」と言って譲ってくれない

これでは俺はヒモ扱いになってしまうのでは?

それとも毎回食事代を払うべきか?

真剣に悩んでいると、「原価そのままの値段のものはお米だけだから、それだけ出してくれる?」

と言ってきたが、「それなら小麦粉だってそうだろう」と言えば

「確かに・・・」となって穀物全般は俺が出しても良い事になった

良かった・・・ヒモは回避した・・・


その後「自分、結構お金持ちでー」と話はじめた

お金には困ってないし、あるので、出そうとしなくて良い、と良いたいようだ

だが、「俺も金ならたくさんある」と返しておいた


「どんくらい?」と聞かれたが、正直確認していない

「わからないが、しばらく働かないでもいいぐらい」と返しておいた

正直、俺よりルラが金持ちだったとしても全てをルラに払ってもらうつもりはない

これは譲れない、ヒモは嫌だ



その後も買い食いを続けて、気に入っていた魚を焼いたものを一緒に食べた

ルラは器用に骨を取って食べていた

俺がそのまま食べているのをみて、骨を取ってくれた、食べやすい

ルラはなんでもできるんだな・・・・


屋台で焼いていた魚をたくさん買って、これでいつでも食べれるねと笑うルラは女神だ

自分で焼こうなんて考えた事もない、最高だ


楽しい買い物だったが、冒険者ギルドで買い取り査定の受け取りに行った時に事件は起きた

ルラが受付とやり取りしているのを、離れたところで見ていると

何やら揉めているようだ


早歩きで倉庫へ向かうルラを追いかけて「どうしたんだ?」と聞くと

買い取り査定の紙を見せてきた・・・・明らかに買取金額がおかしい

もういいから受け取って帰るというルラに「俺が言おう」と言ったが


「別にここで売りたい訳じゃ無いもん、皇都に行けばもっと高く売れるかもしれないし」

そう言われて納得した、どうせ食い下がっても揉めるだけだろうしな・・・

ルラは賢い


後ろから受付の女が追って来ていたが無視していた

ルラが角と皮を回収していると受付の女が追い付いてきてルラに突っかかる

間に入って止めようとしたが、明らかに声色が変わった

「ガロルド様!こんなガキといては良くないですわ。あなたの手柄を横取りするようなガキです」

ときた


「ガロルド、私逃げるね」

そう言ってすり抜けて、外へ走っていく

俺も後ろへついていく

知り合いか聞かれたが、あんな奴は知らない

迷惑だから無視が一番だろうとなった

手柄を横取りとかわけのわからない事を言っていたしな

ルラの言う通り無視が一番だろう


その後、商人の店に行って買取を済ませた

思ったよりも高値がついて、俺もルラも驚いていた

やっぱり冒険者ギルドのあいつがおかしいんだろう


宿に戻って、みんなにもギルドであった事を話す

よくわからんが、俺に人気があるらしく、それが原因で逆恨みだろうみたいな話になった

ルラには申し訳ない事をした


翌日は、町の外に行くと言うのでついて行った

ルラはキッチンを作って料理をするつもりらしいので、俺は狩りだ

適当に見繕ってきた依頼をこなす


依頼分を狩り終わって戻って見ると、凄く美味そうな匂いがしていた

ルラを見ると、何か小麦粉を練っているようだ

また食べた事が無い物が食べれるかもしれないと思うとワクワクした


「2匹を連れて来て欲しいな」と言われたので

2匹を探しに行くと、近くでどろどろになって転げまわっていた


「ルラが呼んでいる、戻るぞ」

「きゅう?」「きゅぃ?」

しまった、意思疎通ができない・・・・


「ルラが呼んでいるから、連れて帰るぞ?」

そう声をかけてから、そっと持ち上げると、意外と大人しくしている

大丈夫そうだ

そのまま連れ戻ってルラに渡す


キレイに浄化してもらっていた、どろどろだったからな


お昼ご飯に作ってくれたのは「しゃぶしゃぶ」っていう料理だった

自分でお肉を入れて、しゃぶしゃぶさせて食べる料理らしい

ルラの見本通りにやろうとしたが、欲張って肉を入れすぎて火が通るまで時間がかかってしまった

火が通った肉をタレにつけて食べる

肉が柔らかい、タレも美味い、野菜も美味いな、もう全部美味い

感動して、肉を入れては食べる


そこで気づいた、ルラがハシを使っている、器用だ

だが、フォークよりもしゃぶしゃぶしやすそうだ

もうひとつないのか聞いて出してもらい、使ってみる


難しい・・・・


簡単そうに見えた・・・


何度も食材を落としつつも練習していると、コツを掴んで来た

なるほど、力じゃない、バランスだ


慣れて来たと思ったところで、〆のうどんなる物が出来て来た

白いヒモみたいなものだ


ルラがもう食べていいよというので、掴もうとしたが・・・・

掴めない・・・ルラは簡単そうに掴んでいるのに・・・達人だ・・・


慣れたら出来るようになる、と笑うルラ


これは剣よりも難しいだろう

そう思ったが練習することにした

自在に使えるようになれば、もっとルラのご飯が食べやすくなるはずだからな


お昼ご飯は控えめに言って最高だった・・・

ルラには何度もありがとうと言っておいた、感謝だ

ひとりだったら美味くも無いものに金を払っていただろう


天気の良い草原に寝転がって昼寝をする

横にはなぜか2匹がいた

敵対されなくて良かったが、ドラゴンとは警戒心がない生き物なのだろうか?

もう一匹のふわふわした生き物も不思議だしな・・・・


ルラの傍には不思議がいっぱいだな・・・俺もか? ふふっ

自分の思考をおかしくもおもいながらも昼寝をした


少し寝て、ルラと一緒に町に戻る

依頼の達成だけ伝えて戻ろうとしたら

「ギルドマスターが話をあるそうなので、明日時間を作って会いに来てください」

と言われた

昨日の女はいないが、きっとその関係の話だろうか

外に出てルラに伝えると、どうせ明日はみんなとギルドに来ないといけないから・・・

どうせ来ないといけないんだから、話を聞くくらいいいだろう、となった


戻って、みんなにもその事を伝えると

「ややこしそうなら、俺たちも味方する」と言ってくれた

正直ありがたい、アーバンはベテランだからな


その後、早くパーティ登録してごちゃごちゃ言わせないようにすればいいと言われた

確かに、しかし、パーティ名が『ガロルド』は嫌だ


ルラが『ガロルド』でもいいとか言うのだ

それは反対だ


「できるだけ、意味を持たせない、使命とか関係ない名前にしたい、みんなの名前を全部入れるような・・・『アルルド』みたいな」というので


「『アルラド』?」と言った


「アルラド、いいんじゃねえか?いい響きだ」

「ガロルドにしてはいいセンスだ」


「ふふふ、いいね!じゃあ『アルラド』にしよっか」となった

俺もいいと思った


俺たちは今日から『アルラド』だ

ありがとござした!

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