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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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ガロルドの話 3

未成年に結婚を申し込んでしまった

罪悪感でいっぱいだ


アーバンがずっと「会った初日にやることじゃねえ」

「仕事中だってわかってんのか?」なんて言葉をずっと言っていたけど

正直、未成年に求婚してしまったという事だけは後悔していたが

それ以外に後悔はない


説教は続いていたが


「ずっと一緒に居たいと思ったんだ」

そう言えば、説教が止まった


俺が言いたい事が伝わっただろうか?



その後は「わかった、お前の気持ちはわかったが、未成年はダメだ」

それは俺もわかっている


そこからは、『パーティ』として誘ってみてはどうかと説得された


なるほど、パーティ、それもあるな

だが、俺が心配しているのは他の誰かに取られる事だ

パーティではいつか誰かの所へいってしまうかもしれない


「この人と結婚するから、パーティは解散ね」

そう言われれば終わりだ

だから求婚したんだ、悪く言えば囲っておきたかったからだ


俺が知っている方法で一番拘束力のある物が結婚だったんだ


だが、未成年なら話が変わってきた

アーバンの説得を聞きながら、パーティを組む事が一番良い選択肢かもしれない

そう思いだした



風呂から上がったあともいろいろと考えていたが

他にいい方法が思いつかない



翌朝、起きたら彼女は朝ごはんの用意をしていた

テキパキと忙しそうだったので、話しかけるのを諦めて素振りする事にした


しばらく素振りしていると視線を感じたので、そっちを見ると

彼女がこちらを見ていた、料理が終わったみたいなので

恐る恐る話かけて、昨日の謝罪をした、自分の気持ちを素直に伝えて・・・


そして、パーティを組まないかと誘った


彼女は凄く驚いた様子だったが、「考えておきます」そう言ってくれた


正直、いきなり求婚するやつなんて断られると思っていたから

嬉しかった



そしてここで、髪を切らないのか?と聞かれた


正直に、刃物を持った人が嫌だと伝えたけど


「あの、嫌ならいいんですけど。切りましょうか?」と返ってきた

「いいのか?」

こう返していた自分自身にも驚いた

でも、彼女からは嫌な感じが少しもしない

もし切り始めて嫌になれば止めてもらえばいいかと思い


「私が刃物を持って髪を切ってもいいんですか?」と聞かれても

「ルラならいい」と返した


ちょっと嬉しそうな彼女を見て、自分も嬉しくなった

変な話だ


彼女に言われるがままに、素直に座って待つ


「どれくらいの長さがいいとかあります?」

そんな事を考えたこともない

「ルラにまかせる」

「え?本当に?めっちゃ格好良くしちゃいますよ?」

断わる理由がない

「ルラが格好良いって思うならいい」


そう返せば、また彼女は嬉しそうにした

「お任せを!」

そう言った彼女はナイフを取り出して、ザクザクショリショリと髪を切り出した

ずっと見ていたが、凄く楽しそうだ


そして、不思議な事にゾワゾワ感がない

彼女が刃物を持って背後に立っていてもだ


不思議だ・・・・

そう思って楽しそうな彼女をずっと目で追っていた


邪魔だった前髪も切られ、視界が広くなった

光が眩しい


完全に視界が開けたところで彼女が止まった

何か変なところがあるだろうか?失敗したのか?

そんな事を思ったけど、再び楽しそうに髪を切り出して、しばらく




「うわあ、破壊力抜群かも・・・・・」

そう言って止まった


「ど、どうなったんだ?」

少し不安になりつつも聞いてみると、風魔法で切った髪を飛ばした後に

鏡を渡してくれた


鏡に映る俺は、俺じゃないみたいだった

短く切られた髪に、片側は剃られて、模様まで入っていた

顔にかかる髪の毛はないし

いつぶりだろうか?自分の顔の全貌をみるのは・・・・


「なんだコレ、俺か?」


驚きで固まる俺を見て、ふふふっと笑っていた


その後、彼女が作ってくれた朝ごはんを食べた

これがまた美味い

飲むように食べていたら

「ちゃんと噛んでくださいね」と言われた


仕方なく噛む事にする


雑穀ぞうすい以外にも料理が出て来たが、そのどれもが美味い

朝からこんな美味いものが食べれるなんて・・・・


ずっと彼女についていくしかないな・・・そう思った



その後に起きて来た奴らに「誰だ!?」と声をかけられたが

無視した

髪型が変わったくらいで大げさな

俺は朝ごはんを食べるのに忙しいんだ


その中でも一番うるさかったのはアーバンだ

長いこと、「お前は誰だ!?」ってやっていた、朝から元気だな


何でこんなに突っかかってくるのかと思えば


「あんまり男前になっていたから認めたくなかった」と言っていた、子供か


だが、アーバンが男前と言うのなら

ルラにも男前だと思ってもらえているかもしれない

良い事だと思っておこう


デリックが「それカッコイイな、俺も切ってもらおうかな」と言い出したから

「ダメだ、真似をするな」と言っておいた

なぜ同じ髪型をしようとする

しかもそれはルラに切ってもらうって事だろう?ダメだ、絶対



朝食後に出発する

もちろん彼女の後ろに立つ、ついて行くって決めたからな


彼女はちょっとこちらを気にしていたけど、何も言われなかった

良いって事だろう


森に入って少し、彼女が「少し離れたところにオークがいます」と言い出した

俺には魔物がいるなくらいしかわからないが、彼女は魔物の種類までわかるみたいだ

「狩ってきていいですか?すぐに戻りますんで」

そう言ってアーバンを説得していた


「俺も行く」


「え?」


「俺も行く」


「・・・・いいんですけど、強化して走りますよ?」


「ああ、ついていく」

俺がついて行けない人間には会ったことがない

ちょっと考えて、「わかりました、じゃ、いってきまーす」


そう言って森へ走り出す彼女へついていく


「いた」彼女の先にはオークが3体

気づかれる前に1体の首を切って、そのオークを踏み台にもう1体も倒した、早い

横目に彼女の戦いを見つつ、もう1体の首を切っておいた


早い、強い、想像以上だ

彼女が強化して走る事を先に言った理由もわかった

あれは普通の強化ではついていけない、俺と同じだ


「すごい、ガロルドさん早いですね」

「身体強化は自信がある、ルラがすごい」

心底凄いと思った、競争しても互角かもしれない


「私も身体強化は自信があるので」

そういたずらっぽく笑う顔は可愛かった

オークの首も土魔法で簡単に埋めていく


おそらくこのスピードについて行けなかったら、パーティは断られていただろう

俺ならそうする、身体強化が強くて良かった・・・・


収納にオークをすんなりと入れていく、まだ余裕があるのだ

オーク10体分の肉を持っていると言うのは、大げさでも何でもないのだろうな



そして、走って戻る

彼女の後ろについて行けば、馬車の進行方向の先にでた

正確な探知が出来なければできない事だろう


感心しかない



その後の休憩でも、軽食でおにぎりを出してくれたが

今まで食べたどのおにぎりよりも美味い

デカい肉が入っている、しかも柔らかくて、これはショユーの味がする

俺にとっては馴染みのある味だ

しれっと金貨を入れたけど、もう止められなかった

おかわりをたくさんしても止められもしないし、呆れた感じもない


美味しいと言って食べるみんなを見て微笑んでいる

女神か?

俺にはもはや輝いて見える




そして休憩後、出発してまもなく平原へ出た


平原のかなり先の方に黒い生き物が見えた

たぶん牛だ


しばらく歩いて、完全に牛だとわかる距離まで来て

「おそらくビックホーンブルだろう」と言っていた

名前は聞いた事があるが、狩ったことはないな


護衛対象の商人が言う事には

「角も皮も特級品で、しかも肉は極上」

それを聞いてルラが、「ちょっと狩れるかやってみても?あんなにたくさんいますし、1匹だけでも。すぐに追いつくので」

そう言いだした、しかしどうやって狩るのか?

すぐに逃げるらしい、かなり臆病な性格のようだ


「こう、弓でパーンっと」

随分簡単に言う

少し問答した後に


「お肉はみんなで食べましょう!」

アーバン「やろう!10体くらい!!」

「やる」


ヤル気に火がついた


「じゃあ、気づかれるとダメなんで一人で行きますね、追って来たらみなさんお願いします」

ダメだ「俺も行く」

「え、でも見つかったら」

ダメだ「大丈夫だ」


アーバン「ガロルドなら大丈夫だろう、連れていけ」

ナイスだアーバン

「はい、わかりました」


大丈夫だ、バレない自信がある

根拠はないが、気配を消すのは得意だから大丈夫だろう

ルラ一人で行かせる訳にはいかない

ありがとござした!

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