次の町への移動準備
お祭りも終わって、そろそろ次の町に移動かな?って話をしていた
そこで、『止まり木』のみんなにその話をしたところで
ニャム「海に行きたい!」と言われた
ニャムさんが海に行きたい理由はひとつだ
『カツオ節』の普及のため
商品登録は終わっているけど、一緒に行って作って欲しい
それで、売りに出されるまでの分を作り置きしたい
そういう話だ
特に予定もないし、カツオ節も減った分を補給するのに丁度いい
「いいよ」と返事をすると
ニャムさんは踊りながら喜んでいた
海が近くて良かったね
『止まり木』のみんなとの移動になるので、久しぶりに護衛依頼を受けての移動になった
どの依頼を受けるのかは、おまかせして
2日後の護衛依頼を受ける事になった
町を離れるので、孤児院へ挨拶しに行った
ハリアル「また旅にでるのね、気を付けてね。また顔を見せに来てください」
ガロルド「ああ、定期的に仕送りはするが、もし困った事があれば冒険者ギルド経由で連絡をくれ」
ハリアル「ふふふっ、そこまで心配しなくても大丈夫ですよ。でも、ありがとうね。」
「シスターお元気で。また、遊びに来ます」
ハリアル「ええ、あなたも元気でね。待っているわ」
子供たちにも挨拶をして孤児院を出た
あとはギルドマスターだ
次の町に行く事を告げると
ギルマス「寂しくなりますが、仕方ないですね。Sランクになったからにはギルドに貢献できるように依頼を受けて下さいね。特に地方のギルドでは高ランクでしか解決できない依頼も残っていると思いますので、積極的にお願いしますね」
と、実にギルドマスターらしい助言を頂いた
確かに、最近依頼を受けていないし。
何なら見てもいない
覚えておこう
ギルマス「私はいつでもここにいますので、いつでも、困った事があれば連絡をくださいね。私も困った事があれば頼りにさせてもらいます」
そうにっこり微笑んでいた
「わかりました、覚えておきます」
ガロルド「ああ、覚えておく」
ギルマス「ふふっ、ではお気を付けて。良い旅を」
「ありがとうございました」
挨拶も終わったので、減った食材などを買いだめだ
護衛依頼もあるし、野菜と、お米、調味料系は特に買った
屋台を出していた、芋もちのお店を発見したのでたくさん買った
「あら、アンタは祭りの時もいっぱい買ってくれた人じゃないか」
って、ガロルドは顔を覚えられていた
「私が屋台を出していたから、買い出しをしてくれてたんですよ。ここの芋もちが美味しすぎて!もちろん投票しましたよー」
っていうと、凄く喜んでおまけしてくれた
しかも、お団子も食べてくれたらしく
「ありゃー美味いもんだね、しかも2日目に肉を巻いたのを出したのを見て、負けた!って思ったよ」
と、楽しそうに話をしてくれた
全種類を食べてくれたらしく
お互いの料理の褒め合いになってしまった
ここの芋もちが美味しいのは人柄もあるかもしれないなって思った
今日もたくさんの芋もちを買って、ちょっとずつ食べる事にする
だって美味しいんだもん
町で買い物をしていると、ガロルドと私に声をかけてくれる人がたくさんいた
優勝したのでかなり有名人になってしまったみたいだ
「見てたよ!」「あれは良い試合だった」「団子美味かったよ!」
好意的な言葉ばかりで、良い町の人たちだなって思った
「良い町だねー」
ガロルド「そうだな・・・人は良いと思う」
ガロルドの故郷の人たちと仲良くなれて嬉しい
ずっとにこにこしちゃうなー
その後は『止まり木』の家のキッチンを借りて、作り置きだ
護衛依頼は4日の道程なので、軽食はたくさん作っておかないと
あとは、すぐに使えるように出汁系はしっかりとる
ガロルドがふりかけおにぎりが気に入っていたので、これもたくさん作っておく
お肉も焼くだけで良いように仕込んでおく
ハザーマさんが教えて欲しいと言う事だったので、作りながら説明したんだけど
ハザーマ「そんなに薄く肉を切るのか・・・俺にはできない・・・」
「ちょっと凍らせてやるとやりやすいんですけど・・・凍らせるのが難しいか・・・」
ハザーマ「ああ、ほどほどの厚さでもいいだろうか?」
「そうですね、良いと思うんですけど、筋切りはした方が良いと思います」
ハザーマ「筋切り?」
お肉の筋の話とか、切る向きとか、温度の話なんかもした
火を入れすぎると硬くなる、とかね
ハザーマ「なるほど・・・下ごしらえって大事なんだな」
「硬い噛み応えのあるお肉が好きな人もいるんで、どっちが良いとは言えないですけど。私は柔らかい方が好きなんで」
ハザーマ「噛み応えがある肉も美味いが、柔らかい方が食いやすいからな」
「まあ、他にも叩いたり、漬け込むと柔らかくなるんで、いろいろ試してみると良いかもしれません」
ハザーマ「へー、面白いな」
その後は、お肉を柔らかくするであろう食材を説明
ダンジョンで取ってきた羊のお肉を出して、実験もした
お肉を漬け込むタレを準備
酒、砂糖、みりん、蜂蜜、醤油、玉ねぎすりおろし、リンゴすりおろし、にんにくすりおろし
ごま油少々
これに漬け込んだお肉と
普通に塩コショウで焼いたお肉を食べ比べだ
塩コショウのみで焼いたお肉を食べてみる
臭みはほとんどないけど、若干ラム特有の味がする
ハザーマ「独特の味があるな・・・・好き嫌いが別れそうだ」
「凄く嫌ってほどではないんですけどね。これは新鮮なのでまだマシだとは思いますけど。売っている物を買うともう少し臭みが出て来るかもしれません」
ハザーマ「なるほどな、こっちを夜ごはんで出すんだな」
「はい、漬け込んだお肉がどんな感じになるのか楽しみですね」
ハザーマ「そうだな」
個人的には、玉ねぎとリンゴのすりおろしでだいたいのお肉は柔らかくなると信じている
夜ごはんで、漬け込んだラム肉と野菜を一緒に炒めたものを出した
なんちゃってジンギスカンだ
ジンギスカンを炒めたフライパンで、焼きうどんも作った
本当は焼きそばなんだけどね、うどんでも美味しい
追加で、漬けダレを足して仕上げた
ハザーマ「凄く良い匂いだな」
「ですねー、お腹空いたー」
ガロルド「美味そうだ」
ユーハイム「いつもと違うな!ルラちゃんが作ってくれたのか?」
「はい、ハザーマさんと一緒に」
ドム「いいな、ありがとう!」
ニャム「野菜もあるけど、美味しそうー」
ソマド「美味そうだな」
「じゃあ、頂きましょう!いただきまーす」
みんなが思い思いの料理に手を付ける
ガロルド「美味い、少し甘めの味付けだな。でも何の肉だ?」
「羊のお肉だよ、ダンジョンで取った」
ユーハイム「え?これシープなのか?こんなに柔らかい肉だったか?」
ハザーマ「肉を漬け込んだんだ、漬け込むとこんなに柔らかいんだな・・・」
ドム「美味い!こっちのなんだ?」
「それは、小麦粉で作った麺です」
ドム「めん?」
「小麦粉を練って、長く成形したものを麺って言うんです」
ニャム「美味しい!めんすき!」
ソマド「ああ、美味いな」
ドム「へー、面白いな、ちょっともちっとしてて美味い」
麺もみんなは美味しいって食べてくれた
良かった
何か家っていいな
みんなでご飯食べて、楽しく話をして・・・
パーティで家を持つなんて考えた事がなかったけど
『止まり木』のみんなは上手くやっているみたいだ
家族で住んでいた家は、居心地が悪くて
いい思い出がないけど、こんな家ならいいな・・・そう思った
いつか、どこかで
定住して
温かい家ができるといいな・・・
ありがとござした!




