楽しいアルバイトでお金を稼ぐ
教頭先生の呼び出しにはびっくりした でも
コツの発生源は不明ということで丸く収まったし 結果オーライだ
しかもバイトが出来るようになったし
植物魔法や結界についても聞けた 大収穫だ!!!
放課後に特別教室に行く 隣の部屋に入ればロスター先生が先に居た
「こんにちわ」
ロスター「はいこんにちは、アルバイトの魔石はこちらに、魔法文字の本も持って来ましたよ。」
ネ申だ!!! ロスター先生をあがめよう ありがたやー
「ありがとうございます!」
ロスター「いいんですよ、さぁどっちからしましょうか?ふふふ」
なんだかこの前からロスター先生がずっとニコニコだ
魔術が趣味って言っていたし ほんとに嬉しいみたいだ
「まじゅつもじから聞いてもいいですか?」
ロスター「これが魔術文字です」 本を開きながら見せてくれる
ロスター「この複雑な文字のひとつひとつに意味があって 魔術に命令を送り
特定の魔法を発動したり、進行方向を決めたり、強弱を決めたりできます」
「なるほどー」
ロスター「まずは文字を覚えて あとは並べ方ですね。 乱雑に並べても効果は発揮しません
効果がないだけならまだいいですが、暴発なんてこともありえます」
「なるほど、ふくざつなんですね」
ロスター「はい、実際に魔道具にするまでは思考錯誤しつつ文字を何度も並べ替えるしかありません」
「これはじかんがかかりそうです。」
ロスター「そうですね、私もコンロを作ったことがありますが、火力が強すぎて
うまくいきませんでした。あの難しさは作ったものしかわからないでしょう」
「はー、ロスター先生でもしっぱいするんですね。これはおもしろそうです
魔法文字をうつしたいんですけどいいですか?」
ロスター「もちろんです、しばらく貸しておきますので、がんばって写して覚えて下さい
返すのは写し終わってからでいいですよ」
「いいんですか!?なるべくはやくうつしてかえしますね」
ロスター「焦らなくていいです、今はほとんど読みませんし大丈夫ですよ」
「ありがとうございます」
ロスター「では、魔石に取りかかりましょうか。とりあえず100個ほど受けてきました
魔石ひとつで小銀貨3枚の報酬です、お店では小銀貨5枚でだいたい売られていますね
一つ小銀貨3枚で100個、すべて終われば金貨3枚です」
「きんか3まい!」 金貨1枚で一万ぐらいだったはず 3万ももらえるのか
ロスター「ええ、とてもいいおこずかい稼ぎですよ。だからみんな必死に魔法を勉強するんですよ
魔法がつかえれば比較的楽に仕事ももらえますしね。
では、さっそく一つやってみましょうか。」
「はい」
カラ魔石を手に取り 水の魔力をいれる 数十秒で一つ目が終わった
「せんせいどうですか?」
ロスター「・・・・・・・。」 あの顔だ 目も口も開きっぱなしだ
「あのー、せんせい?」
ロスター「はっ。 すみません、聞いてはいましたが ほんとうに早いですね」
「そうなんですか?」
ロスター「はい、普通は1分ほどかかりますかね、アルノーラさんぐらいの年齢ならもう少しは
かかると思いますよ? 速さもすばらしいですが 魔力はどうですか?
疲れたりとかはないですか?」
「はい、ぜんぜんへいきです。じつは・・・・いえでもやったんです、30こぐらい」
ロスター「30!!驚きですね、では今日も30個はやってみますか? もちろん
疲れが見えたら途中でとめますが」
「いいんですか!やりたいです! ぜんぜんへいきです!」
ロスター「では勝負ですね、私も学生のころはたくさんしましたからねー
負けませんよ ふふふ」
「はい、ふふふ」
そこから、集中して魔石に魔力を入れた
・・・・・・よし、これで30
ロスター「まったく余裕ですね、これならもう少しできそうですが どうします?」
「やりたいです!」
ロスター「いいですね、ふふふ。では5個ずつ増やして様子を見ますね」
5個、また5個、また5個、また5個、
ロスター「これで終わりです。まさか50個も・・・・・素晴らしいです
しかもまだ余裕がありそうだ」
「そうですね・・・・まだできそうではあります」
ロスター「残念ですが今日はここで終わりですね。こんなことなら1000個くらい
受け取ってくればよかったです ふふふふふ 冗談ですよ」
冗談には聞こえなかったけど
「50個やってもせんせいのはやさにはおいつけませんでした」
ロスター「そりゃ負けるわけにはいきませんよ、先生ですよ?
これが今回の報酬です受け取って下さい。」
「50個しかしてません、はんぶんでいいです」
ロスター「いえ、駄目ですよ。これはあなたのです。
私が50個やらなくてもおそらく自分でできたでしょう 私がやりたくて 50個
させてもらったんですよ、久しぶりにしたのですごく楽しかったですよ
いいライバルもできたのでまたさせて下さいね?」
「せんせい、ありがとうございます・・・・・いつか勝ちますね?」
ロスター「・・・・!! はははははははははは。 それはすごく楽しみです!
負けませんよーーー。」
「わたし、すごく負けずぎらいなんです。いつか勝ってみせますね」
ロスター「はい、まってますね。すっごく楽しみです
あ、魔石がなくなってしまったので つぎは三日後でいいですか?」
「はい、よろしくおねがいします」
ロスター「わかりました。1000個もらってきましょう。ふふふふ」
「ふふふふふ」
アルバイトは終わり、魔法文字の本を借りて帰る すごく楽しかった
はやくお母さんに話したいな 受け取ってくれるかな?
アルノーラは走って家まで帰った
ありがとござした!




