ツバを飛ばす男との決闘
ガロルドとパーティを組みたかったらしい、ツバを飛ばす男と決闘する事にしたので
ギルドマスターの後ろを付いて歩く
良い場所があると言うので
そこまでの移動中にパーティのリーダーと少し話をした
Bランクパーティ『止まり木』のリーダー、ユーハイムさん
何でも少し訳ありの冒険者とパーティを組んで活動しているらしく
このツバ飛ばしとも、いつまでもガロルドを追っていたから声をかけて
そこから一緒に活動しているらしい
ちなみにこのツバ飛ばしは、ソマドという名前らしい
ギルドマスターの後ろについて行って、着いた場所は、運動場のような場所
ギルマス「ここは冒険者ギルドが持つ、訓練場です。強化魔法もかかってますから、多少暴れても問題なしです。どうぞお好きに使って下さい」
良い笑顔のギルドマスターがそう説明してくれた
絶対楽しんでいるなー
「ありがとうございます。で?武器の使用とか制限はありますか?」
ソマド「ない、いつもの武器で戦え」
「いいんですか?私の武器は多いですけど」
ソマド「は?どういう事だ?」
ガロルド「ルラは、魔法、弓、双剣、どれも使える。ちなみに従魔も2匹いる。1匹はドラゴンだ」
「ドラゴン?噂の?」「この子がそうなの?」
ひそひそと聞こえて来るが無視だ
ソマド「そ、それは・・・・」
「双剣のみでいいですよ。そっちも剣みたいだし」
ソマド「わ、わかった。それでいこう、他の武器が使えなかったと言って後で文句は言わないだろうな?」
「は?いう訳ないでしょう。さ、やるよ」
ガロルドに2匹が入ったポンチョを渡す
ガロルド「・・・・ほどほどにな」
「相手次第かな?」
そう言って、訓練場の真ん中まで歩いていく
ソマド「戦う前に約束をしろ、もし俺に負けたらガロルドとのパーティを解消しろ」
「は?本気で言ってる?私とパーティ解消したところでアンタとパーティを組むわけないでしょう?」
ソマド「な!そんな事わからんだろう!」
「そこがわからないからガロがパーティを組んでくれないんでしょう?それもわからない?」
ソマド「お前に何がわかる!?お前がパーティを組む前から俺はガロルドを知っているんだ!」
「知っているのと理解しているのは別よ、馬鹿。約束してあげる、負けたらパーティを解消すればいいんでしょう?私がガロを賭けた勝負で負けるわけがないけどね」
ソマド「こんのクソ女め!お前のような奴がどうしてガロルドと!?」
「さあ?ガロに聞いてみれば?教えてくれないかも知れないけど、ね?」
ベラベラうるさいので双剣を引き抜いた
ソマド「双剣がお前だけだと思うなよ!」
ソマドが抜いた剣はレイピアと短剣だ、初めてみる形だけど、そんな事は関係ない
腰を落としたソマド
ソマド「いくぞ・・・・くらえ!!」
左手のレイピアをまっすぐ突いてきた、思ったより早い
カッシィィィィン、ボトッ
ソマド「な、な、何を?」
ソマドが持つレイピアは先が切れて、地面に落ちていた
「切ったの、邪魔だったから」
ニヤッと笑ってやる
ソマド「う、嘘をつくな!」
また、腰を落として、突きを放つソマド
今度は連続で突いてくる
私は突きのたびに双剣を片手づつ振り上げて切り刻んだ
カッシィィィィン、キンキンキンキンキン
ポトポトポトポト
細かく刻まれたレイピアが地面に落ちていく、だんだんと短くなっていくレイピア
たぶんだけど、突きを横に避けると、あの短剣で攻めてくるんだろう
でも、切ってしまえば?
どう攻めるんだろうね?
ソマド「嘘だろう・・・・?」
「もう終わり?今度はこっちが攻めようか?」
ソマド「ぐっ、終わってない」
もうほぼ持ち手しかないレイピアを捨てて、短剣をかまえた
ソマド「はあっ!!」
切りかかってくるので、体を反転させて避ける、すれ違いざまに髪を少し切ってあげた
ソマド「逃げるなー!」
ひらり、くるりと避けては髪を少しづつ切る
なんか無駄にサラサラで、嫌なんだよね、短くしてあげる
少しづつ切ってたけど、さすがに本人も気づいたらしい
パラパラと舞う髪の毛を見て驚いていた
そして自分の髪を触って、かなり短くなっている事に気づいた
ソマド「な、どうなって?」
「気づいた?長くて邪魔そうだったから・・・スッキリしてきたでしょ?」
ソマド「ふ、ふざけるなーー!!」
怒って振りが大きくなっている
振り下ろされる剣に向かって、双剣をクロスで切り上げた
カキィィィン、ドサッ
切られた短剣は地面へと落ちて行った
ソマド「そ、そんな・・・・」
「これで終わりね」
そう言って、双剣を納刀して、ガロルドがいる方へと歩き出す
ソマド「ま、まだだ!」
切られた剣を捨ててこっちへ走って来る
「ほんと馬鹿だ」
ソマドに向き直って、走る
ソマド「うおおおおお!」
殴りかかろうとする、腕を避けて掴んだ、そのまま飛んでヤツの首に足をかけて
「くらえええええ!!」
久しぶり!ヘッドシザーーホイップだーーーー!!!
ソマド「うお!?おおおおおおお!!」
がっしりと足でヤツの首をホールドして、勢いをつけて投げた
背中から思いっきり地面に打ち付けられたソマドは「ぐぇ」と一言を残して
気絶した
ふぅーーー、久しぶりにやったわ
スッキリしたーー
ユーハイム「あっはっはっはっは!何だいまの!?凄かったなー」
ドム「ここまで完膚なきまでに負けるとは」
ニャム「諦めの悪い男だねー」
ハザーマ「どうする?このまま置いていくか?」
ソマドはパーティメンバーに囲まれてつつかれている
ほっといても大丈夫そうだ
ガロルド「大丈夫か?」
「うん?全然何も、一撃もくらってないよ」
ガロルド「良かった・・・それにしても最後のはなんだ?」
「ふっふっふー、あれはお仕置きの必殺技かな?子供の時にやってたんだー」
ガロルド「子供の時??・・・・とにかく、俺のせいで悪かった」
「え?ガロのせい?なんで?」
ガロルド「俺があいつに追いかけられてたから・・・・」
申し訳そさうな顔のガロルド
「ガロ、あなたは何も悪くない。謝らないで、今回の決闘を受けたのは・・・私の方がガロのパーティにふさわしいって見せつけてやりたかった・・・だけかな?ははっ。あいつが決闘に負けたらガロとのパーティを解消しろとか言うからさ?そんなもんガロが決める事でしょう!ってムカついちゃってさ!」
ガロルド「そうか・・・・嬉しい・・・」
はにかんで笑うガロルドが凄く可愛い
「とにかく!もし、ガロが私と同じ立場だったとして、私のせいで決闘になった!とは思わないでしょう?」
ガロルド「1ミリも思わないな」
「でっしょう?私がしたくてしたの。ガロのパーティは私なんだから」
ガロルド「ふふふっ、そうだな」
ガロルドが嬉しそうに笑うから、私も嬉しくなった
ギルマス「ふふっ、仲良しですねー。私も嬉しいですよ。立派になって、これで心置きなくSランク推薦ができますね。では、事務処理をしてきますので、数日後にまた顔を出してください。あと、彼、ソマドとは一度よく話をしてあげて下さい。彼にも事情があるでしょうし」
「ありがとうございます。わかりました」
ガロルド「ありがとう」
ギルドマスターは冒険者ギルドへ戻って行った
ユーハイム「うちのが迷惑をかけたな・・・・さっきギルマスも言っていたが、一度あのバカの話も聞いてやってくれないか?」
「ガロ?」
ガロルド「聞くだけなら」
ユーハイム「ありがとうな、じゃあパーティで借りている家があるからそこに行こう」
「はい」
ユーハイムについて行く事になった
気絶したソマドはドムさんが担いでいる
ドム「うちのバカが悪かったな、最後の技はなんだったんだ?」
「いえ、あれはお仕置き技ですかねー?」
ドム「ははっ、こいつには一番必要なもんだな」
ニャム「かっこよかった!」
「ありがとうございます」
ハザーマ「剣の腕も見事だった」
「ありがとうございます」
ユーハイム「さすがダンジョン踏破者だな」
「褒めてもらって嬉しいんですけど、それってソマド?も知ってるんですよね?」
ユーハイム「ああ、知ってるさ」
「それでも私に挑んできたのはどうしてでしょうか?」
ユーハイム「そうだなあ・・・引くに引けない何かがあるんだろうな・・・直接聞いた事はないけどな、こいつはずーーーっとガロルドとパーティを組むのが夢だったからな・・・あんたに八つ当たりしたくなっちまったのかもなー」
「やっぱり八つ当たりかあー、ガロルドは心当たりないの?」
ガロルド「正直ない、知り合ってしばらくしたら、『パーティを組もう!』しか言わなくなってな」
「なぞだねえ」
いったいガロルドの何が琴線に触れたのだろうか?
ありがとござした!




