花祭り 2日目 腕相撲
『みなさん!お待たせ致しました!ついに、町一番の強者!腕相撲ナンバーワンを決めたいと思います!本戦へ参加の方はステージまでお越しください!』
ガロルド「じゃあ、行ってくる」
「うん、頑張って!応援してるから」
手を振って送り出す
ガロルドがステージへ上がって行くのを見送る
ステージの周りは人でいっぱいで、昨日よりも観客が多い
『では、予選を勝ち抜いた猛者、6人のトーナメント表がこちらになっております。順番に戦って勝ち上がった物が勝者になります!第1回戦!彼女募集中!ハーネスト対、ただいま9連覇中のバーモント!!』
「「「「わあああ!」」」」「やっちまえーー!」「ハーネストー!」「「「ししょーー!!」」
大きな歓声が響く中、舞台の中心に置かれた酒樽の横に2人が立つ
魔封じの腕輪を左手につけて、2人が相対する
レフェリーが2人の手を組ませて
『レディーー、ファイト!!』 ダンッッ
勝負は一瞬だった、勝ったのはバーモント、ハーネストは勢いよく横に倒れてしまった
どんな勢いだ・・・・
『勝者はーーー!バー―モント!!!さすがです!』
レフェリーが勝者の腕を高く掲げている
『さあ、続きまして、第2回戦、優しいパパ!オーター対ベテラン冒険者ファイン!!』
「「「「わあああ!」」」」「がんばってぱぱー!」「まけるなー!」「絶対勝てー!」
声援を浴びながら2人が樽の前まで来る、魔封じの腕輪をつけて
レフェリーが2人の手を組ませる
『レディーー、ファイト!!』 一瞬の均衡のあと、ダンッ
勝ったのは、オーターだ
『勝者はオーーーーーターーーー!!優しいパパは強かった!』
「ぱぱーー!」「「「「うおおおお!!」」」」
レフェリーが勝者の腕を高く掲げる、オーターが子供に向かって手を振っている
『さあ!続きまして、第3回戦、冒険者ガロルド対、前回準優勝ドンマー!!』
「「「「わあああ!!」」」「ドンマー!!」「勝てるぞー!」「今年は勝ってくれー!!」
「きゃあーガロルドーー!」「勝ってーーー!!」
ガロルドへの応援は女性しかいない・・・
2人が酒樽の前まで来る、魔封じの腕輪を付けている
ドンマーさんはこの大会で一番体が大きい、大丈夫だろうか・・・
レフェリーが2人の手を組ませる
『レディーー、ファイト!!』ダンッッ
勝負は一瞬だった・・・・・勝ったのは・・・・
『しょ、勝者はガローーーーーールドーーーー!!これは大番狂わせです!』
「「「「うおおおお!」」」」「まじかよー!」「すげーー!」「なんてこったーーー!」
「きゃあああ!ガロルドーー!」「すてきーー!」
レフェリーがガロルドの腕を高く上げた
「ガローーー!」嬉しくて手を振った、ガロルドが少し笑って手を振ってくれた
「ぎゃあーーー!こっちに手を振ったわ!」「私に振ったのよ!」「ガロルドー!」
「もっかい振ってーー!」
一気に真顔に戻るガロルド・・・どんだけ嫌なんだろうか、ぷぷぷ
『ここまで勝ち残った猛者は、バーモント、オーター、ガロルドとなりました。トーナメントルールによりバーモントはシードで決勝戦へ進出。今から準決勝、オーター対ガロルドとなります。両名は位置について下さい!』
なんと、ガロルドは連戦ではないか・・・
2人が酒樽の前に立つ、魔封じの腕輪を付けて
レフェリーが2人の手を組ませる
『レディーー、ファイト』ダンッッ
勝負は一瞬だ、ガロルドが勝った
レフェリーがガロルドの腕を高く上げる
『勝負は、ガローーールド――――!!これは面白くなってまいりました!!』
「「「「「うおおおお!」」」」「まじかよ!」「つえええ!」「きゃあーー!」「すてきーー!」
「けっこんしてーーー!!」
オーターさんは負けても爽やかだ、ガロルドと何かを話して握手をしてステージを降りて行った
『さあ!大変面白い事になって参りました!なんと初参加の冒険者ガロルド、さっき入った情報によりますと・・・なんとAランク冒険者!しかも今回の腕相撲の勝者予想の一番人気はバーモント、最下位はガロルドという大番狂わせです!ガロルドへ賭けた方は一攫千金のチャンスですが、壁は高い!現在9連覇中のバーモントを倒す事はできるのか!?それではご紹介いたしましょう、バーーーーーーーモントーーーー!!』
大きく腕をあげてステージに上がってきたバーモント
「「「「うおおおお!」」」」「「「「ししょーー!!」」「信じてるぞーー!」「かてー!」
「がんばってーー!」「負けんなー!」
凄い歓声だ
『王者に挑戦するのはーーー!冒険者!ガローーーーールドオオーーーー!!』
普通に歩いて酒樽の前まで来るガロルド、サービス精神はない
「「「きゃあああ」」」」「すてきーー!」「勝って―――!」「負けないでー!」
圧倒的女性人気、凄い
酒樽を挟んで睨みあっている
何かを話しているようだけど、声援で聞こえない・・・
魔封じの腕輪を付けて、レフェリーが2人の手を組ませる
緊張感が凄い、手を組んでガロルドが勝つことを祈った
『レディーー、ファイト!!』 グッ
まったく動かない・・・だんだんと2人の顔が赤くなっていく
ガロルド「うおおおおお」
バーモント「ぐおおおお」
「がんばってーー!ガローーー!!」
バッッキャーーーンッ、ガラガラ
酒樽を破壊して、倒れていくバーモント
ガロルドがバーモントの腕を酒樽にぶち当てて壊したようだ
一瞬の静寂ののち 「「「「「「うおおおおお!!」」」」」」
「まじかよ!!」「やりやがった!!」
『しょ、勝者は!!ガローーーーールドオオーーーー!!』
レフェリーがガロルドの腕を高く掲げる
「やった!すごいガロ!!」勢いよくガロルドに手を振る
笑ってふり返してくれた
「「「「「きゃああああ」」」」」「笑ったわーー!」「さいこうーーー!」「まじかよ!!」
「俺の掛け金がーー!」「負けたーー!」
もう歓声と悲鳴の半々くらいになってしまった。すごい
『今回の腕相撲の頂点は初参加のガロルドだ!!おめでとう!!!』
花束と金一封を受け取っている
「「「おめでとーー!」」」「凄かったぞー!」「俺の賭け金ーーー!」「かっこいいーー!」
「すてきーー!」「さいこうーー!」
司会の人に一言を求められていたけど、断っていた、ガロルドらしい
『はい、今回の勝者は恥ずかしがり屋さんみたいなので、準優勝のバーモントさんに一言をお願いしましょう』
バーモント『負けたよ。こんなに強いやつは久しぶりだった・・・・だが、俺は左利きだ!!!左腕なら負けちゃいねえ!!!』
『おーーーーっと、確かに、バーモントさんは左利きだ・・・これは延長戦か!?』
ガロルドがぼそぼそと運営さんに話をしている
『これは!緊急連絡です!!なんと勝者のガロルドさんが勝負を受けました!!!延長戦です!!左手での延長戦に入ります!!!!』
「「「「「「「「「「うおおおおおおおおお!!」」」」」」」」」」」
凄い、揺れるぐらい響いている
大盛り上がりにもほどがある
ステージは、壊れた酒樽が回収されて
新しい物が置かれた
『これは盛り上がって参りました!しかしここでお知らせがあります、落ち着いて下さい、これは決勝とは関係ありません。勝者はガロルドさんで変わりありません。賭けにも反映されませんのでご注意下さい。あくまでも個人的な私闘でございます。しかし!!これで勝った方が一番強い!!こうなってくるかもしれませーーーーん!!』
もう司会までおかしなテンションになってきてしまった
でも、面白い・・・気になる・・・どうなるのか
『さあ、準備が整いました、両名は魔封じの腕輪を右手に付け替えて下さい』
2人が右手に付け替えて、酒樽の前に立つ
何かをぼそぼそと話したあと、レフェリーが2人の手を組ませる
声援が響く中で、2人だけは静かに睨みあっている
『レディーーーー、ファイト!!』 ダァンンッ
勝負は一瞬
勝ったのは・・・・・ガロルド!!!!
「すごっ!!がろーーーーー!!」
『しょ、勝者はガローーーーーールドーーーーーーーーーーーー!!なんという事でしょう!正真正銘の勝者が現れました――――!!!』
「「「「ぎゃあああああ!!」」」」「すてきーーー!」「かっこいいーーー!」
「すげーーー!」「強すぎるーーー!!」「うおおおお!」
大歓声だ、凄い
『まさか・・・・左手の方が強い?どうなんですか?ガロルドさん?』
さっきは答えなかったガロルドが拡声器を受け取った
え?話すの?何を?
ガロルド『俺は・・・・両利きだ』
「「「「「うおおおおおおおおおおお!!」」」」
「まじかよ!」「そうきたか!!」「完璧じゃねえか!!」「最高よー!」
「結婚してーーー!」「さらってー!」「大好きーー!」
歓声と悲鳴はしばらく続いた
ガロルドって両利きだったんだ・・・・
書いてて楽しい―
ありがとござした!




