表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

328/593

花祭り、ダンスタイム

腕相撲の競技が終わって、ガロルドが戻ってきた


「お疲れ様!一瞬だったから応援する暇がなかったよ、ふふっ」

ガロルド「腕相撲はこんなものじゃないか?だいたいは一瞬で勝負がつく」

「そうなんだー、ガロも声援もらってたね」

ガロルド「・・・・嬉しいものじゃない」

「え?そんな、もったいない」

ガロルド「もったいない?」

「うん、だって嫌いより好きのほうがいいよ。ブーイングとか嫌じゃない」

ガロルド「・・・・それはそうかもしれない」


「だよねー、本戦も頑張ろうねー、私も頑張る!」

ガロルド「ふふっ、そうだな。じゃあ食べ歩き再会だ」

「よし!食べるぞー!」

「きゅうー!」「きゅぃー!」


いっぱい食べようと意気込んだものの、屋台はどこも列ができていて

買うのも大変だった、なので厳選して買う事にした


腸詰が美味しかったので、他の屋台と食べ比べ

どこのお店もハーブやお肉の比率が違うので、違った味がしてどれも美味しかった

でも、一番最初に食べたお店が一番肉汁が凄かったし、食感が良かった

やっぱり作り方で変わってくるんだろう


食べ歩きを楽しんでいたら、音楽が鳴りはじめた


「何かはじまる?」

ガロルド「祭りの踊りだな、広場でやるんだろう」

「え!行かなきゃ!」

ガロルド「え?俺もか?」

「え?ガロは踊らないの?」

ガロルド「踊った事はないな」

「じゃあ、途中参加しようよ。どんな踊りか見てから」

ガロルド「・・・・・・わかった」

めっちゃ考えたあとにOKしてくれた


広場に行くと、ステージの上では色んな楽器を持った人たちが演奏していた

楽器を持った人をあんまり見た事がなかったけど

チェロっぽいものとか、ギター、トランペット、フルート、ドラム

色んな楽器があった、見た事がない楽器もある


演奏されているのは陽気な感じの音楽だ

ステージをかこんで、大きな円を作って踊り始めた

手をつないで横移動する踊りと、前や後ろに移動して円が小さくなったり大きくなったり

ひとりで少し踊った後に、隣の人と手を取り合って、くるくる女性が回り始めた


「わー、これが言っていた回るやつかー」

ガロルド「これに入るのか?」

「え?いや?嫌なら一人で行ってくるけど・・・」

見ていると、ペアがいないといけないわけじゃなさそうだ

女性同士のペアもいる、男性同士もだ


ガロルド「・・・・ちょっと待ってくれ、フリを覚える」

「やった!私も覚えなきゃ」

ちょっとマイムマイム的な所もあるな、最後の手を取ってくるくる回る所以外は簡単だ

よし、たぶん大丈夫


「いけるかも」

ガロルド「・・・・たぶん?」

ちょっと自信が無さそうだけど、ここからは体で覚えるしかないでしょう!


ガロルドの手を取って輪の中に入っていく

横の人の手を取って前へ進んで、後ろに下がって

横移動だ、マイムマイムみたいなステップで、ここまではついていけてる

手を放して一人パート、その後にガロルドの手を取ってくるくる回りながら

ガロルドの周りを一周だ


「できたー」

ガロルド「上手いな」

「楽しいね!」

ガロルド「意外とな」

硬い表情だったけど、ちょっと笑顔になってきた


その後も踊っていると、音楽が終わった

パチパチパチパチパチパチパチパチと拍手が響いたあとに

踊りに参加していた人たちがはけていくと

今度は男性だけの円ができていく


円が完成すると、音楽がはじまる

ドラムが響く男性的な音楽だ 「「「「「はっ」」」」」

踊りがはじまると、体を叩くフリが時々入る、手拍子と、体を叩く音

なんともカッコイイ踊りだ


「カッコイイねー、ガロは入らないの?」

ガロルド「俺はいい」

「えー、残念」


「きゃーー、ごめんなさい」

後ろから悲鳴と、何かをこぼしたような音、振り返ると女性が手に持つものがこぼれたようだった

「ごめんなさい、こぼしてしまって・・・」

あやまられたので、私にかけてしまったのだろうか?


「大丈夫ですよ、汚れないので」

そうなのだ、ポンチョを着ているので、汚れ対策は完ぺきだ、気にしないで欲しい


「は?どうして汚れてないの?」

何故か不服そうな女性、なんでだ?


「大丈夫ですよ。私、汚れないので」 そうだ、私は汚れないし、なんなら物理でも大丈夫だ

「よ、汚れない?まあ、良かったわ。ごめんなさいね。所で、ガロルドさん?おかりてもよろしい?」


「か、かす?ガロ?かして欲しいみたいだけど」

ガロルド「何の用だ?」

無表情で聞いている、そりゃあ事情くらいは聞きたいよね


「あ、あの、一緒に踊って欲しくて・・・」

ガロルド「お前は連れの服を汚そうとしたヤツと踊りたいと思うのか?」

「そ、それはわざとじゃなくて・・・・」

ガロルド「わざとじゃなかったら、連れを踊りに誘うのも問題ないと?そんな考え方のやつとは踊りたくない」


「そ、そんな言い方しなくても!ひどい!」

半泣きで走って行ってしまった・・・

他責にもほどがあるな・・・そうか、ガロルドに話かけたくて汚しにきたのか


「変な人だねー」

普通に話かけた方がいいだろうに、なぜリスクを増やすのか


ガロルド「目立つとこういう事が起こる」

「ああ、それを嫌がってたんだねー」

ガロルド「良い思いをした事がない」

ぶすっとしてしまった


「あははっ、可哀そう。大丈夫だよ、私を理由に断っていいからね」

ガロルド「いいのか?」

「もちろん、『連れがいます』って言えば早いでしょう?」

ガロルド「・・・・・そうだな」


そんな話をしていたら、男性の踊りが終わった

一部の男性に女性が群がっている、凄い光景だ・・・・


どうやら、花を持ってパートナーを申し込みに行っているみたいだ

なるほど、ガロルドが参加を嫌がるはずだ


ガロルド「・・・・・な?参加しなくて正解だろう?」

「ふふっ、やっと理由がわかったよ。パートナー探しの要素もあるんだね」

ガロルド「いつからこうなったかは知らないが、昔からこうだ。花を持ってパートナーを願いに行くんだ」


「素敵だね。ペアもできているみたいだし」

何組かはペアができている、ひとりから声をかけられている人は100%じゃないだろうか?


少子化の所でこれをやれば流行るのでは?

そんな事を思った


踊っていた男性たちがはけていくと、今度が女性が円を作りだす

今度は女性のターンみたいだ

ヴァイオリンとチェロが鳴り出す、それに合わせる軽快な太鼓

けっこう早いテンポだ、トランペットが入ると女性たちが回りはじめた


「わあーーすごい」

くるくる、くるくる、広がるスカートがまるで花だ

みんながそれぞれの色のスカートを着る理由がわかった

なるほど、花まつり・・・・ギルドマスターも参加している

真っ赤だからすぐにわかる


ガロルド「花祭りの一番の目玉だな」

「うん、キレイだね・・・・私も行ってくる!」

ガロルド「・・・・・・気をつけてな」

「・・・・・?うん!」


フリもだいたいわかった!走って円に加わる

自然と間を空けてくれた、みんないい笑顔だ「ありがとう」

お礼を言って、踊りに加わる


くるくる、くるくる、まわっては横に移動していく

今度は反対、手をつないでマイムマイム、手を放してまた回る、くるくるくるくる

ときどき入れ替わる女性もいたけど、自分は最後まで踊っていた

だって楽しかったから


なんとも言えない一体感があって、すごく楽しい

音楽が止まってダンスも終わってしまった

ちょっと寂しく思いながら後ろを振り向くと、男の人たちがたくさん待っていた


あー、そういう感じか

そりゃそうか、男性の踊りの時もそうだったもんね

みんな手に花を持って意中の女性を見ているようだ

それにしてもちょっと多くない?自分の前に集まる男性の数に驚いていた

10人どころじゃない・・・・


前に進むと群がって来そうなので、立ちすくんでいると

視界の端でギルドマスターが多くの男性たちに囲まれて、すべての花を受け取っていた


なるほど、ああすればいいのか?

理解した気で、一歩前に踏み出すと次々に花を渡される


「俺とダンスを!」「素敵でした!」「僕とペアに!」「すきですーー!!」

一気にくるから何を言われているのかもわからない・・・とりあえず花を片っ端から

受け取っては抱えていると



ガロルドが目の前にやってきた、しかも花束を持っている

それを差し出して来たので、受け取った「ありがとう」凄い花束だ・・・

嬉しくて花束を見ていたら、グッと持ち上げられた


「え?ええ!?」

ガロルドに持ち上げられて、視界が一気に高くなる

ガロルドが走りだした、持ち上げられてた肩越しに花をくれたみんながみえた

「ありがとー」そう言って手を振っておいた


ガロルド「逃げるぞ」

「えーー逃げるの?あははははははっ」


私を抱えたまま門まで走るガロルド、可笑しくてすっごい笑った

ありがとござした!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
仕事上で相棒になって二人で色んな経験をした上で、お祭りみたいな冒険じゃない非日常も二人で初めて経験して、楽しい初めてを積み重ねていくって、良いですね 単純に羨ましい こんな若い時を過ごしたかった
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ