待ってました!花祭り!
お花をつけて、広場の方へ向かうと
たくさんの屋台がひしめいていた
「わーーーー、どこから行くか迷っちゃうね!」
ガロルド「順番に見て、気になる所は全部食べよう」
「あははははっ、良いねそれ」
食いしん坊すぎる回答に笑ってしまった
ガロルドならできそうな気さえする
最初に来た屋台は、大きなお肉がグルグルと回って焼かれている
『オーク肉の塊焼き』って書いてある
大きなナイフで切り取って、小麦粉生地で包んで何やらソースをかけている
香ばしい匂いからして美味しそうだ
ガロルド「ここがいい」
「うん、美味しそうだねえ」
さっそく並んで買ってみた
2匹の分はお皿に乗せて食べてもらう
大きな口でかぶりついてみると、意外と優しい味だ
でもお肉がすごくジューシーに焼けていて、シンプルで美味しい
「美味しい!」
ガロルド「ああ、美味い。祭り限定の料理だな」
「そっか、あんなに大きいお肉焼いているの見た事ないもんね」
いったい何時間かかるのやら・・・売り切れるから焼いているんだろうけど
何人分になるんだろうか・・・
完食して、次の屋台へ
次は腸詰だ、かなり太い
フランクフルトの倍はありそうだ
串が挿してあるので食べやすそうだけど、太い
3本買って、1本を2匹へ串を取ってあげた
ふーふーしてかぶりついたら、パキャっと弾けて肉汁があふれてきた
顔にも肉汁が飛んでしまった
でも、美味しい!ハーブとスパイスがたっぷりだ、すごく香り高い
「美味しいねえ」
ガロルド「ああ、美味い。意外とさっぱりしているな」
「うん、これなら食べれちゃう」
「きゅうー」「きゅぃー」
ああー、2匹は肉汁まみれだ
食べ終わったら浄化ね
次に来た屋台は、砂糖菓子だ
ダンジョンでサトウキビが取れるからか、甘いものを出す屋台も多い
ここでは、揚げた小麦粉生地に砂糖をまぶしたものだ
ベビーカステラサイズのドーナツって感じで素朴で美味しい
ガロルド「これも美味い」
「うん、美味しいね」
ここで一度飲み物を挟む事にする
『サトウキビ水』と書かれてある
気になるので、飲んでみる事にする
コップを渡せば入れてくれるのでコップを渡して入れてもらう
さっそく一口飲んでみる
「ん!」これは・・・ジンジャーエールに近い、かも?炭酸ではないけど・・・・
ガロルド「美味いのか?」
「ん?普通に美味しいよ、でも・・・冷やした方が美味しいと思う」
自分のコップに氷を2,3個入れた
少し回してから、飲んでみる
「んん、んん、これだ」
ガロルドのコップにも氷をコロコロ入れてあげる
ガロルド「んーー、なるほどな、確かに冷やした方がいいな」
「うん、美味しいけどね。こっちの方がスッキリ飲める」
「きゅうー」「きゅぃー」
「はいはい、いま入れるね」
お椀に飲みかけを入れてあげると、2匹も飲んでいる
これは良く出来ていると思うな、炭酸の抜けたジンジャーエールだ
だいぶんお腹も膨れてきたので、一度全店舗の前を歩いてみる事にした
ご飯の屋台以外にも、おもちゃや雑貨を置いている屋台もたくさんある
子供たちが群がっているところはカラクリのあるおもちゃがたくさん置いてあった
首を振る人形とか、手足が動く人形、口をぱくぱくするドラゴンみたいなものもあった
その中で気になるものを発見した
風車だ、しかも花の形で可愛い
「ねえ、ガロ、あそこ見たい」
ガロルド「ああ」
近づいてみると、色んな色や形でいっぱいだ
お花もいいけど、何か記念に欲しかったんだよね
小さな風車をひとつ買った
「ねえ、ガロ、お花の反対側に挿してくれない?」
ガロルド「ああ、わかった・・・・これでいいだろうか?」
ちょっと手で触って確認する
「うん!ありがとう」
「嬢ちゃん良い事考えるねー、似合ってるよ」
「ほんとですか?ありとう!おじさんの風車も素敵ですよ」
「ははっ、褒めてもらって嬉しいよ。次からは髪に挿しやすいものも作っとくよ!」
「いいですね、その時は買いにきますね」
風車のおじさんは良い人だった、風車の髪飾りとか絶対可愛い
ふらっと歩いていると、子供の遊びで
弓でおもちゃを狙うものがあった、すごく面白そうだ・・・・
でも、子供しかいない・・・
見ていると、おもちゃが取れなくて泣き出した子供がいた
「おもちゃとれないーー!!」
「取れないともらえないのよ、仕方ないわ・・・」
お母さんが泣いている子供をなだめている
よし
「おじさん、やってもいいですか?」
「お、嬢ちゃんも挑戦するかい?矢が3本で小銀貨5枚だよ」
「はい、これでお願いします。ねえ、どれが欲しかったの?」
「え?んと、あのオオカミのやつ」
「了解」
何度か弦を引いて確認してから、弓をつがえる
グッ、シュパッ、ズドッ
オオカミのおもちゃに矢が当たり、ズレたが、落ちはしない
「落とさないとダメだからね!」
なるほど、胴体じゃダメだ、こかさないと
後ろ足、一番バランスを崩しそうな所をねらって・・・・
グッ、シュパッ、ズドッ、ガラガラッ
「お、おめでとうーー!!おもちゃゲットーー!!」
「やったーーー!取れたよーー!」
「すごーーい!お姉ちゃんすごい!!」
おじさんが景品を持ってきて渡してくれた
「はいよ、おめでとう」
「ありがとう。はい、どーぞ、欲しかったんでしょ?」
「え?いいの?やったーーー!ありがとう!!」
オオカミのおもちゃを掲げて嬉しそうな子供、私も嬉しい
「いいんですか?本当に」心配そうなお母さん
「実は・・・ゲームだけしたかったんです。ふふふっ」小さな声でそう言った
「まあ、・・・ありがとうございました。」
お母さんと子供とはそこでバイバイをした
ガロルド「優しいな」
「ふふっ、弓のゲームがしたかっただけなんだけどね」
ガロルド「それでも子供も母親も喜んでいた」
「うん、良かった。それにしても子供のゲームにしては難しいと思うけど!」
ガロルド「ははっ、景品を簡単に取られたら商売にならないからな」
「そうなんだけど、ちょっと可哀そうだなって」
ガロルド「向こうも稼ぎ時だからな・・・こればっかりは仕方ない。その変わりにルラがやって取れても文句を言わなかっただけ良心的だな」
「え?取って文句言われることがあるの?」
ガロルド「良い店ばかりじゃないって事だな」
「えー、それはちょっと嫌だなー」
ガロルド「ははっ、それも含めて楽しんだら良い」
「そっか、ケンカもお祭りみたいなものか・・・」
ガロルド「なんでそうなる・・・・」
違うのか?
ケンカ祭りみたいな?祭りとケンカは江戸の華、みたいな
お昼を回ったので、広場へ戻る
いよいよ競技がはじまるからだ!!
『競技参加者のお嬢さん方は、舞台の前までお越しくださーい!』
そう聞こえてきた
「ガロ、私行ってくるね」
ガロルド「ああ、頑張って」
ポンチョを脱いでガロルドに渡す
「2人とも、ちょっと戦ってくるから、ガロのいう事ちゃんと聞いてね?」
「きゅう」「きゅぃ」
「良い子」
なでなでして、舞台の方へ歩いていく
ガロルド「戦いなのか・・・」
後ろからそんな声が聞こえてきた
競技だから戦いではないのか?
舞台の前には沢山の女性が集まっていた
『では、組み分けをしてあります。こちらで自分の組を確認して、この後、呼ばれた方はステージへお願いします!』
前の方へ行き自分の組を確認する『B』だ
A~E組まである
説明では、1組10人づつステージでチャレンジするらしく
50センチ四方の板の上で回転して、1分でどれだけ回れるか
途中で板から落ちたらアウト、回転を止めてもアウト
最終的に、回転数と、美しさで競うらしい
1組に4人まで予選通過で
第2ラウンドに進出だ
聞いた感じ結構厳しいな・・・1分も回れるのかな?
ちょっと不安になってきた
さっそく1組目のAが10人ステージに上がってきた
『記念すべき一戦目!10人の花が回ります!落ちてもダメ!止まってもダメ!美しく、より早く回った花の勝利です!では、位置についてよーーーーい!』
プァーン!
トランペットのような笛の音だ、合図がなった瞬間から
舞台の上の女性たちが一斉に回り始める、みんな色とりどりの衣装なので
すごく綺麗だ・・・・でも30秒もたたないうちに板からよろめいて落ちる落ちる
観客も盛り上がっている「がんばれー!」「落ちるなよー!」
「きばれー!!」
いろんな声援が飛び交っている
『ああーーーー!落ちた方は脱落になります!そのまま動かないでくださーい!』
どうやら目が回っているらしい
これは思ったよりも過酷だ・・・いけるか?自分
『さあ、あと残り5,4,3、2,1、』プァーン!
『残った方はそのまま降りないでお待ちください!確認しにまいります!』
運営の人が舞台に上がって、板に書いてある数字を確認している
どうやら魔道具で回転の回数を確認しているらしい、凄い
『さあ!結果がでました!』
回転数が多かった上位から名前を呼ばれて、上位4名が通過した
半数が脱落していたので、かなり難しいみたいだ・・・
ちょっと緊張してきたぞー
ありがとござした!




