ダンジョン踏破の報告と、買取
町の門まで競争して、一瞬でついたけど
相変わらず行列ができていた
お祭りが近いからだ
「もうすぐお祭りだね、明後日かな?」
ガロルド「4日・・・入っていたから、そうだな」
「早かったなー、ポンチョ作らないとだ」
2匹が入る場所がないのだ
料理ばっかりして、ぜんぜん手を付けてない
明日頑張って作ろう
列に並びながら、適当にデザインを考えていく
無地ってのも寂しいし、スカートに合わせた感じで模様をいれよっかな
あ、ボタン買ってなかったや・・・
何かキレイなもの・・・・アルジャンの鱗とか?
紺色に合うよね、うん、キレイだ
これを、はめ込む感じで、銅で囲って、ボタンとしてつけれるようにすれば・・・
ほら、キレイだ
そんな事をしている間に順番がきて、町に入れた
冒険者ギルドへ向かって、受付にダンジョン踏破してきた報告をすると
受付「ギルドマスターがお呼びです」って言われた
やっぱりそうなるのか、いいんだけどね
受付さんに案内してもらって部屋に入ると、赤毛の美人が待っていた
ギルマス「やあ、ようこそ、噂は聞いてるよ。私はここのギルドマスターをやらせてもらっている、ベルアートだよ、よろしくね」
左手で握手をしてくれた
「ルラです。よろしくお願いします」
「ガロルドだ」
ガロルドも握手をしている
ギルマス「さあ、こっちで話を聞かせてくれるかい?」
「はい」
応接セットへ移動する
移動の途中で気が付いた
ギルドマスターは右手が義手だ、自然だったから気が付かなかった
ギルマス「これが気になるかい?現役時代にやっちまってね、義手なんだよ。でも、ほら、器用に動くだろう?魔道具の一種でね、動きだけなら思いのままなんだ、良く出来たもんだろう」
「凄いですね・・・はじめて見ました。」
ギルマス「ははっ、こんなに自在に動くようになったのは最近だけどね。こっちの話よりダンジョン踏破の話を聞きたいんだがねえ」
困ったように笑うギルドマスター
「あ、ごめんなさい。でも、何を話せばいいですか?」
ギルマス「特に変わった事は無かったかい?」
「変わった事・・・・・?」
はじめて入ったので、違いがわからないな・・・ガロルドを見る
ガロルド「俺も3階層以降は初めてだったから違いはわからないが、ここで仕入れた情報以外の物はなかったな」
ギルマス「へえ・・・・はじめてで4階層をクリアしたのかい、そりゃ凄い、噂通りの実力だね。4階のボスは『花グモ』で間違いないかい?」
ガロルド「ああ、でかくて白いクモだろう?」
ギルマス「そうだね、最下層にはキングトレントがいた?」
ガロルド「ああ」
ギルマス「そうかい、変わってないみたいだね、もう10年以上前の踏破だからね、どこか変わってやしないかと思ったんだけどね」
10年以上前なんだ
ガロルド「俺は違和感は感じなかったな」
ギルマス「わかった、報告ありがとう。それでもドロップ品はあるんだろう?買い取りするよ」
ガロルド「・・・・たいして拾って来てないがな・・・魔石と赤亀の甲羅くらいか」
ギルマス「ほお、アイツが狩れるのかい?どうやったんだい」
「バシャバシャして呼んでから」
ガロルド「俺が切る」
ギルマス「そ、それだけかい?」
「はい、ねえガロ」
ガロルド「ああ、それだけだ」
ギルマス「ふふふっ、あっははははは!簡単に言うねえ!最近じゃ狩るやつもいないから助かるよ、全部買い取らせておくれ、魔法カバンとかは出なかったかい?」
ガロルド「出たが、自分たちで使おうと思ってる」
ギルマス「そりゃ、残念。じゃあ買取は倉庫でしようか。行こう」
ギルドマスターの後ろについて、倉庫へ向かう
ギルマス「他には面白いドロップ品は出なかったかい?」
「あ、そうだ。薬の原料になるっていう、『花グモの蜜』って言うのが出たんです。エリクサーの作り方は知ってますか?もしくは作り方が乗っている本とか・・・・」
先を歩くギルドマスターが立ち止まって振り返る
ギルマス「エリクサーだって!?その材料が出たってのかい?」
驚いた顔でこっちを見ている
「は、はい。たぶん?」
ギルマス「そりゃあ、レアドロップだねえ、しかしエリクサーの作り方とはねえ・・・・国が保管している秘蔵書か博識なエルフにでも聞かないとわからない事だと思うよ、さすがに」
「やっぱりそうなんだー」
ガロルド「エルフか・・・・」
ギルマス「エリクサーの材料っていえば、ドラゴンの血が必要って聞くけどね・・・・って、あんたはドラゴンを飼ってんだっけ?」
「飼うっていうか・・・仲間ですよ」
ギルマス「それは失礼、失言だったわ。で?そのドラゴンは外で待たせてるのかい?」
「いえ、ここで休んでますよ」
髪を避けて、フードの中を見せる
ギルマス「ありゃーーー、これは・・・・可愛いもんだねえーー、しかも、2匹いないかい?」
寝ているので、小さな声で話してくれてる
「はい、ふわふわな子がアスターでドラゴンがアルジャンです」
ギルマス「ドラゴンだけじゃなかったんだねえ、知らなかったよ。連絡が来ていたのはドラゴンの幼竜を従魔にした子がいるって事だけだったからねえ。しかし『ドラゴンを奪おうとする者には、滅んだ国の事を思い出させてあげる』なんて。こんな可愛い子が言うなんてねえ、痺れたよ」
「え?・・・・そんな事・・・・言った?かな?」
ガロルド「はは、カッコイイな」
ギルマス「当の本人は覚えてないって、面白い子だねえ。あれは良い抑止力だよ、もし言った覚えがなくても言った事にしておきな」
「は、はい」
倉庫に到着したので、赤亀の甲羅とその他の魔石、宝石箱と、大トカゲの皮などを出した
ギルマス「うん、良い状態だね。全部買い取るよ、祭りがあるからね、明後日から2日はギルドも閉めるから・・・四日後には一度来てくれるかい?」
「はい、わかりました」
ギルマス「OK,じゃあとは任せな、そーだ!Sランクの推薦!私も乗らせてもらうよ」
「え!嬉しいです。ありがとうございます!」
ガロルド「ありがとう」
ギルマス「会って、確信したね、あんたたちは強い。これからも頑張るんだよ、じゃあ祭りを楽しんでねー」
ひらひらと手を振って、戻って行った
「良い人だね」
ガロルド「ああ、これであと1人だな」
「ほんとだ!あと1人!」
何かあっという間だった気がするな
あと1人から推薦がもらえるように頑張ろう!
ガロルド「今日と明日は、人も増えるだろうし外で野営しないか?」
「そうだね、ちょっとだけ町で食事したいな」
ガロルド「賛成だ」
「やった、行こうー」
人が多くても買い食いは譲れない
ここでしか食べれないものがあるのだ
さっそく屋台でご飯を食べた
お祭りでは出し物や、お祭りならではの競技もあるらしく
町の中心部にある広場には舞台が作られていた
「わー、お祭りわくわくするねえーー」
ガロルド「屋台が楽しみだ」
「それも楽しみー」
なんでもお祭りでしか出ない屋台もあるらしく、それは是非食べたい
お祭り気分を感じていたら、何やら競技のエントリーを受け付けている所があった
看板には『男の見せ場!腕相撲チャレンジ!!!』と書いてある
「ガロ、腕相撲だって!勝てるんじゃない?」
ガロルド「・・・・興味がない、ルラがこっちに出ればいいんじゃないか?」
ガロルドが指す方を見ると『祭りの花、回って回って回る君は美しい』と書かれてある
「どういう事?」
ガロルド「祭りの踊りは女性がターンする振付が多いんだ、それを競うんだと思う」
「ほえー、くるくる回るって事か・・・面白そう」
ガロルド「エントリーしたらいい、俺は見ておく」
「え?暇じゃない?いいの?」
ガロルド「2人と買い食いしておくさ」
えー、私だけエントリーするのもなあ
そう思っていると、受付のおじさんが話かけてきた
「あんちゃん、強そうだね!この町のもんじゃないんだろう?エントリーしなよ!9連覇中のやつがいるんだよーー。倒してくれるやつが欲しいんだよーー」
ガロルド「・・・・・俺には関係ないだろう・・・・」
ちょっと嫌そうな顔だ
「あの、出場しても屋台を楽しむ時間はありますか?」
「ああ!もちろんだよ!競技は午後からだからね!」
「ねえ、ガロ?出ない?せっかくだし」
ガロルド「・・・・・・ケガさせたくない」
あ?そっちの心配?
「あんちゃん強気だねえ!でもな、魔封じの腕輪をしてもらうからな、身体強化は使えないぜ。ポーションも用意してあるからな、ケガしても大丈夫だ」
へえ、安全対策できているんだ
「嫌ならいいんだけど・・・・ガロのカッコイイ所見たかったな・・・」
ボソっと言ってみた
ガロルド「・・・・・出よう」
「よっしゃー!そうこなくっちゃな!いいとこ見せどきってもんだぜ!」
2人でエントリー用紙に名前を書いた
アピールポイント?難しい事聞くなー
適当に、書いておくか・・・・・
ガロルドの方を覗くと 「冒険者」とだけ書いてあった
なるほど、それで良かったかもしれない・・・
お祭り競技の参加が決まって、わくわくしてきたーー!
ありがとござした!




