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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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323/581

忘れられない、お花見

桜の木がこんなところにあるとは思わなくて

しばらく動けなかった


もう、見れないと思っていたから







ガロルド「何か特別な木なのか?」

「・・・・うん、凄く懐かしいんだ・・・・・・。」




ガロルド「じゃあ、ここに泊っていこう」

「いいの?」

ガロルド「もちろんだ」


変な事を言っている自覚はあるけど、ガロルドは何にも聞かない

「へへっ、嬉しい。ありがと」




さっそく、端っこにテントを出して



桜の木の下に敷物をして

そこに寝転んだ


となりにガロルドも寝転んだ


「ガロはこの花見た事ある?」

ガロルド「ないな、ずっと花が咲いているのか?」

「ううん、1年のうちで少しだけ。ここはダンジョンだから違うのかも」

ガロルド「そうか、・・・・良い香りだし、キレイだな」

「うん」




しばらく、桜を楽しんでいると日が沈んで来た

ライトを浮かべてキレイにライトアップしていく


いつも夜桜お花見してたんだ

寒いんだけど、お鍋したり、時間がなくてもお団子を買ってきて食べたりしていた

辛かった人生の中でも、良い時間だったなって思える時間だ




起き上がって、作り置きや、屋台で買ったご飯を並べていく

「桜の木のそばでご飯を食べるんだ、お花見っていってね」

ガロルド「それはいいな」

「きゅうー」「きゅぃー」


「エメも一緒に食べない?」

『食べる』


みんなでお花見だ



美味しいご飯を食べて

ときどき桜を見上げる


一緒にお花見ができる仲間がいて良かった

ひとりだったら、絶対泣いてたな


ふふっと笑って、ご飯を食べた

次はお団子でも作ってこようかな、もち米は見つけれてないけど

お米を潰せばなんちゃってお団子もできるし、みたらしかな、あんこもいいな

きな粉を作ってもいいな・・・


そんな事を考えながら、お花見を楽しんだ




お腹がいっぱいになったら、また寝転んで

桜を眺めた


ときどき、ひらっと舞う花びらを楽しんで

お腹が落ち着いたら、お風呂だ


桜から離れた所に浴槽を置いて、水着になってみんなで入る事にした


お花見でお風呂ははじめてだ、ぜいたいくー





「きれいだなー」


ガロルド「この花がそんなに特別なのか?」

「うん、そうかも、1年でちょっとしか見れないし、すぐに散っちゃうから」


一面のお花畑を見たのに、一本の桜の木には勝てない

こんなにも目が奪われる




「呼んでいる~♪

生きている不思議と、死んでいく不思議、妹にも歌っていた

歌をくちずさんで、ずっと眺めていた


一曲歌っては、お風呂から上がって、椅子に座って

冷えてきたらお風呂に入る

だんだんととのってきて、気持ちいい

体がぽわぽわする




「夢みたいなこの日を~♪

不意に思い出したフレーズを口ずさんで

忘れられない、そんな日を永遠にしたい、そういう歌だ

最高に良い時間だった


気がすむまで、お花見をして

ふらふらになってからお風呂を上がった





着替えてからテントに入ると、ガロルドと2匹はもう寝ている



ひとりの時間を作ってくれた事に感謝した



「ありがとう、おやすみ」

そう小さく呟いて、布団に入った



目をつぶれば、すぐに眠りに落ちていく





夢を見た気がする


















『気にってもらえましたか?』


「はい、ありがとうございます。いろいろと・・・・」



『ふふっ、気づいてましたか・・・・』


「なんとなく、そうかなって」


『ただの気まぐれです。・・・何があってもあなたの人生を楽しんで、いつも見ていますから』

















ハッと目が覚める




「誰かと、話てた・・・・・?」思い出せない

横を見れば、ガロルドはいなかった

そんなに寝たかな?


着替えて、外に出る


明るい陽射しで、桜が光って見える


きれいだ




ガロルド「起きたか?随分ぐっすりと寝ていたぞ」

「凄く良く寝た気がする・・・・」

ガロルド「だろうな、もうすぐ昼前だ」

「え、めっちゃ寝てた。ご飯は?食べた?」

ガロルド「ああ、適当に食べた、大丈夫だ」

「きゅうー」「きゅぃー」


「そっか・・・・じゃあ、ちょっと何か作ろうかな・・・甘い物でも」


ご飯は食べたけど、物足りないみたいだ

おやつでも作ろう



お花見だもん、甘いものが食べたいよね



魔道コンロを出して、準備をする

卵をボウルに、黄身と卵白に分けて割り入れる

砂糖をどちらにも適量入れて、混ぜる

卵黄の方に小麦粉をふるっていれて

そこにマヨネーズを少し入れて、混ぜておく


卵白の方は冷やしながら、じゃかじゃか混ぜていく

メレンゲにしたいのでしっかりと混ぜて、角が立つくらいにして

卵黄のボウルにメレンゲを入れてサックリと混ぜていく


フライパンを熱してお湯を入れる、均一に温めたいからだ

ふつふつしてきたら、お湯を捨てて、火にかけて水分を飛ばした所にバターを伸ばしていく

バターが溶けたら、生地を落として焼いていく

じっくり弱火だ


メレンゲを混ぜた生地はプルプルで繊細なので、さわらない

5分ぐらい焼いて、柴犬色になっていたら、ひっくり返す

追いバターをして、蓋をして焼く





焼けたら、お皿に乗せて、四角く切ったバターをてっぺんに乗せて

仕上げに蜂蜜をとろーーーーっとかけていく


追い蜂蜜が出来るように、小型のポットに蜂蜜をいれて


「はーい、できたよ。ふわふわホットケーキ!」

お皿を揺らすと、ふるっと震えるホットケーキ


ガロルド「美味そうだ」

「きゅうーーー!」「きゅぃーーーー!」


「はい、2人にはこれね」

切り分けてあげる

「エメも食べない?」

『食べる』


エメにも切り分けてあげる

「はい、どうぞ」



「いただきまーーーす」

ナイフがいらないくらいに柔らかいホットケーキ

ひとくちでは大きいくらいに切って、口に入れる

ばくりっ、ふわっとしてて、しゅわっと消える

目の前にはキレイな 桜


最高です



ガロルド「溶ける・・・・すぐに無くなる」

「ふふっ、それが良い所だよ」

ガロルド「確かに・・・・美味い」

「おいしいねえー」


「きゅうー」「きゅぃー」

『おいしい』


「よかった、ふふっ」



ガロルド「ところで、昨日歌ってた歌はどこの歌なんだ?」

「どこのうた・・・・・異世界・・・・かな、昔、よく妹に歌ってたんだ」

ガロルド「異世界・・・・・・妹がいるんだな」


「うん、・・・・丸くて、ちょっとバカなんだ。私を姉と思ってないしね」

ガロルド「ルラを?それは変な話だな・・・・俺なら後ろをついて回るけどな」


「ふふっ、ガロが?」

小さなガロが後ろを付いてくる想像をして



「可愛いね、きっと凄く甘やかしちゃうな」

ガロルド「・・・・弟になるべきか・・・・」

真剣な顔でいうガロルド


「あははははっ、ガロが弟なんて想像できないなー」

ガロルド「じゃあ兄か?」

「お兄ちゃんかーそれも想像できないけど、ガロは仲間だもん」


ガロルド「・・・・それが一番いいな」

「うん、でしょ?」




ちょっと、ガロルドが家族だったらなって思ってしまった


でもそれは違う、家族だったら・・・・・・私を嫌いになっていたかもしれない

疎んじて、蔑んで、搾取しようとしたかもしれない



旅をしていなかったら

出会えなかったわけで、今、こうして一緒に居れる

その事に感謝しよう



そう思って笑った


ホットケーキを食べて、休憩してから戻ることにした




ガロルド「いいのか?もう一泊しなくて」

「うん、いいの。でも、またいつか来たいな」

ガロルド「ああ、また来よう」


「ありがとう」


転移の石碑に向かいながら

最後にもう一度、桜の木を見た

 

「また来るから」






転移の石碑の所に行って

手を触れて魔力を流すと、一瞬の浮遊感の後に視界が変わる



石造りの部屋

視線の先には階段だ


真っ直ぐ歩いていくと、天井が開いていく

眩しい光が差し込んで目が慣れないけど

階段を上って外に出ると、入り口にいる受付のお姉さんと目が合った

ちょっと気まずい

驚いた顔でこっちを見ている


「すっごいこっち見てるね」

ガロルド「位置が悪かったな」

「そうだね、バレバレだもんね」


ふたりでクスッと笑いながら受付に近づく


ガロルド「Aランクパーティ『アルラド』ダンジョン踏破で帰還だ」


受付「あ・・・・・・は、はい」


報告はしたので、歩いて町の方へ向かう


「やっぱりビックリしてたね、最近は踏破する人いないのかな?」

ガロルド「最近かー、聞かないって事はいないのかもな、驚いた顔だったしな」

「確かに、じゃあ先にギルドに言いに行ったほうがいいかな」

ガロルド「そうだな、先にギルドに報告と、買取も頼んでおいたほうがいいかもな」

「じゃ、町まで競争!」


フライングして走り出す

ガロルド「いきなりだな!」

「あははっ、すぐ追い付くんだもん!」


笑いながら門まで走った

誤字報告助かりますー



ありがとござした!

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