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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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関所の門衛さんたちの食事事情

関所の傍で野営をした翌日、朝ごはんを食べたあとに

ガロルドたちはお散歩に出かけていった


お昼ご飯も渡しておいたので、大丈夫だろう

2匹にも「ガロのいう事をちゃんと聞くんだよ」っていっておいた

「きゅうー」「きゅぃー」

だいじょうぶー


ちょっと不安だけど、大丈夫だと信じておこう


ひとりで関所の門に近づくと、すでに行き来する人達を捌いている


「あの、キッチンの方へ入っても大丈夫ですか?」

門衛「あ!おはようございます!昨日はご馳走さまでした!隊長がキッチンでお待ちですのでどーぞ!」

「ありがとうございます。じゃあお邪魔します」

元気の良い門衛さんに許可を取って、昨日入っていった所からキッチンに向かう

隊長が待っているって言ってたな・・・・

隊長自ら料理するのかな?


トコトコ歩いてキッチンに行くと、4人が待っていた


「おはようございます。お邪魔してます」

ティストル「おはよう。来てくれてありがとう、今日教えてもらうのはこの3人だ」

「ダリタです。よろしくお願いします」

「マリブです。よろしくお願いします」

「トリトンです。よろしくお願いします」


「ルラです。よろしくお願いします」

ティストル「一応、料理がそこそこできる方な人間を選出しておいた」

「ありがとうございます。料理をはじめる前に相談なんですけども」

ティストル「なんだろうか?」


「10日に一度の物資の内容は変更可能だったりしますか?」

ティストル「ああ、もちろんだ。これは私が予算内に収まるように注文しているものだからな」

「良かったです!じゃあ提案なんですが、完成品のパンを買うとどうしても、日ごとに硬くなってパサパサになってしまうので、ここでパンを焼くといいと思います。焼き立てパンはすごく美味しいですし、意外と簡単ですよ」


ティストル「パンをここで焼くのか、なるほどな、簡単にできるなら是非作ってみたい」

「はい!じゃあさっそく作って・・・・と、言いたい所ですけども、キッチンをまずキレイにしましょうね」


そうなのだ、キッチンも割と汚い

きっとこれではネズミが出る、確実に

汚い所をかたっぱしから浄化していく、床にも食べカスなどのゴミがたくさんなので

掃き掃除をしてもらった


「ふう、これでいいでしょう。いいですか?キッチンは1に浄化、2に浄化、3,4も浄化です。少しでも汚れたら早めに浄化してください。使う前の調理器具と、机などもそうです」


「「「「は、はい」」」」

「料理の前に一番大事な事なんです、いざという時に全員が腹痛なんて笑えないですから」

ティストル「君の言う通りだ、全員に周知させよう」

よし、しっかりとわかってもらえたみたいだ


さっそくパン造りをはじめよう


「今、買っているパンは少量にして、残りは小麦粉かお米にするのが良いと思うんです」

ティストル「コメか・・・・最近流通してきているが、昨日出してくれた料理もコメだったな」

「そうなんです、お米は密封して保存しておけば長く持ちますし、食べる時に水と一緒に火にかけるだけでいいんです。コツさえわかれば簡単で、塩で簡単に味付けするだけでも美味しいんです」


言いながら、塩むすびを出す

「良かったら食べてみてください」

ティストル「これが、コメか・・・む、ン、美味いな」

ダリタ「美味しいですね」

マリブ「塩のみの味付けで?」

「そうですよ、お塩だけです」

トリトン「凄い、美味しい」


ティストル「これはパンよりも使い勝手が良いかもしれないな」

「そうなんです、お米の上に焼いたお肉を乗せるだけでも美味しいですから」

ダリタ「た、確かに・・・」

マリブ「昨日もめっちゃ美味かったし・・・」

トリトン「隊長、これはパンを減らしても良いかもしれません」


ティストル「ああ、次の買い付けに入れてみよう。使い勝手次第によっては増やしても良いかもしれない」


「はい、あとでお米の炊き方も教えますので、とりあえずパンを作りましょうね」

「「「「はい」」」」


大きなテーブルをひとつ、浄化して使う事にする

各自、手もしっかり浄化してもらって

分量の計り方、軽量カップなんて無かったので、自分のものをあげた

また買えばいいし


分量がすごく大事なので、そこもしっかりとメモしてもらう

トリトンさんは一人メモ係なので、頑張って欲しい


酵母と、元種の作り方は後で教えるとして

ここでは混ぜる、捏ねる、寝かせる、だ


生地を寝かせている間に、天然酵母の作り方と、元種の作り方

一番簡単なレーズンを使った酵母、水とレーズン、少量の砂糖だけでできる

ここでも、へんな菌が入らないようにしっかりと浄化

酵母ができたら、酵母と強力粉を混ぜて、発酵させる

生地が倍くらいになったらOKだ、混ぜてさらに発酵させる、これで元種ができる


ここまで説明したけど、発酵がピンとこないみたいで

説明の為に寝かせておいた生地を見せた、まだ発酵が甘いけど

それでも1,5倍くらいには膨らんでいる


ティストル「これが、発酵というやつか・・・」

ダリタ「不思議だ・・・」

トリトン「これが上手くいっている証拠ですか?」


「はい、この生地をもう一度捏ねるんですけど・・・ほらガスが抜けているのがわかりますか?」

トリトン「なるほど、これが生地を膨らませているんですね」

「そうです、ここでガス抜きをして、もう一度寝かせます。前日に仕込んでおいて、翌朝に焼くと焼きたてが食べれますよ」


ティストル「それはいいな・・・この元種の管理をしっかりしておけばそこまで難しくないという事だな」

「そういう事です。この元種に追加で小麦粉を入れて、また発酵させれば酵母は増えますから、ずっと使えますよ、でもカビが生えたりしたら使えなくなるので冷蔵庫で保管するのがいいです」

トリトン「なるほど・・・」

ガリガリとメモをしっかり取ってくれている


今回は自分の元種を少し分けて、そこに小麦粉を足しておいたので

2,3日で発酵完了するだろう、頑張って混ぜて欲しい


パン生地を寝かせる時間なので、他の料理も教える

硬くなったパンの活用法はクルトン、これはオーブンがあるので、ちいさく四角に切ってから

焼けば完成だ、サラダにもスープに入れても美味しい

見本で作ったサラダもスープも好評だった

サラダに関しては、生野菜が苦手だという事で、簡単なドレッシングレシピを教えた

植物油に塩コショウと、フライドガーリックか、フライドオニオン

これだけでだいぶん違う、そこにクルトンがあれば食感も楽しいし美味しい


他には、少し硬くなっている程度なら、フライパンで蓋をして焼く

要は水分が飛んでいるから、パンは硬くパサパサになるんだ

蓋をして焼けば、表面はカリっと、中はしっとりとする


よりパサパサな場合は、フライパンの空いているところに少しだけ水を入れて

軽く蒸し焼きにすればいい、本当は霧吹きをかければ簡単なんだけどね

これで大体のパンは美味しくなる


さらに硬くなったパンは、パン粉にするか

簡単オニオングラタンスープだ


スープはコンソメが主流だけど、コンソメをガチで作ろうと思うとすごい大変なのだ

だからスープは正直何でもいい


玉ねぎを薄くスライスして

フライパンで飴色になるまで炒める、それをもとになるスープに投入して、ひと煮立ち


カチカチのパンをスライスしたら、植物油にみじん切りにしたニンニクで香りづけしてパンに塗る

オーブンで焼き色がつくまで焼く


焼けたパンを深めのお皿に並べて、温めたスープを注ぐ、その上にチーズを散らして

仕上げにパセリだ

本当はオーブンで焼くんだけど、耐熱容器なんてないからね

チーズもスープの熱である程度は溶けてくれるし、これでも十分美味しい


せっかくなので、みんなでお昼ご飯に作った

味見で食べたぶんも、お昼を食べに来たひとたちにも好評だった

結論、硬くなったパンは焼いてからスープに浸けるのが一番食べやすい


その後は、寝かせておいたパン生地を成型して焼いた

フランスパンみたいな長いタイプと丸タイプで2種類だ


焼き上がり待ちの間に、ご飯の炊き方を教えて、しゃもじ代わりの木べらをプレゼントした

他にも簡単にお肉を焼くときの注意点とか、調味料もお肉がおいしいスパイスミックスを紹介

これは何にでも合うしね、スープに入れても良いし、迷ったらコレだ


炊き立てご飯をおにぎりにするのもやってみたけど、三角はやっぱり難しいみたい、ふふふ

丸でもいいからね、みんなに自分で作ったおにぎりを食べてもらった


炊き立てご飯は美味しいからね

ティストル「絶対買おう、コメ」ってなってた

パンも上手に焼けていたし、あとは場数だ、たくさん焼けばコツもわかる


さっそく夜ごはんをみんなで作ってもらい

焼き立てパンは凄く好評だったし、美味しいスパイスミックスで味付けしたお肉も好評だ

ティストル「これも買おう」

毎度ありがとうございますー

また訪問販売みたいになってしまった・・・


料理を作って、試食の最中に「ここには娯楽が無い」っていう話になって

それならなおさら、ご飯が美味しいほうが良いよね、となった

「お風呂とかないんですか?」と聞いたけど、やはり無いみたいで


せめてゆっくりとお湯に浸かれると嬉しいのでは?

ティストル「そうだがな・・・ここに増設するだけの予算がない・・・」

なんとも悲しい話だ

そこで関所で、木々で死角になっている場所、そこにお風呂を作ってあげる事にした


ティストル「そんな事が可能なのか?」と半信半疑だったけど

一緒について来てもらって

土魔法で、屋根付き、脱衣室付き、滑り止め付き、目隠しの壁付、強化魔法付きの

5人は入れそうな立派なお風呂を作ってあげた

もちろん、魔石でお湯が張れるようにしてある


ティストル「・・・・君は職人みたいだな・・・」

隊長の驚いた顔が可笑しくって笑った、温泉でたくさん練習したからね

もう慣れたものだ

様子を見に来たガロルドも、笑っていた

ありがとござした!

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