隣国に行こう! 関所は大行列
いよいよ隣国へ入る関所へとやってきた
関所から一番近い町からはもう見えていて
走ってすぐそこ
なので、お昼を町で食べて
少し買い物
その後に町を出て、関所に向かった
そこで驚いた
なんと長ーい列ができていたのだ
「これは予想外・・・・」
ガロルド「のんびりしすぎたか?いや、でも商人じゃないしすぐ通れるんじゃないか?」
「なるほど、じゃ行ってみようか」
走って関所に向かう、そこには商人の馬車の待機列と
一般人などの徒歩組の待機列があった
どちらも列は長く、なかなか時間がかかりそう
「長いけど、どこでも野営できるし、待っとこうか」
ガロルド「そうだな・・・戻っても、明日もこんな感じかも知れないしな」
と、いう事で
気長に待つことにした
「なんでこんなに多いんだろう?」
ガロルド「そういえば、そろそろ祭りの季節だった。盛大な花祭りがあるんだ、毎年この時期は旅行客や商人が多いんだ」
「お祭り!楽しそう!」
ガロルド「国中の町や村が同じ月にする祭りなんだ、町によって規模も催しも違うが、なかなか盛大だぞ」
「へえー!参加したいな!何を祝うお祭りなの?」
ガロルド「豊穣や健康、平和、全部だな。実り豊かで平和に暮らせますようにって所だ」
「いいね、お祭りに参加するルールとある?」
ガロルド「自由だが、踊りに参加したいなら専用の服があるぞ。どこの町でも買えるからみて見るか」
「踊り?楽しそうー、ガロも参加したことある?」
ガロルド「俺は買い食い専門だ」
「あははっ、なるほどね、確かに買い食いも大事だなー」
関所を越えるために並んでいたけど、お祭りの話をしていたら
いつの間にか自分たちの番になっていた
冒険者タグを見せて、2匹の従魔を見せる
多少驚いていたけど、問題なく通れた
石造りの関所を通ると、夕日が沈んでいくのが見えた
「わあ、キレイだね、思ったより時間かかっちゃったけど、もうここで野営する?」
ガロルド「そうだな、みんな同じ考えみたいだな」
関所の人たちも、今日はここまで、となったようだ
関所を越えられなかった人たちはあちらで野営
さっき越えて来た人たちはこちらで野営の準備をはじめている
「じゃあ、ちょっとだけ離れて設営しよっかな」
出入口から少し離れて、テントを設置、いつものようにキッチンを作って・・・・ハッとした
ここで料理していいのだろうか?
自分たちの近くには、同じように野営をしようとしている2組がテントを設営中で
同じように野営をしようとしている2組の商隊とその護衛冒険者までいる
「ガロ?・・・・ここで料理して良いと思う?」
ガロルド「・・・・・・いいんじゃないか?ルラが嫌じゃなければ最初から売りにいってもいいと思うけどな。面倒だったらテントの中で適当に食べても良いんじゃないか?」
「ああーーー、なるほど?逆に売りに出すっていうね・・・・」
腕を組んで少し考えてみる・・・・
ここにいるのはざっと20人くらいだ、自分たちだけ温かいものを食べるのも気が引ける
丼にしてしまえば、そこまで手間じゃないかな?
よし、じゃあ簡単に丼とスープで
求めてきた人には振る舞いましょう、そうしよう
提供が簡単で大量にあるのは、生姜焼きかな?
ガロルドも2匹も大好きなので、いつでも食べれるように
焼くだけでいい状態でたっぷりと作ってあるので、かなりの量もある
スープは普通にお味噌汁、野菜はたっぷり入れよう
ご飯は大量にいるかも知れないから、追加で炊いておこうかな
キッチンにカウンター席を作って、いつでもドンと来いだ
さっそく生姜焼きを焼いていく、じゅわっわわわわっ
一緒に漬けこんでおいた玉ねぎも凄く美味しそうだ、匂いもたまんないー
ガロルド「この匂いはショウガ焼きだな、大好きだ」
「ふふっ、だよね。たくさんあるからね、おかわりしても大丈夫だよ」
ガロルド「それは嬉しいな、ふふふ」
2匹も良い匂いに待ちきれないのか、かなり近くで足をふみふみしている
可愛いけど、熱くない?
焼き上がった生姜焼きを炊き立ての白米の上にどーーーんっ
マヨネーズを端に添えて、箸休めのお新香を小鉢で出して、お味噌汁もお椀に入れる
「はーい、どうぞ。生姜焼き丼だよー」
2匹は置いた瞬間にかぶりついた、もうタレまみれだ
あとで、浄化しないと
ガロルド「うん、やっぱり美味い。最高だ」
「ふふっ、良かった」
ガロルドも頬をパンパンにしてもっぐもっぐしている
自分の分もよそって、ガロルドの横に座って
「いただきまーす」 ぱくりっ
あつあつのご飯を生姜焼きでくるんで食べる、玉ねぎがまた美味しいんだ
ちょっとマヨを絡めて食べると、また美味しい・・・・最高だ
箸休めのお新香も、昆布を使っているから味が引き締まった感じがする
やっぱりいるよねー、昆布!最高だ
お味噌汁も美味しいー
生姜焼きを堪能していると、「あのー」と声をかけられた
一番近くの商人さんみたいだ
「はい、なんでしょう?」わかっているんだけどね、一応、様式美ってやつだ
商人「その、凄く美味しそうな匂いがしまして・・・・もし余裕があったらでいいんですが・・・お金もお支払いいたしますので、食事を分けて頂けないですか?」
「はい、いいですよ。スープ付きで銀貨1枚でどうですか?」
商人「え!?いいんですか?・・・・その、いくつぐらい分けて頂けますか?私たちは7人の商隊でして・・・」
「たくさん、ありますんで。何人でも大丈夫ですよ」
商人「え!?本当ですか!?それはありがたい!おい!全員分あるみたいだぞ!」
「まじか!良かったー殴り合いする所だったぜ」
「危なかったな、俺の拳が火を噴く所だった」
「ケンカはいけませんよ」
「殴り合いで決めるなんて言ってないでしょ、馬鹿なんだから」
なんて和気あいあいと話ながらこっちへきた
「ケンカしないで下さいね。食事する方はこちらに銀貨1枚お願いします」
「俺が先だ!」「ちょっと押さないで!」「護衛対象が先でしょう?」
「こら、ケンカしないで」
わちゃわちゃと我先にお金を入れようとしている、先に入れたって先に提供するわけじゃないけどね
「ケンカする人にはあげませんよ、あと、ちゃんと手は浄化して下さいね。お金を払って浄化が終わった人から食事です」
「まじか!おい!浄化してくれ!!」「ふふふっ浄化もできないのー?」
「ははっ、強くても浄化できないとねえ」
「お金を払って、浄化完了です」
ここで命運が別れたみたいだ、粗暴な人は浄化が使えない人が多いのだ、残念!
「はい、どーぞ。こちらは野菜を漬け込んだものです。お口がさっぱりするので合間にどーぞ」
商人「ありがとうございます。はあーーーー、これが美味しそうな匂いの正体ですか・・・すごく美味しそうだ」
先に席についた、商人さんと女性冒険者に生姜焼き丼を出してあげる
「ああー、美味しそうな匂い、こんな所であったかい食事ができるなんてー。ありがとう」
「ふふっ、喜んでくれたら私も嬉しいです。どーぞ食べて下さい」
商人「おお、これはコメですね。では、さっそく・・・・」
商人さんはお米料理になじみがあるみたいだ、大きな一口でお肉とご飯を口に入れた
商人「うーーーーまい!これは、この味付けがなんとも・・・」
感想を話しつつもガツガツと食べている、器用な・・・
「美味しいーー、最高だね!このスープも美味しいよ」
「ふふっ、良かったです。はい、こちらどーぞ」
やっと浄化ができたのか、走ってきた冒険者さんにも出してあげる
「ありがとう!やっと食えるーー」
次々と来る人にも出してあげる、追加で焼いておかないとね
ガロルドのおかわりもいるからねー
みんなが美味しいと言ってくれて良かった
荷物の見張りをする人が可哀そうだけど、これは仕方ない
食べ終わった人と交代で食べに来て欲しい
大人数で「美味い」「美味い」とやっていたから
他の商隊の人も、「あのー」とやってきたので、同じように対応した
でも、今食べている人達が終わってからお願いします。と言っておいた
席に限りがあるからね
でも、「あのー、もしあったらでいいんですが・・・おかわりって・・・」
やっぱりそうなる?端っこでガロルドがおかわりしてるもんね
「大丈夫ですよ、追加で食べる人は料金を払って下さいね」
「「「「「ヤッターー!!!」」」」
え!?全員おかわり?これは時間がかかりそうだ・・・・
待っている人たちが可哀そうなので、おかわりを提供したあとに
追加でカウンター席を作った、食事中の人たちはどよめいていた、ふふふ
何かまだ増えそうな予感がしたので、キッチンを囲うように『コ』の字型に席を作った
まるで小料理屋さんみたいだ
そして、順番待ちの商隊を呼んで食べに来てもらう
呼びに行く帰りに、他の野営をする人にも声をかけられた
なので同じ説明をして、こちらもご案内だ
そして、カウンター席は満員になった
まるで移動食堂みたいだね、ふふふ
たまにはこういうのも良い
みんなに美味しいって言ってもらえるのは嬉しいから
そして、周辺に野営をしていた人たち全員に振舞った後に
関所から門番さんがやってきた、これはさすがに怒られる?そう思った
門番「あの、料理は余ってないですか?」
そうきたか・・・・まあ、いいでしょう
作るのは簡単だしね、みんなと同じ説明をしたら
門番「本当か!?ありがとう!すぐに連れてくる!!」
そう言って関所に走って行った
その後、関所からは「うおおおおおおお!」という声がしばらく聞こえていた
どうやら腕相撲で順番を決めているらしい
・・・・・がんばれー
ありがとござした!




