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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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閑話 リンパオ国 冒険者ギルドマスター バックオール視点 2

飛んで移動

しかもドラゴンに乗って・・・・・

おとぎ話のようだ


その話を聞いて、思考が明後日の方向に行きかけたが

確認しなければならない事がある


アンデッドを倒せる事だ

聞けば「全員倒せる」と、またとんでも回答だ

さすがに慣れてきた・・・・嘘だ


感情を押し隠し、確認を進める

リッチを倒したのはルラ、魔弓を持っているらしい

従魔2匹は神聖魔法持ち

ガロルドは聖剣を持っているという


なんだそれは、おとぎ話でももっと節操があるぞ

心は乱れに乱れていたが

確認は必要だ、誰にも言わない事を約束して

聖剣を見せてもらった


ルラが収納から出してきた剣は、まぎれもない聖剣だろう

鑑定するまでもない・・・・

あんなに光輝く聖銀、聖剣以外あり得ないだろう


完全に停止したが

視界から聖剣が消えて、正気に戻った


深呼吸をして、自分を落ち着ける


そこから、リッチと会話したことを聞き

邪教と、邪神について聞いた

依頼の完了を確認して、Sランク推薦を告げる


ついでにシーサーペントを倒した方法を聞いてみた


「アルジャンに乗って、海上から雷撃で」

カッコよすぎる・・・・


さらにシーサーペントの買取のほとんどを寄付したことも聞けば

「復興にお金がいるでしょ?」と、なんでもない事のようだ


確かに、ダンジョンを踏破したし、お金はあるだろう

だが、誰にでもできる事ではないだろう

心底感心したし、将来が楽しみだと思った


最後に「アンデッドの目撃情報があれば協力して欲しい」と言えば


「私も邪教も邪神もぶち壊したいので、もし情報があれば欲しいです」と、返ってきた

驚いたが「個人的な恨みが?」と聞けば

「邪神の方に」と返ってくる


なるほど

ギルドが持つ情報はいつでも開示しよう、そう約束して終わった







待ち焦がれた『アルラド』は想像の遥か上、おとぎ話のようだった

かなり興奮したが、隠し通せたと思う

ポーカーフェイスで良かった・・・・


さあ、さすがに邪教が関わるなら国王に伝えておかねばならない

急ぎで手紙を書き、謁見を申し込む


夕方には返事が届き、翌日の謁見が叶った


翌日、正装に着替えて王城へ向かい

案内に従って、王城の中を進んでいく

通されたのは国王陛下の私室だ

ノックの後に通された部屋には、王妃様、陛下の両名が待っていた


バック「王国の太陽にご挨拶申し上げます。この度、謁見のーーー


国王「よい、堅苦しい挨拶は無しだ」

王妃「そうね、座ってください」


バック「ありがとうございます。失礼します」


国王「いつまで畏まっているんだ?早くいつものように話てくれ」

そうは言うが、国王夫妻の後ろには護衛も侍女もいるのだ


バック「はあ、仕方ないですね。今日は報告にきたんですよ」

国王「そうだな、報告も聞くが・・・会ったんだろう?例の冒険者に!」

王妃「そうですよ!早く聞かせて下さいまし」


実は、国王夫妻は冒険者がお好きで、その延長で冒険者ギルドマスターとして仲良くしてもらっている

たびたび呼び出しては、冒険の話をねだられたりもした

自分も元Aランクだ、たくさんの冒険をしてきた

その話を楽しみにしてくれているのだ

だが、今日はまず大事な話をしなければならない


バック「会いました・・・が、大事な報告がありますので、そちらを先に」

国王「わかっている、邪教であろう?」

バック「はい、リンカオ近くの山間部にて邪教の神殿を発見しております」

王妃「まあ、それは大変だわ。あなた」

国王「ああ、早く兵を向かわせないとな」


バック「まあ、落ち着いてください。最後まで話をさせてください」

国王「む?他にも報告が?」

バック「はい、アンテッドを発見後に遺跡を発見、その後、遺跡の内部を探索、多数のアンデッドに最奥にはリッチがいたそうです」


国王「は?リッチだと?それは聖魔法が使える者がいないと・・・・」

バック「まあ、最後までお聞きください」

国王「は?まだあるのか」


バック「Aランクパーティの『アルラド』はリッチを討伐、しかもリッチと会話をして、邪教の神殿である事、リッチを媒体として人間を取り込みアンテッドを作り出していて、リッチは元邪教の高官であった事などを聞き出しております。そしてリッチ討伐後は、神殿を再利用されるかも知れないとの事で、完全に破壊、瓦礫の山にして来たとの事です」


討伐の話をしている途中に国王は立ち上がり

手を握りしめて、目はキラキラと憧れの色をしていた

王妃様も手を口にあてて「まあ」「そんな」など感嘆の声を上げていた


国王「『アルラド』!!!さすがだ!なぜすぐにSランクにしないのだ!!彼らこそSランクであるべきだろう!!!!そうだろう!!」

王妃「そうね、絶対にそうよ!」


バック「まあ、落ち着いて下さい。彼らはすでにギルドマスター8人からの推薦を受けています。あと2人の推薦でSランク確定です。自分たちでSランクを勝ち取る彼らを見たくはないですか?」


国王「見たい!!!」

王妃「そ、そうね・・・確かに・・・その方が素敵だわ」


もう、国王夫妻は『アルラド』のファンになってしまったみたいだ

だが話はまだある


バック「そういう事です。私も推薦で我慢しました、彼らの快進撃を見届ける為に!」

国王「そうだな!そうだな!」

王妃「さすがだわ!バックオール」


バック「お褒めにあずかり光栄です。では、話の続きを」

国王「まだあるのか?まだ驚きが?」


バック「そうですね・・・・彼らがどうやってアンテッドを倒したのか気にならないですか?」

国王「た、確かに!!聖魔法でも使えるのか?」

バック「これは極秘ですよ、他言無用です」

わざと顔を近づけて、小声で話す


国王「私を誰だと思っている、国王だぞ、口が軽いわけがないだろう」

王妃「私もですわ、王妃ですもの。例え命をかけても他言しませんわ」


バック「さすがです・・・・では極秘です。彼らは・・・・・全員がアンテッドを倒せます」


国王「全員・・・だと?それは2人だけでなく従魔も?」

王妃「かのドラゴンですね!?そ、それで?」


後ろに控える従者や騎士は声こそ出さないが、顔が驚きに満ちている


バック「ふふふっ、そうです。従魔2匹は聖魔法が使えて、ルラは魔弓を持ち、さらにガロルドは・・・」


国王「な、なんなのだ?もったいぶらず教えてくれ!!」

王妃「そうですよ!いじわるですよ!」


バック「彼は・・・・・・聖剣を持って、アンテッドを倒したらしいです!」

なぜか話している途中から自分の事のように話していた・・・ちょっと恥ずかしい

だが、お2人の反応は最高だった


国王「聖剣!!聞いたか!せいけんだ!!」

王妃「ええ!まるでおとぎ話ですわ!!最高です!!」

お2人で手を取り合ってはしゃいでいる



王妃「聖剣と言えば勇者ですわ!!ガロルド!彼は勇者ではなくて!?」

国王「そうだな!聖剣をもちアンテッドを倒す!まさしく勇者では?!」


バック「そうかもしれませんね・・・ふふっ、ですが、ドラゴンを従魔にしているのはルラです」


国王「そ、そうか・・・・ルラ、彼女がドラゴンを従魔にしたのだった」

王妃「そこはアレでしょう?彼女が勇者の恋人なのよ!きっと!!」

顔で扇で隠しつつも嬉しそうな声色で話す王妃様

女性は色恋の話が好きなものだ・・・・


国王「な、なるほど。それなら納得だ!で?どうなのだ?」


バック「そうですね・・・・2人は大変仲が良さそうではありました・・・が、ルラはまだ14才なのです。ガロルドは確か20才だったかと・・・・」


王妃「随分とお若いのね・・・でもそんな事は関係ないわ。恋に年齢など関係ありませんもの。ねえ?あなた?」

国王「そ、そうだな。年齢など些細なことよ」


2人がちょっとイチャイチャし始めてしまった・・・・

そうだった、このお2人も10才ほど年の差があったはずだ

仲がよろしい事で・・・・



ちょっと話がそれてしまったけど



アンデッドと邪教の話の報告ついでに

ドラゴンを見た事の自慢と、彼らが依頼を頼んだあとにどんな行動をしていたかを話した


わずか2日で依頼を終えて、温泉へ行き、さらには海へ

そこでシーサーペントを討伐、しかもドラゴンに乗って

ついでにパリパンの復興状況と、ルラがシーサーペントの買取のほとんどを寄付したことも


自分がどれほど驚き、彼らがどれほど常識外の行動をして

しかも空を飛んで移動している


ドラゴンは小さいが大きくもなれるようだ、そう説明した


お2人は終始、驚き、憧れ、私の事を羨ましがっていた


次に彼らが王都に来た時は、国王夫妻に会って欲しいと交渉してみようかな

そう思うほどには、嬉しそうに話を聞いてくれた


彼らを抱え込もうとするような国王じゃなくて良かった

こうして砕けて話す事もできる

いつかお2人が『アルラド』に会えますように、そう思った

ありがとござした!

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