ヒトデ討伐完了
昨日はシーサーペントの襲来、討伐、解体、宴会で、凄く忙しかった
シーサーペントの素材は全部私のものって話だったんだけど
買取の金額を半分、町の漁師さんたちに寄付することにした
ヒトデが大量に出た事により、漁に出れず
かなりの広範囲を食い荒らされたので、元に戻るまでかなりの時間がかかるだろう
なので、復興の足しにしてもらうように
漁業組合に寄付した
あとの半分から、今回討伐に参加した冒険者さん達の報酬に上乗せしてもらった
シーサーペントは倒したけど、まだヒトデが残っているからね
もう少し討伐は続くのだ、頑張って欲しい
あとの残りは孤児院に寄付した
この町も教会が孤児院を運営しているらしく
町のかなめの漁業が落ち込んでいる今、孤児院への寄付も減るので
生活の足しにして欲しい
元々、寄付するつもりだったし、丁度いい
買取が決まる前に鱗だけ何枚かもらった
ガラスみたいでキレイだし、どこかで使えそうだなって思って
なので、今回の報酬は討伐への参加分と、この鱗だ
これだけでも十分嬉しい
ガロルドに討伐報酬、私は鱗
翌日は少しゆっくり目に起きて、海に行った
ヒトデ駆除が残っているので
「おはようございます」
ギルマス「おお、おはよう。来たのか、あとは任せてくれていいのに」
ガロルド「どうせ、する事もないしな。じゃあ行ってくる」
「うん、行ってらっしゃーい」
ガロルドは海へと走って行った
ギルマス「そうだ、『アルラド』のSランク推薦、しといたぞ」
「え!ありがとうございます!これであと3人?かな」
ギルマス「そうだな、あんたらならすぐだろうさ。これからは何処に行くんだ?」
「ここが終わったら王都に一度戻ります」
ギルマス「そうか、その次はまたダンジョンか?」
「えっと、リンダオパンに戻りますね、用事があるので」
ギルマス「ほー、じゃあこの国に留まるのか?」
「いえ、そこで用事が終われば次の国に行くつもりです」
ギルマス「忙しいこった、寂しくなるが・・・・また遊びに来いよ」
「はい、温泉も近いですし、また来たいです」
ギルマス「ああ、あそこの温泉はいいもんだ。よし、今日もやるんだろう?アレ」
「はい!じゃあ、お願いしますねー」
「きゅうー」「きゅぃー」
残ったヒトデを駆除するために海へ入り
ヒトデを砂浜に打ち上げる、海の中のヒトデもまばらになってきたので
終わりが見えて来た
今日でもう終わらせてしまおうと、頑張った
泳ぎながら、まばらなヒトデを回収して、砂浜に打ち上げる
お昼ごろには完全に回収して、やっと駆除完了だ
最後に砂浜のヒトデを焼却して、大規模討伐は終わった
ギルマス「みんなご苦労だった!!お前たちの頑張りがあったから海は守られた、報酬も上乗せがある、ゆっくり休んでくれ。お疲れ様!!!」
「「「「ヤッターー!」」」」
討伐の完了と報酬の上乗せを喜ぶ声が上がっている
「打ち上げだー!!」「二人もくるだろう?」「いこーぜ!」
「あそこにしようか」「いいな!」「さあいこーぜ!」
みんな高いテンションで私たちを引っ張っていく
「いっか、お腹空いたし」
ガロルド「そうだな、美味い店に連れてってくれそうだ」
流れに任せて、冒険者の集団が地元のご飯屋さんになだれ込み
お店の人からちょっと怒られてた
「大人数で来るなら事前に言いな!!」って
ヒトデ討伐が終わった所なんだって説明して、許してもらってた
「なんだい、それを早く言いな。ご苦労さんだったね!好きなだけ頼みな!」
ガロルド「そうだな、会計は俺が持とう」
「まあ!なんて太っ腹なんだい!あんた!!いいもん作るんだよ!」
「まっかしときなー、最高に美味いもん食わせてやるよ!!」
「「「「「「「うおおおおお」」」」」」」」」
みんな大盛り上がりだ
適当に席に座って、料理を待つ間も
いろんな冒険者と話をした
私も「海で取れる魔物で一番美味しいのは何?」って聞くと
「シーサーペントに決まっているだろう!」と返ってきた
確かに・・・・・そりゃそうだ
ダンジョンに行った事がある人も多くいて
ダンジョンの中の事を聞いたりもした
でもやっぱり海の出身はそのままその地で冒険者になる人がほとんどで
みんなが海が好きだって話ていた
だから今回の大規模討伐も、地元出身者は全員参加らしい
あまりのヒトデの多さに絶望していたけど
私たちが来てくれ本当に助かったって、何度もいろんな人からお礼を言われた
ずっと地元を守っている冒険者も素敵だなって思った
地元民おすすめのお店なので料理も期待していたけど
本当に美味しかった
どの料理も辛すぎるものはないし
焼き魚も絶妙な火入れで、しっとりほくほく、身がホロっと崩れる
ほんとうに絶妙
さすがだ、海鮮を知り尽くしていらっしゃる
蒸し焼きのカキっぽい貝は最高だった
柑橘のタレをかけてあって、貝の旨味がぎっしりだ
一番美味しかったかもしれない
どれも美味しかったんだけど・・・
スパイスたっぷりの唐揚げっぽい、揚げ焼きにした切り身も美味しかった
外はカリっと中はホロっと、最高です
「ねえ、あなたのパートナー素敵ね。いくつなの?」
「ガロですか?20才ですね」
「へえー、じゃあ年上って事?あなたはいくつ?」
「14才になりました」
「「「14!?」」」
ここでもビックリされるのか・・・そんなに?
「もう少し年上かと・・・」
「そうね16才くらいかと思ってたわ」
「え?じゃあパートナーとは付き合ってないの?」
「え?付き合ってないですけど」
「「「ええええええ」」」
これも多いな、そんな恋人っぽく見える?
「もう夫婦でもおかしくないけどね・・・」
「うんうん」
「独身なら私も・・・」
ちょっと女性冒険者が色めき立っている
ガロルドに悪い事しちゃったかな?
その後、離れた場所に座るガロルドの横に女性冒険者が座っていたが
ガロルドはこっちに逃げて来た
ガロルド「・・・・・」
「逃げてきたの?」
ガロルド「・・・・・ああ」
「ぶっふふふふふ」
ガロルド「なんで笑うんだ」
「いや、みんなガロルドが素敵だって言ってたから。でも、ガロ逃げてるし、何か面白くて」
ガロルド「笑い事じゃないぞ、また変な女が生まれるかもしれん」
「あーー、そういえばそんな人いたな・・・・それは面倒くさい」
ガロルド「そうだ、だから極力女とは話さない」
「極端だな・・・」
ガロルド「ルラがいるからいいだろう」
「え?私だけでいいの?」
ガロルド「他に必要か?」
当然みたいに言うガロルドにちょっと驚いた
でも、悪い気はしない・・・・
「ガロが良いなら、それでいい。えへへへへ」
ガロルドが横に来てからは、誰も女の人は近づいて来なかった
私が女避けになっているのかな?
ガロルドも嫌がってるし、これでいいかな?
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一方、女性冒険者数名
「ちょっと、付き合って無いって言ってたのに」
「話かけた途端にあっちに行っちゃった・・・」
「へんな事言ったんじゃないの?」
「一緒に飲みませんか?って言っただけよ」
「えー、それだけで?」
「うん、っていうか。あれって片思いなんじゃないの?」
「確かに・・・・ガロルドってあの子と話するときだけ優しい顔してるもんね」
「やっぱり?私も思った」
「えー、じゃあ片思いじゃない」
「でもねえ、14才じゃねえ」
「まあ、あと1年で成人でしょ?」
「それまで待ってるって事?」
「・・・・あんな強い女の子いないもんね」
「「うん」」
「Aランクって半端じゃないもん」
「強い女以外興味ないって事?」
「そうかも」
「じゃあ、勝ち目ないわね。シーサーペントなんて倒せるわけないもの」
「「うん」」
女性冒険者は押しの強い人が多い
ガロルドはそれを知っていた
面倒くさいとはそのことだ
嬉しい男もいるだろうが
その女冒険者が好きだった、べつの冒険者から因縁をつけられる
そんな事が今まで何度もあった
ガロルドが女性冒険者を避ける理由の大部分はそこだ
「ルラだけでいい」の意味は本人にしかわからないが・・・・
ありがとござした!




