ヒトデ討伐 2日目
ヒトデ駆除を昼までに終えて、続きは明日するらしい
長時間、海で泳ぎながらの狩りは危険とのことだ
確かに、体温も下がるし、他の海の魔物もいるもんね
お昼からは町の屋台でご飯を楽しんだ
パエリア的な炊き込みご飯を発見して、食べてみると
かなり辛めだったけど、美味しかった!
大ぶりな貝の身がたくさん入っていて、食べ応え抜群だった
その後はお買い物を楽しんだ
ここは貝を使った装飾品が有名らしく
アクセサリーや螺鈿細工のようなものもあった
キレイだなーとは思うけど、アクセサリーは付けないので買いはしない
見るだけ
あとはスパイスをたくさん買って、野菜も買い足した
宿を取っていないことを思い出して、途中で宿を取りに行った
その後に夜ごはんを地元のご飯屋さんで食べる
ここでもメニューを見てもわからないので、おすすめを頼む
出て来たのは大きな魚を揚げ焼きにした感じのやつだ、表面がパリッとしてそうで
凄く美味しそうだ
「美味しそうー」
ガロルド「美味そうだな」
さっそくフォークで刺してみると、ザクっとした感触と、ふわっとした身の感触だ
身を取り分けて、一口ぱくりっ
皮目はパリッと、身はふわっと、塩味でさっぱりと美味しい
「美味しいねえ、これはスパイスかかってないし。シンプルで好きだな」
ガロルド「ああ、魚本来の味って感じだな」
2匹も気に入ったみたいで、がつがつ食べている
次に来たのは、魚を丸ごと煮込んだものだ
でも、真っ赤だな・・・・
ガロルド「これは辛そうだな」
「うん、香りも辛そうかも・・・」
一緒に貝も入っていたので、そちらをパクリ
「うん、美味しい、けど・・・辛いかも」
ガロルド「これはなかなか辛いな・・・」
これは全部食べたらお腹が痛くなりそうな予感がするな・・・・
収納からこっそり牛乳を出して、飲む
ガロルドにもこっそり渡した
ガロルド「牛乳か?」
「うん、辛い物食べる時は先に飲むといいんだよ」
ガロルド「なるほど、わかった」
牛乳を一気飲みするガロルド
「これはちょっと食べやすくしてもいいかな?」
ガロルド「いいだろう、残すよりは」
「じゃ、ちょっとだけ・・・」
真っ赤な煮込み料理の身だけを取り出して、下に溜まっているスープをちょっとだけかける
その上から、柑橘の実を絞って、さらにハード系のチーズを削った
「これで辛さはちょとマシになったかな?」
一口ぱくりっ
「うん、これなら食べれそう」
ガロルド「うん、美味い。あとから辛さがくるな」
「2匹は食べれるかな?ちょっとだけね」
2匹にちょっとだけ取って入れてあげる
「きゅうう」「きゅぃぃ」
「平気?凄いね」
ガロルド「辛さを感じないのか?」
「どうだろう?あんまり感じないのかもね」
食べれるそうなので、入れてあげる
でも、食べれても、あとで体調が悪くなるかもしれないからね
ちょっとだけだよ
誤魔化しつつもなんとか完食した
美味しかったんだけどなー、たまにある辛すぎる料理は困った
お会計をするときに、店員さんに辛さレベルを書く事をすすめてみた
「はあー、なるほどね!いいじゃない、店長と相談してみるよ」
と、言ってくれた
良かった
美味しい所はまた来たいもんね
お腹いっぱいになったらちょっと散歩しながら宿まで帰る事に
「けっきょくヒトデ大発生の原因がわからないんだよね」
ガロルド「ああ、何か原因があるだろうけどな」
「明日も行くけど、どうしよう増えてたら・・・」
ガロルド「・・・・・それは無いと願っておこう」
「だよねー、かなり狩ったけど。まだまだいから、ちょっと心配」
ガロルド「それもあるが、あのヒトデを狙って大型の魔物がくるかも知れないからな」
「そっか、それもあるんだった。気をつけとかないと」
ガロルド「海の大型はかなりデカいって聞くしな」
「前に食べた、カニもロブスターも大型?」
ガロルド「いや、あれは大型じゃないと思う」
「あれで大型じゃないの?・・・・やば」
ガロルド「10メートル以上はあるらしいからな」
「10メートル・・・ヘビとか、地竜くらいしか見た事ないかも」
ガロルド「そうだな・・・・どうやって倒せばいいのか・・・・」
「やっぱり首を切るのが一番じゃない?」
ガロルド「水中はそこまで自由に動ける自信がないかな・・・」
「あー、そっか大きくても動きが遅いとは限らないか・・・」
ちょっと難しいな・・・そーなって来ると
「やっぱり海の上から狙う方が確実?」
ガロルド「そうかもな、だから魔法が使える人間が討伐に駆り出されるんだろうな」
「魔法か・・・氷魔法ならかなりの数飛ばせるかも?」
ガロルド「じゃあ、アスターとアルジャンの出番かもな」
「きゅう?」「きゅぃ?」
「あのね、すんごく大きい魔物が出るかも知れないから、もし出たら2人にも手伝って欲しいな」
「きゅうきゅうきゅう」「きゅぃきゅぃきゅぃ」
やるやるやるー
そんな感じで嬉しそうだ
ガロルド「なんて言ってるんだ?」
「やるやるーって嬉しそうだよ」
ガロルド「ははっ、それは頼もしいな」
「急に来るだろうから、時々探知しとかないとね」
ガロルド「それが一番確実だな、逃げる時間も必要だ」
「よっし、じゃあ明日はがんばろー」
「きゅうー!」「きゅぃー!」
ガロルド「俺も一応、剣を背負って泳ぐか・・・」
「それがいいね、飛ぶ斬撃なら戦いやすいかも」
ガロルド「ああ、そうだな」
こうして、明日の作戦を立てつつ宿に戻って休み
翌朝、また冒険者ギルドに来た
ギルマス「おう、来たか。準備をしっかりしておけよ。替えの魔石はあるか?」
「おはようございます。私は大丈夫、昨日はほとんど使わなかったし」
ガロルド「俺は1つ買い足しておこうかな」
ギルマス「ほれ、ギルドからの支給品だ」
魔石を投げてよこすギルドマスター
ガロルド「ああ、助かる」
ギルマス「よし、準備できた奴から出発だ!」
ギルドマスターの後ろにぞろぞろとついていく
今日も20人ほどが参加している
「朝はちょっと寒いね」
ガロルド「そうか?何か上に着ていた方が良い」
そう言ってガロルドのマントを出してくれた
けど・・・・
「これはさすがに大きいよ・・・ふふふ」
ガロルド「確かに・・・・」
「ありがと、自分のポンチョを着るから」
ポンチョを出して着ると、2匹がいそいそとフードの中に入っていく
「海についたら出て来てねー」
「きゅうー」「きゅぃー」
海に向かって歩いていく間、いろんな冒険者に話しかけられた
「よお、昨日は凄かったな」
「ああ、全部砂浜に打ち上げていくんだもんよ」
「ほんと、焼却も凄かったわ。小さいのに凄いのね」
「今日も頼むよ」
「俺たちも頑張らないとなー」
そんな声をたくさんかけてくれた
海の人たちはフレンドリーだなー
砂浜までつくとギルドマスターが号令をかける
ギルマス「さあ!今日もやるぞ!!もう少し頑張れば漁も再開できる!他の魔物にも気を付けろ!さあいってこーい!」
「「「「「うおおおおお」」」」」
みんなが一斉に海に走って入って行く
元気だな・・・
ガロルド「じゃあ、俺は昨日と同じようにやって来るな」
「うん、いってらっしゃーい」
ガロルドもザバザバと海に入っていった
「じゃあ、昨日と同じ感じでやるので、ここはお願いしますね」
ギルマス「ああ、まかしとけ!」
「きゅう!」「きゅぃ!」
2匹もヤル気だ
ポンチョを脱いで海に向かう
「うあーー冷たいー」やっぱり朝は冷たいな
ここは気合いだー
一気に顔まで入って慣らす
だんだんと体が冷たさに慣れてくる
海の中は昨日とあんまり変わらないようだ
さっそく近場から適当に水球で包んで砂浜に打ち上げた
トドメを3人が刺してくれている
よし、今日もこんな感じで行こう
横に移動しつつ、どんどんと打ち上げる
浅瀬はほとんど打ち上げたので、少し深くなっている部分も回収していった
多すぎるヒトデは海底のあらゆるものを食い荒らしたみたいで
ヒトデが居なくなった部分は海藻も、貝も、何もかもが居なくなっていた
これは酷いな・・・
早く駆除しないと海が大変な事になってしまう
そう思って一生懸命にヒトデを打ち上げた
砂浜がヒトデだらけになってしまったので、一度焼却しようと思って戻る
ギルマス「大丈夫か?唇が真っ青だぞ」
「あ、ほんとですか?どーりで寒いと思った。ちょっとあっためます」
思った以上に体温が下がっていたみたいだ
浴槽を出して、入りながらお湯を溜めていく
ギルマス「なんてもん持ち歩いてんだ・・・・」
「ふふふ、便利ですよ」
どんどんとお湯が溜まっていき、体も温かい
「はあーー、あったかい」
ギルマス「よう頑張ってくれた、あんたが居なかったらこんなに進んでなかった」
「良かったです。海の中はヒトデに食い荒らされてましたから・・・」
ギルマス「こいつらは何でも食うからな・・・貝もだいぶん減っちまっただろう。それでもこんな一か所に集まるなんてな・・・何か原因があるはずなんだがな」
「ほんとですよね・・・原因かー・・・・・・って!!ギルドマスター!!みんなを海から上がらせて!!」
バシャンとお風呂から飛び出る
ギルマス「ど、どうした!?」
「来ます!!大型の何かが!!!早く!!!みんなーーーー!海から上がって!早く!!!ガローーー!!!」
探知に反応が、しかもとんでもなく大きい!
私とギルドマスターは必死に海に向かって叫んだ
沖の方を見ると、何かの背びれが見える
その背びれは真っ直ぐにこちらに向かっていた
ありがとござした!




