リンダオパン ダンジョン最下層で野営しよう
ダンジョンの最下層にて
地竜を倒して、火竜のステーキを食べました
こんな事を話しても、きっと誰も信じてもらえないだろう
そして今、巨木にかこまれながら
お風呂に入っています
こんな良い場所なんだもん、そりゃ入るよねお風呂
ガロルドに「先に入ってくれ」って言われたんだけど
「どうせ水着着るし一緒に入ろう」
そう言って一緒に入ってます
せっかく大きいお風呂買ったしね
ガロルドもシーズンで買った水着を着ている
2匹も一緒にお風呂だ
湯桶にお湯を入れてそこに2匹を入れて、お風呂に浮かべている
アスターはお風呂に入った事があるけど、アルジャンは初めてだ
お湯に入るときだけちょっと、おっかなビックリしていたけど
今は慣れたみたいで凄く気持ちよさそうだ
アスターもお風呂は好きみたいですごくリラックスしている
毛がお湯にゆらゆらしている
相変わらず毛がぺしょってなると、本体は驚くほど小さいけど
アスターの体はほぼ毛だね
巨木の森は他の生き物がいないせいか静かで
ちゃぷちゃぷと鳴る水音以外は聞こえない
「静かだねー」
ガロルド「そうだな、良い場所だ」
「ドラゴンがいないなら住みたいくらいだね」
ガロルド「いいな、家もあるしな」
ガロルドはリラックスして、お風呂の淵に頭を置いて空を見上げている
木に邪魔されてほとんど見えないが
空には星があった
「ダンジョンの中の星は外と同じかな?もしかして目印になる?」
ガロルド「・・・・なるかもしれないな」
「ダンジョンってほんと不思議だな」
ガロルド「そうだな」
目印があるなら迷う事も減りそうだ
深き森のみんなに教えてあげたいな
自分も頭を浴槽の縁に乗せて空を見る
随分遠くまで来たな・・・・
空を飛んで、国境を越えて、海に行って
2匹と出会って
ガロルドとも出会えて
知り合いも増えた
ダンジョンにもチャレンジして
踏破までできて
新しい武器とか道具まで手に入って
美味しいご飯が作れるようにもなって
嫌なこともあったけど
良い事の方が多かった気がする
ここまで頑張って良かった・・・・・
これからも頑張ろう
やりたい事ができるように
何にも負けないように、自分の為に
はあ
気持ちいい、お湯に体が溶けそうだ
ガロルド「なあ、ルラ?」
「うん?なに?」
ガロルド「外に出たら、とりあえずギルドマスターに報告だけはしないか?また、話が通じないなら出て行けば良いと思う」
「うん、私もそう思ってたんだ。さすがに何も言わずに出て行くのは違うもんね」
ガロルド「そうか、嫌なら俺だけ行ってもいいぞ?」
「ううん、一緒に行く。行くのが嫌っていうよりかは、揉めるのが嫌なだけだから、あの人のいう事は聞き流すのが一番いいと思う」
ガロルド「そうか・・・じゃあここから出たらとりあえずギルドに顔を出すか」
「うん、ごめんね、気を使わせちゃって」
ガロルド「いや、いいんだ。ルラがしたくない事はしなくていい」
「・・・・・・うん」
自分でもわかってるんだ
特に害がないように「そうですかー、じゃあまた」って流せば良いって事ぐらい
でも、理不尽な事に直面すると急に、スッと心を閉ざしてしまう
適当に流して、適当にあしらうのが一番良い
自分にとってはコレが一番難しい
言われた事も、された事も、額面通りに受け取ってしまう
人生2回目でもこれだけは治りそうにない
ダメだなー
のぼせてきたので、2匹と一緒にお風呂からあがる
アルジャンは拭いてつやつやにして
アスターは乾かしてもふもふにした
ここなら安心して眠れそうなので、寝間着に着替えて
ベッドに入る
「わあーーー、思ったよりふかふかだー」
ガロルド「ほんとだな・・・高級宿みたいだ」
「町に戻ったら布団買おうかと思ってたけど、これでいいや」
ガロルド「ああ、これは凄く気持ちいい」
ガロルドは布団にすっぽりと入って気持ちよさそうだ
「良かったねえ、大きいベッドと布団で」
ガロルド「最高だ、足が出ない」
「ふふふふ、ほんとだ」
前にガロルドが言っていた
肩まで布団をかけると、足が出る
足を入れると肩が出るって
宿によってはベッドも小さくて丸まって寝るらしい
高身長あるあるだなー
嬉しそうなガロルドを見ながら自分も肩まですっぽりと入る
ふかふかの布団に大きなベッド
ダンジョンの中とは思えないなあ
ふふふ
嬉しくて笑いながら目を閉じると、どんどん来る睡魔
やっぱりダンジョンの中は疲れるみたいだな・・・
目が覚めて、一瞬自分がどこにいるのかわからなくなった
「あ、そうか新しいテント」
見なれない空間に、寝ぼけた頭がついてこない
大きくあくびをしてベッドを出た
凄くよく寝れた気がする
服を着替えて身支度をする
ガロルドはもう起きているみたいだ
テントの外に出ると
巨木の間から降り注ぐ光が凄くキレイだ
「わあー、キレイ」
まるでジ〇リの世界だ
どこまでも続く森のように見えるけど、その辺に壁があるんだろうか?
ガロルドが見当たらないのでちょっと散歩することにした
「こっちにまっすぐ行ってみよっかな」
タッタカ走って真っ直ぐ進む
探知で見ると意外と壁は近いな・・・・
見た目はずっと続く森だけど・・・・ここが壁か
「すごい、認識阻害ってやつかな?森にしか見えないよ」
触ってわかる、ここが壁だ
ボコボコとした岩っぽい質感だ
「これは知らずに歩いてたらぶつかっちゃうな」
木が邪魔でテントの位置は見えないけど
そこまで遠くはない、少し走れば見える位置だ
タッタカ走ってテントまで戻るとガロルドがいた
「おはよう」
ガロルド「おはよう、どこに行ってたんだ?」
「ちょっとお散歩、壁がどこにあるのかなって」
ガロルド「ああ、意外と近かったな」
「ガロも見つけた?壁じゃないみたいだよね」
ガロルド「ああ、わからなくてぶつかった」
「え?やっぱりぶつかったんだ・・・・ふふふふっ、わからないとぶつかるなって思ってた所だったんだ」
ガロルド「わからなくてな、普通に歩いてて足が当たったから勢いで頭を打ちそうだった。手で止めたが」
「おお、すごい。頭ぶつけてたら相当痛かったと思うよ」
ガロルド「岩っぽい質感だったしな、ぼーっとしてなくて良かった」
「じゃあ、朝ごはん食べて移動しよっか」
ガロルド「ああ、石碑の場所はあっちの奥にあった」
「見つけてくれたんだ、ありがと」
これでいつでも出れる
朝ごはんに軽くおにぎりとお味噌汁を食べて
食休みとして
木漏れ日のさす地面に横になった
「あーー、気持ちいい」
本物の日差しじゃないのにあったかい、気持ちいい
ガロルド「良い事してるな」
隣に来て横になるガロルド
「気持ち良いねえ」
ガロルド「ああ、そうだな。また来たい」
「また、地竜を倒さないとね」
ガロルド「次に来るときはもっと簡単に倒せるようになってるかもな」
「確かに・・・もっと威力のある攻撃かー」考えておこう
寝転がった地面は草と土の香りでダンジョンの中とは思えない
普通の森ではこんな事できないだろうな・・・・
しっかりと堪能した
寝転がってしっかりと堪能した後に
テントを片付けて
2匹はまだ寝ているのでフードのなかへ
「じゃ、いこっか」
ガロルド「ああ、・・・ここにはまた来たいな」
最後に森を見回す
「うん、凄くいい所だったね」地竜はいるけど
ガロルド「石碑はこっちだ」
「うん」
ガロルドについてしばらく歩くと石碑が見えて来た
ガロルド「じゃあ、いくぞ」
「はーい」
石碑に触れて魔力を流すと、一瞬の浮遊感のあと知らない小部屋にいた
ガロルド「あそこだな」
目の前の階段に向かうと天井が開いていく
前のダンジョンでも似たような感じだった気がする
ゴゴゴゴゴゴゴ
天井が開くと光がさしてきて眩しい
目がまだ明るい光に慣れていない
外に出て周りをみると
ダンジョン入り口からは少し離れた場所に出て来たみたいだ
受付にもダンジョンに入ろうとする冒険者にもすっごく見られている
「わあ、見られてるね」
ガロルド「ああ、早く報告に行こう」
「うん!」
2人で走ってダンジョン受付に行って
ガロルド「Aランクパーティ『アルラド』ダンジョン踏破で帰還した」
受付「え!?」
ガロルド「じゃあな」
2人で走って門のところまでいく
後ろの方では大騒ぎだ、「まって!」なんて聞こえてくるけど無視で!
「あはははは、びっくりしてたね!」
ガロルド「ははははっ、踏破って聞くとみんな似たような顔になるんだな!」
2人で大笑いした
ありがとござした!




