マリーは負けず嫌い
マリーは魔法学教室を飛び出し 走っていた
なんでなんでなんでー!? くやしいよーー。半べそで走り続け
校門をでたあたりで止まる
さすがに走りすぎてくるしくなった
はぁはぁと息が乱れている
マリーはいつも嫌なことがあると 走りだすクセがあった
お母さんにも 何回も怒られたことがある
よく迷子になったからだ
「またやっちゃった・・・・」
でもシャールがあんなすぐにできるようになるなんておもわなかった
なんで?
なんでだろう?
マリーは考えた アルはなんて言っていた?
「しゅうちゅうだよ」
そっか!しゅうちゅうだ!!!
・・・・・しゅうちゅうってどうやったらいいだろう?
マリーは悩んだ
「かえって、ママにきいてみようっと」 マリーは熱しやすく冷めやすい性格のようだった
「ただいまー、ママー??」
「はいはいおかえり」
「あのねしゅうちゅうってどうやったらできるの?」
「集中・・・難しいことを聞くわねぇ・・・。そうねぇ
これ、この野菜のヘタをあそこのごみ箱に投げてみて?」
「これを???・・・・・・えいっ」 ゴミ箱から外れる
「じゃあ今度はコレを、ママのほうを見ながらゴミ箱になげてみて?」 野菜のヘタを渡す
「えーーー!ママのほうをみながら?ぜったいはいんないよー」
「いいから投げてごらん?」
「わかったー。えいっ」 あさっての方向へ飛んでいく
「マリーが投げた野菜クズはゴミ箱のそばと、あっちの方に飛んでったの
どっちが集中して投げてた?ゴミ箱を見てた時?それともママのほうを見ながらゴミ箱に投げた時?
くらべてみて?」
「えっと、ゴミばこをみながらなげてたとき」
「そういうことよ、集中っていうのは一つのことだけを見ること。よそ見しないで。
ママが料理しているときに、マリーがあれがないコレがないっていつも来るの
マリーの探し物をしながら料理をするのできるかしら?」
風向きがおかしくなってきた
「えっとぉ、わかった!ありがとう!!おべんきょうしてきまーす」
マリーは走って逃げた 素晴らしい危機察知能力である
「もう、あの子ったら本当にわかったのかしら?」
マリーは自分の部屋に逃げ込んだ
「ふぅ、あぶなかった。ママはおせっきょーながいんだから」
でも、なんとなくわかった気がする しゅうちゅうする
よそ見をしないこと 一つのことをだけを考える
カバンからカラ魔石を取り出して 握りしめる
「しゅうちゅう」
おなからへん おなからへん
これかな? あたっかいもの
うごけー うごけーー うごけえーー
手にいくんだよ 手に
なんかグルグル動いてる気がする
てがあったかい
そっと目を開けて魔石をみて見る
「!!ひかってる!」
「ママーひかった! ひかったのーーーー!」 部屋を飛び出しはしる
「今度はなにーーー? あら、まぁすごいじゃない
魔力操作の練習でしょう? もうできるようになったのね 天才かしらうちの子は」
「でしょ、でしょ、でしょーーう?」 渾身のドヤ顔だ
翌日、朝から全力疾走で登校し
アルとシャールにさっそく見せた
「やったね、マリーすごいよ」
シャール「やるじゃない、でもわたしもまけてないんだから」
シャールの持つ魔石は昨日よりも強く光っていた
マリー「えぇ!はやいよーずるいずるいー。 アルは?アルはどうなの?」
シャール「わたしもきになるわ」
「みててね・・・・・ほい!」 強くひかる魔石
「「すごい!!」」
マリー「みんなできるようになったね!おそろいだね!」
シャール「そうね、ふふふ、でもまけないんだから」
「おそろい・・・・・そうだね、おそろいだね」
次の魔法学は三日後 たのしみだーーー
ありがとござした!




