表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/522

閑話  ある魔法学教師の苦悩

先生はたいへんだ

今年もこの季節がやってきた


新入生の魔術適正検査だ

去年は 適性 Bランクの子がいた

今年はどんな子がいるだろうか 年に一度の楽しみなイベントである


幼年学校で魔法学教師をして10年を越えたが

授業で教えるのは基礎の基礎で

ほとんどは生活魔法のようなものだ

刺激は少ない 

それでも 子供たちがかわいいのだ 

初めての魔法に一喜一憂する子供たち   何度みても飽きない



適性検査は一人ずつ 魔道具の水晶に触れてもらい検査する

属性を色で判断し

適正の強さを光の強弱で判断する 光の強さは5段階評価

適性ランクは 総合的に見て判断する


今年は25人の検査だ

がんばろう



一人ずつ部屋に呼び 水晶に触れてもらい検査をする

みんな反応はそれぞれだ 

驚く子に 冷静な子 はしゃぐ子に 落ち着きのない子

みんなかわいいものだ


その中でも特に目立つ子がいた

なんと銀髪にオッドアイ なんとも珍しい色だ

しかもズボンを履いてはいるが 女の子だ

不思議な子だ


アルノーラ・・・・・

もしかして、あのBランク適性の子の妹か? 名前が似ている気がする

なんて考えていると アルノーラが水晶に触れる


水晶は淡い光をはなって 色を変えていく

白、赤、黄、緑、青、水色、紫 ・・・・・一体何色なんだ?

まるで虹色だ


ニコラウス先生の顔を見る 困惑しているようだ

無理もない  


こんな反応は見たことがない


ニコラウス先生に相槌をし

アルノーラの検査は終わった


その後の子供たちには

水晶はいつも通りの反応で 水晶がおかしくなったわけでは無さそうだ


全員の検査を終えて  ふーーっと息を吐く

ニコラウス先生が戻ってきた 生徒たちを送り出し終えたようだ


ニコ先生「ロスター先生、アルノーラさんの反応は見たことがありませんでした」

ロスター「私もです・・・・・おそらくあれは・・・・・全属性に・・・・・・・・適性がある・・のだと思います。」

ニコ先生「そうですか・・・ですが全属性適性など本当にあり得るのでしょうか?」

ロスター「私はあり得ると思っています。全属性に適性があったとしても実際に魔法が使えるようになるかは別ですから、 何も習得できないということもあり得ます」

ニコ先生「なるほど、たしかに・・・・・そうですね」

ロスター「ニコラウス先生このことは内密に、誰にも言ってはいけません、あの子に危険がおよぶかもしれません」

ニコ先生「もちろんです、絶対に誰にも言いません。ですが、検査結果はどう書きましょうか?そのまま書く訳には・・・」

ロスター「そうですね、それが問題ですね」

ニコ先生「あの、本人に聞いてみるのはどうでしょうか?このままの検査結果を伝えて、どうしたいのか、危険なこともすべて説明して、どういう風に書いてほしいのか本人に決めてもらうんです。」

ロスター「それは・・・・そうできればいいでしょうが、まだ5歳ですよ?こんな大きな選択をさせるのは・・・」

ニコ先生「たぶん大丈夫ですよ、すごく賢い子なんです なんていうか不思議な子で、それにきっとあの子は 低い評価で書いて欲しいって言うと思うんです」

ロスター「担任の先生のカン・・・・・ですか?」

ニコ先生「ええ、なぜなんでしょうね? すごく自信があります ふふっ」

 

正直これ以外の良い方法が思いつかない 賭けになるが・・・・


ロスター「ふふっ ニコラウス先生を信じますよ。これが一番いい気がしてきました」

ニコ先生「でしょう?きっとうまくいきますよ」


ニコ先生「では明日の授業終わりに、ここに連れてきますね」

ロスター「わかりました。よろしくおねがいします」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昨日の夜はほとんど眠れなかった 

不安なのか、未知のモノを見た興奮なのか。

あの子の将来が不安なのもあるが正直興味が勝つ 一体どう成長するのか?

そのままほとんど眠れず翌朝になり

気づけばあっというまに放課後だ


小走りで 特別教室へ向かう なんだ?ワクワクしている 期待感だろうか?

特別教室についた 早くきてしまったみたいだ そわそわ落ち着かない


しばらくして


ニコラウス先生がアルノーラさんを連れてきてくれた


昨日の作戦通りに、ありのままを全て話す

アルノーラさんは落ち着いていて こちらが話すことを理解しているようだ

5歳がだ   本当に不思議な子だ・・・・・・

すべての話を聞き  姉より良い評価は嫌だという 

適性属性も水の一つでいいという  本当にニコラウス先生が言った通りになった


必死に落ち着いている風をよそおい  耐えた  なんなのだ彼女は

ほんとに5歳か? 


ニコラウス先生が彼女を見送り戻ってきた


ロスター「ニコラウス先生!彼女は・・・・彼女は何者ですか?こちらの言うことをすべてわかっているようだった! しかもニコラウス先生が言っていた通りになった!ほんとに5歳ですか?ありえなくないか?ほんとに信じられないいったいどんな大人になるんだ、できれば一日中観察したいくらいです!」

ニコ先生「ま、まぁまぁまぁ、落ち着いてください」

ロスター「す、すみません。興奮してしまって」

ニコ先生「気持ちはわかりますが、彼女はほんとに5歳ですよ。私も正直驚いています、話をすべて理解しているように感じました、本当に不思議な子だ」

ロスター「はい、私もそう思います。」

ニコ先生「ロスター先生あの子をよく見ていてあげてください。きっと普通の子供とは勝手がちがう、なにか別の問題が起こる気がします、今回のように。 でも一日中観察するのはダメですよ!!」

ロスター「わ、わかってますよ。言葉の綾です・・・・確かに、普通の子供たちとはちがう問題が起きるかもしれませんね。魔法学の授業は私にお任せください。」

ニコ先生「よろしくお願いします。信じていますからね、絶対に一日中観察してはダメですよ」

ロスター「わ、わかりました。誓っていたしません」

ニコ先生「ありがとうございます」 (笑顔がこわい)

 


ふぅ、ニコラウス先生が怒ると怖いのだ あぶなかった


あぁこれからが楽しみだ

彼女の邪魔にならないように しっかり観察しよう

そう心に決めた



ありがとござした!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ