閑話 各地の冒険者ギルドマスターと青空キッチン
ダンジョン都市 ゲンガン
冒険者ギルド ギルドマスター ザンガド
ダンジョン踏破の知らせと、火竜の魔石を持って皇都へと向かっていた
馬車で7日ほどの道程だ
先に、皇帝陛下への手紙は出してあるが
さすがに緊張する
『アルラド』のパーティの事を聞かれたらどう答えようか
従魔の事を聞かれたら説明せねばならん
だが聞かれても答えられる事などルラとガロルドの年齢くらいで、他は何も知らん
どう答えたものか・・・・
道中そのことばかりを考えていた
とくに従魔の事については聞かれたら終わりだな
素直に答える他ない
だが
『滅んだ国の事を思い出させてあげる』とは言えん
言えんぞ
ルラという名前と従魔のドラゴンを見て思い出して
連絡があった紙を読み返したんだが、あれを皇帝陛下の前で言うのか?
あちらが、従魔の情報を手に入れていたら確実に聞いてくるだろうし
国の中枢に取り込もうとするだろうな・・・・
さて、どうしたもんか・・・・
ザンガドは皇都へ向かう間、真剣に考えたが答えは見つからず
従魔についてあちらが知っていれば素直に話す
知らなければラッキーだ
そう思う事にした
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一方その頃
レーベルの町、冒険者ギルド
ギルドマスター ダンスタンス
『冒険者ギルド 緊急連絡』
アシュミット皇国
ダンジョン都市ゲンガンにて、ダンジョン踏破の報告
Bランクパーティー 『アルラド』
冒険者ルラとガロルドの2人と従魔2匹により踏破されたことをご報告します。
全24階層、最下層にはファイアードラゴン
ダンジョンドロップ品は
オーガの皮
オーガ上位種の皮
ミノタウロスの角
ミノタウロス上位種の角
その他、オーガとミノタウロスとその上位種の魔石が多数有り
購入希望は連絡をお願いします。
ファイアードラゴンの特大の魔石はアシュミット皇国への買取を進めております
ダンジョン踏破につきまして
Bランクパーティー『アルラド』はAランクパーティへ昇格
私、ザンガドは『アルラド』のSランクパーティーへの昇格を推薦します。
各、ギルドマスターの推薦が10人確認できましたら昇格を進めたいと思います。
よろしくお願いいたします
ダンスタンス「あいつ・・・・やりやがった・・・しかもパーティーを組んでる?あいつと同じレベルのやつと?とんでもねえな・・・。」
椅子に深く座り、天を仰ぐ
ダンスタンス「火竜を倒した?火竜・・・・ワイバーンとはわけが違うぞ・・・」
誇らしい気持ちと嫉妬の気持ちが入り混じっていた
自分も冒険者としてダンジョン踏破を目指していたこともある
だから、これがどれほど難しく
誰も成し得ない事なのかをわかっている
しかも、当の本人はきっと楽しんでいるんだろう
その事も容易に想像できた
ダンスタンス「楽しんでいるみたいで良かったぜ・・・・」
自由に飛んでいくのが良いとは思ったが
高く飛びすぎじゃないか?
嫉妬しちまうぜ
今日は早く帰ろう、嫁に報告しないとな
良い酒を開けてお祝いしないとな、踏破と、アイツに相棒ができたみたいだ
しかも名前からして男じゃないか?
大丈夫なのか?
クソ、会った時にどんな男なのか確認しないとな
しょぼい男だったら許さんからな・・・・
って、俺はアイツの親父か・・・
自分で自分に笑った
ダンスタンス「さあ、早く仕事を終わらせて帰ろう。嫁に報告してお祝いだ!!!」
早く仕事を終わらせて家に帰る
嫁にこの事を報告すると驚き喜んで、このパーティーの相手の事を考えだした
「これ男じゃない?大丈夫なのかしら?」って
俺と考えることが一緒だ
2人でお祝いだって言っていい酒を飲んで
この相方について議論した
「良い男じゃなかったら許さない」
嫁もそう言っていた、同感だ
なよなよだったら鍛えてやらないとな!なんて言って笑った
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一方その頃
マスコフの町、冒険者ギルド
ギルドマスター ニクソン
『冒険者ギルド 緊急連絡』
アシュミット皇国
ダンジョン都市ゲンガンにて、ダンジョン踏破の報告
ニクソン「ダンジョン踏破?!あの2人が・・・・信じられないな・・・あの時に謝っておいて本当に良かった・・・・アーバンに感謝しないと。しかし大丈夫だろうか?今度は国が関わってくるだろうな・・・・」
きっと皇帝陛下が取り込もうとするだろう
ニクソン「せめてもの罪滅ぼしだ、俺にはこれぐらいしかできんが。今後も頑張って欲しい、またいつか会えたら改めて謝ろう」
緊急連絡に、お祝いの言葉と
「Sランクパーティーへの推薦」を書いておいた
ニクソン「これでいい、どうか平和に暮らして欲しいな」
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一方その頃
ジナールの町、冒険者ギルド
ギルドマスター パドリック
『冒険者ギルド 緊急連絡』
アシュミット皇国
ダンジョン都市ゲンガンにて、ダンジョン踏破の報告
パドリック「おお!あの時の少女が!?パーティーを組んだみたいですねえ、幼竜の力もあったのでしょうか・・・・それでも2人というのは凄まじいですね・・・。」
パドリック「『ファイアードラゴンの特大の魔石はアシュミット皇国への買取を進めております』ですか・・・・これは国が動く事になりますねえ、しかも現皇帝は力には貪欲ですからね・・・これぐらいしか力になれませんが・・・どうか自由に生きて欲しいですね」
緊急連絡の返信にお祝いの言葉と
「パドリックは『アルラド』をSランクパーティーに推薦する」と書いた
パドリック「人数が足りないでしょうが、きっと彼女なら10人なんてあっという間に集めてしまう気がしますね。ふふふふふ、楽しくなってきましたねえ。次はSランクパーティー誕生のお知らせですかねえ」
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一方その頃
ゲンガンの町を出て、平原で料理をするルラ
元気に遊びまわる2匹と、昼寝しているガロルド
「あーー、やっぱり外はいいなあ」
最近ダンジョンに潜ったり、孤児院を建て直したりでぜんぜん外に出てなかったから
さっきまで、ガロルドのリクエストですき焼きをしていた
ミノタウロス上位種のお肉でのすき焼きはもう格別でした
高級すき焼きですもう
青空の下で高級すき焼き
これ以上の贅沢はないでしょう
作り置きもだいぶん減って来たので作りまくっています
ついでに枯節を完成させるために、燻製しつつ
出汁を取る為に骨を煮込みつつだ
ずっと熟成させている生ハムも様子をみたけど
特におかしな様子はない、今で2か月くらいかな?
小さめのブロックだからこれぐらいの熟成でもいいかも知れない
4ブロックのうちの1つを取り出して削いでみる
こう、ギコギコ切るんだけど
魔法剣でやってみるか、ナイフで試してみる
スゥーーーーーッ
「おおおおおおお」凄い
スゥーーーーーッっと切れちゃう
すてき
何枚か切り取って匂いを嗅いでみる
うん、生ハムの匂いだ、色も良い感じだと思う
少量切り取って、パクっといってみた
「しょっぱい!」
ああ、これは塩ふつうのやつだ
もう一つの塩少な目ならいいかも知れない
もうひとつのブロックを出して切ってみる
パクっと
「うん、いいかも」
しっかり生ハムだ
これでお腹がいたくならなければ成功かな?
もうひとつのハーブ塩の方は今度切ってみよう
しょっぱすぎたヤツは、細かーくしてサラダにいれちゃおうかな
もったいないし
生ハム実験は成功じゃないかな?お腹痛くならなかったらだけど
浄化したし大丈夫そうだけどね
あとは作り置きをたくさん作っておこう
おにぎりをたくさん量産する
お肉入りが人気なので、角煮を作って入れる
ちょっと染みてるのがいいんだ、最高
あとはそぼろも人気なのでこれもたくさん作る
厚切りベーコンなんかも入れてみた
もうなんでも美味しいからいいでしょう
個人的に食べたかったツナマヨも自作してみた
日本で売っているツナ缶は大抵オイル煮か、水煮か、そんな感じだ
ただ煮るだけじゃなくて、何かの出汁が入っていたり
ハーブが入っていたりする
若干のパンチが欲しいので、私はニンニクのスライスとハーブで
オイル煮にすることにした
カツオっぽい魚を使う、これをじっくりとオイル煮にして
火が通ったらそのまま放置する
じっくり味が染み込み待ちだ
待ちきれないので、冷めたら、少し身を取り出してほぐして
マヨと合わせる、で味見だ
「うーん、これこれ。この味だ」
美味しい、美味しすぎる。
のりだ、のりが欲しい
ツナサラダ軍艦、ツナマヨおにぎりが恋しい
仕方ないので、のりなしツナマヨおにぎりだ
これでもぜんぜん美味しいんだけどね
上手く作れたので、またツナを量産しよっと
こうして存分に料理を楽しんだ
各、ギルドマスターの事など知らずに・・・・・
ありがとござした!




