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魔力適正検査の結果

学校三日目


今日の授業は 読み書き、 (これは毎日あるらしい)

読み書き の二本立てだ

なぜ読み書きが二回なのか

それは、読み書きができないと 社会や地理や歴史は教えるのは難しい

なので最初のほうはほぼ読み書き

クラスの進み具合をみて 授業も進んでいくということだ


今日の読み書きは 昨日とおなじ 先生の文字表をうつすところから

そして、文字表を見ながら

言葉を書いていく 課題は「すきなたべもの」


私は  「おかあさんのごはん」  と書いた

そして 「しょくどうのごはんもすき」 とも書いた


書けたので先生に見せにいく

「せんせいできました」

ニコ先生「はーい、どれどれ。良くかけていますねー

     先生も食堂のごはん好きですよ  ふふふ。 よくできました!」


褒められた 素直にうれしい


みんなはどんなのを書いているんだろう


席に戻りながら のぞき見をする


「くしやき」  屋台のごはんだろうか? 食べたことないや

「おにく」  素直だなーw

「しちゅー」  わかるわかる

「くっきー」 クッキーか!そういえば転生してからお菓子って食べたことないや


みんな料理名を書いていた

私は 「ご飯」 というなんとも広域な表現で書いてしまった

食いしん坊に思われたかもしれない

ま、いいか 実際食べるのは好きだし


そして午前の授業は終わり お昼ご飯だ


今日のメニューは いつものパンとスープ、サラダ、

メインは 野菜炒めのようなものだった(お肉多め)

「いただきます」  うん今日もおいしい 

給食のおばさんは料理上手だ    うんうん


そしてトレーを返しにいく 「ごちそうさまでした きょうもおいしかったです」

「はーい ありがとねー!」 元気よく返してくれる

マリー「ごちそうさまでした!おいしかったけど やさいがないほうがすき!」

シャール「ごちそうさまでした、おいしかったです」

みんなも真似をして言ってくれる

おばさんはにっこにこだ 「はーい ありがとね!でも野菜はたべな!」

なんて言われている


なんでも 家で母親に言ってみたらしいのだ

そしたらすごく喜んでくれて うれしかったので 

これからどんどん言っていこうとなったらしい

マリーもシャールもすごく嬉しそうだ 私も喜んでくれてうれしいな


さぁ、午後の授業だ

午後の読み書きは、単語を書いていくというものだった

「いぬ」「ねこ」「ほん」「みず」「こっぷ」なんて簡単なものを

みんなは真剣に書いている みんないい子だなーと思いながら

自分も文字に慣れるために ひたすらに書いては消し 練習した


カーンカーンカーン 午後の授業もおわりだ


ニコ先生「これで授業は終わりです、お疲れさまでした

     帰るまえに 魔力検査の結果を渡しますので一人ずつ先生のところへ

     結果の書かれた紙は 保護者の方に渡してくださいねー」


みんながゾロゾロと結果を受け取りに行く

自分もその列にならぶ

結果をみては 「ダメだったー」とか「Eだって」なんて言いあっていた

自分の番になり紙を見る  


判定結果のところが空欄になっていた

(え!?ダメだったてこと?)

ニコ先生「アルノーラさんは お話があるのでちょっと残っていてね」

「・・・はい」  


なんだろうか 測定不可能とか? あんなにひかってたのに。

なんてグルグル考えていたら 


いつのまにかみんなに結果を配り終えていた


ニコ先生「結果についてお話があるんだ、ついてきてね」

「はい」

後ろをついて歩き  昨日の特別教室にきた

そして検査をした隣の部屋に入る

そこには 検査をしていた ローブを着た初老の男の人がすでにいた

ニコ先生「ロスター先生だよ 魔法学の先生で 昨日の検査を担当してくれてたんだ」

ロスター「こんにちは」

「こんにちは」


ニコ先生「さっそくなんだけど 水晶に触ってみてくれる?」

「・・・はい」 

そっと手を置く  きのうと同じく 淡くひかって色が変わっていく

ロスター「やっぱり変わりませんね」

ニコ先生「そうですね」

ふたりとも少し困った顔をしている  


なんなんだ早く教えてほしい・・・・


ロスター「アルノーラさん 適正検査の結果なんだけどね

     この水晶は 適性の属性に反応して色を変えるんだ 火は赤、水は水色

     みたいにね。でも君の色は虹のように移り変わり続けていた

     こんな反応は初めて見たんだ、私も。

     この色を見る限りおそらく全属性に適性があるんだろう

     でもこの世界に全属性を使える、という人間は確認されたことが無いんだよ」


なんてこった 想像を超えてきた  ガーーンだ ガーーーン


ロスター「一人の人間が使える属性はだいたいが一つ 多くて2~4だ

     4属性が使えるのは上位の宮廷魔術師くらいなんだ わかるかい?」


    「・・・・・・はい」  (どうしよう)


ロスター「そこで提案なんだが」

    「はい?」


ロスター「君はまだ5さいの成長途中だ、全属性に適性があったとしても

     使えるようになるかはわからない、その後の努力や才能しだいなんだよ

     なのでニコ先生と相談してみたんだが

     とりあえず適正検査の結果には君が覚えたいもの 使えるようになりたい属性を

     書いておいて、他の属性を使えるようにするか覚えていきたいかは

     大人になるまでにじっくり考えたらいいんではないだろうか、と。」

     「なるほど・・・」


ロスター「君が望むのなら 全属性に適性あり 適性SSランク!!と

     堂々と書いてもいいんだがね? おそらくこれが知られると

     王宮に連れていかれて魔術の勉強と特訓 魔法しかさせてもらえない

     そんな生活になると思うのだ、それに王宮で働くということは戦争にも

     参加しなくてはならない、国の命令は絶対だ」

    「それはいやです・・・・・・」 (絶対にいやだ)


ロスター「だろう?それにだ、全属性に適性があっても まともに使えるのは

     1属性だったなんてこともあるかもしれない

     火は出せても、水は一滴しか出せない なんてことは良くあることなんだ」

    「そうなんですね」


ニコ先生「先生たちは君たちの可能性を信じてるよ、でもね

     このことが道を狭めることにはなってほしくないんだ

     適性はあくまでも適正であって絶対使えるようになるとは限らない」


    「はい、・・・・ありがとうございます」(選べるようにしてくれたんだ)


ロスター「では、どうするかね?君の気になる属性を書いてあげるよ」

    「あのしつもんなんですが、てきせいランクっていうのはぞくせいのかずできまるんですか?」


ロスター「適正ランクは属性の数と、検査時の光の強さで総合的に判断ですね

     1属性で弱い光ならFランク 2属性で弱い光ならDランク

     1属性でも光が強ければCやBになることもあるよ」

    「なるほど、あの、姉がいてBだったって、それよりひくいランクがいいんです」

     (目の敵にされたら困るもんね)


ロスター「なるほど、君は淡い光だったし 1属性ならDランク 2属性ならⅭランクだね」

    「じゃあ、みずぞくせいだけでいいです」


ロスター「わかりました、少し待ってくださいね」


その場でスラスラと書いてくれる  「適正属性 水」 「適正Ⅾランク」


「ありがとうございます」


ロスター「どういたしまして、あとは君次第だ。魔法で困ったら何でも聞いてくれ

     君の将来がすごくたのしみだ! ははは」

ニコ先生「よかったねー、気を付けて帰るんだよ」


「がんばります ありがとうございました。」


教室をでて家に向かう


はーーーー。いい先生たちでほんとに良かった

早々にバッドエンドまっしぐらだったかもしれない


家に帰って お母さんに適性結果を見せてあげよう

喜んでくれるかな??

足取り軽く歩く 見せるのがたのしみだーーー




ありがとござした!

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