異世界学校生活のはじまり
先生らしき人の誘導にしたがって
教室らしき部屋に入った
「ここがあなたのクラス 1組よ。席はここに座ってね
先生が来るまではおしゃべりして待っててね」
「はい」
もうすでに10人程の子供がいた
ぐるっと見回すと 話しかけられた
「はじめまして!あたしマリーっていうの。よろしくね?
あなたはなんてよべばいい?」
オレンジ髪のとても快活そうな女の子だ
「はじめまして、アルノーラっていうの。すきによんでね」
マリー「アルノーラね!じゃあ、アルってよぶわね」
「うん、わかったマリー。よろしく」
マリー「ところでアル、あなた女の子よね?どうしてズボンなの?」
「ヘンかな?スカートにがてなの。」
マリー「ううん、すごくにあってる。スカートのほうがかわいいけど!」
「そうだね、マリーのスカートすごくかわいいしにあってるよ」
マリー「でしょーーー?あたらしくかってもらたんだー」
すごくフレンドリーな子だなぁ かわいい
マリー「ねぇみんな、あたらしい子よ。アルノーラっていうんだってー」
わらわらと子供が集まってくる マリーすごいな
「えーなになにー」 「みたことないこだー」 「よろしくねー」
一気に来るから誰が誰かわからなくなる
ガヤガヤした教室に先生が入ってきた
手をパンパンと鳴らし 「静かにー、座ってねー」と声が響く
子供たちがわらわらと散って自分のせきについた
「はい!みなさんおはようございます。このクラスの担任
ニコラウスです ニコ先生って呼んでくださいね」
栗毛のクルクルした髪質、たれ目の優しそうな先生だ
ニコ先生「このあとは二列になって 講堂に向かいます そこで入学式をしますが
静かにしないといけません。みなさんできますかー?」
「「「「「「はーーい」」」」」」
ニコ先生「いい返事ですねー、みんながよい子だと先生すごくうれしいです
じゃあここから順番に立って並んでいきますよー」
一人ずつ立たせて並べていく
ニコ先生「では先生は先頭を歩きますのでみなさんついてきて下さい!」
ゾロゾロとついていくと
講堂についた 雰囲気は 質素なコンサートホールだ
椅子の列を進み止まったところで座る
会場はざわついていて
後ろのほうは保護者の席のようだ
プァーーーーン 大きな ラッパのような音が響いて 静かになる
壇上には 清楚なおばあさんだ
「はじめまして 新入生のみなさん そして保護者のみなさま
私はこの学校の校長 ブルタニカです」
「この度は ご入学おめでとうございます この学校で掲げる教育理念は
友愛、協力、です」
「簡単にいうと、友達をつくりましょう。助け合いましょう、ということです
得意でも不得意でもいいです、しっかり学んで将来の役にたててください」
「私からは以上です。それではみなさん担任の先生にしたがって教室に戻ってください
これで 入学式を終わります」
なんともあっさりした入学式だった
ニコ先生「はーい, 1組はついてきてねー」
ゾロゾロと先生について歩く
ニコ先生「教室に戻る前に 学校の案内をしながらもどりまーす
ここが、食堂でーす ここでお昼ご飯をたべます
ここは、職員室 先生に会いたい時は来てねー
ここがトイレです
反対側の校舎は上級生の教室でーす」
ぐるっとまわって教室に帰ってきた
ニコ先生「では自分の席についてください
授業は明日からになります、楽しみですねーー
あと、魔術適正の検査を受けたい人は
この後に先生のところまで来てください
鐘がが鳴ったら お昼ごはんです 食堂でご飯を食べて
教室に戻って来てください。 いじょうでーす」
カーン カーン カーン
ニコ先生「はい今からお昼でーす。 魔術適正検査希望のひとは
先生のところに
お昼を食べる人は食堂へーーー」
ゾロゾロとみんなが動き出す
私はもちろん先生のところへ
ニコ先生「わぁ、全員希望だ」
なんとクラス全員が希望だ 12名
ニコ先生「楽しみだなぁ、じゃあ説明するね
明日の授業が終わってから、特別教室で検査するよ
必要なものとかはないけども、当日に体調が悪い人は受けられません
帰るのが少し遅くなるから保護者さんに言っておいてね
以上です。 さぁご飯たべにいこう~」
「「「「「「はーーい」」」」」」」
食堂は美味しそうな匂いでいっぱいだ
ビュッフェ形式で好きなだけ取るタイプだ
マリー「ねぇいっしょにたべよう!」
「うん、もちろん。おいしそうだねー」
マリーと他数名と一緒にご飯をたべた
転生してから こんなに賑やかなご飯は初めてだ
メニューは日替わりらしいが、スープとパン、サラダと何か一品といった感じだ
この日はチキンの煮込みのようなもので 美味しかった
サラダはぜんぜん人気がなかった ドレッシング的なものは何もないみたいだ
これは子供はたべないだろうなー
食べ終わったら自分でトレーをかえす これが食堂のルールみたいだ
「ごちそうさまでした おいしかったです」
トレーを受け取ってくれた年配の女性に声をかけたら びっくりしていた
初めて言われたそうだ、笑ってお礼を言われてしまった
私がお礼言いたかっただけなのに、 みんな言わないんだなー
その後教室にもどって
筆記用具のようなもの(チャコペンというらしい)と
小さい黒板のようなもの(チャコ板というらしい)の使い方の説明を受けた
チャコ板にチャコペンで書くという簡単なものだが
何度も書いて消してができる まさしく黒板のようなものだった
しかも手は汚れない 素晴らしい
鐘が鳴ったら授業は終わり 解散!!みたいな感じだ
挨拶とかないのか 「ありがとうござました!」みたいな へぇ
みんなにバイバイをして
校門に向かう 母が笑顔でまっていてくれた
姉が初登校あとにずっとしゃべっていたが
気持ちがわかってしまったかもしれない
これは、これは、全部聞いてほしくなってしまう
まずは友達ができたことを話そうか
いや食堂のはなし?担任の先生??
何から話そうか あふれてしまいそうだ
ありがとござした!




