アガベーラの魔術適正
姉の アガベーラ ゴリラ
略して アガゴリが 学校に通い始めて数日がたった
アガゴリが学校からのお知らせを持って帰ってきて
それを読んだ母はビックリしていた
母「まぁ、すごいわ!アガベーラ。 魔術適正がBもあるそうよ」
なんでも魔術適正にはランクがあるらしく
S
A
B
C
D
E
F
の6段階あるらしく
庶民でのBランクはかなりめずらしいらしい
そこで両親に知らせが来たらしい
なんでも、今からしっかり勉強すれば
魔術の高等学校に行くこともできるし
就職にも困らないそうだ
夜に帰ってきた父に 母はその話をした
父は喜びアガベーラを抱き上げグルグル回っている
よほど嬉しいみたいだ
父「でかしたアガベーラ!!さすが俺の子だ!」
アガベーラも嬉しそうにキャッキャいっている
よかったねー
父「高等魔術学校に行けるなんて すごいことだ
がんばるんだぞ! お父さんがなんでも買ってやるからな!!」
アガゴリ「ほんと? わたしかわいいまほうのつえがほしいの」
父「ああ じゃあ次の休みに一緒に買いにいこうな」
アガゴリ「やったーーーーー」
心配そうに見守る母を見るに
魔法の杖なるものは お高いのでは??
だいじょうぶか? 父
なんか心配だなー
私にはどうしようもないんだけど
悪い予感ってのは当たるもんだ
数日後に 父とアガゴリは魔法の杖を買いに出かけて
高そうな箱に入った 杖をもって帰ってきた
そんなに長くない 20センチくらいだろうか
母「ずいぶん高そうだけれど・・・いくらしたの?」
父「金貨10枚だ アガベーラがこれがいいって
店員も長く使うものだから いいものを持った方がいいといっていたんだ」
母「じゅう・・・・・・・」
どうやら金貨10枚は庶民にとってはかなり高額のようだ
母「5さいに持たせるには高すぎるわよ いくらなんでも」
父「そんなことを言ってももう遅い 買ってしまったからな
返品もできないぞ」
母「そんな・・・・・・・」
かなりショックを受けているみたいだ
母「それに金貨10枚も いったいどこから・・・・・」
父「勤め先に貸してもらったんだ 娘が魔術適正Bで
将来有望なことを話たら快くかしてくれたぞ」
母「そんな、まだまだこの家の返済もあるのに・・・」
父「大丈夫だ、返済は毎月、銀貨5枚でいいそうだ」
母「はぁ」
大きなため息をついて 頭をかかえてしまった母
やっぱり無計画か 父よ・・・・・。
父「なんだ? お前はアガベーラを応援してやれないのか!?」
不機嫌になる父
母「ちがうわ、もちろん応援してる。 でも
うちには借り入れを増やせるほど余裕はないのよ」
父「お前のやりくりがヘタなせいじゃないのか?
俺はちゃんと稼いできているだろうが」
母「それでも貯金はゼロよ、生活費も削れるだけ削っているわ
でも、なにかあるたびに高価なものを買ってくるから・・・・」
父「俺が悪いといいたいのか!」
母「そこまでは言っていなわ、でも借り入れがあるあいだは
高価な買い物は我慢して、生活もできなくなってしまうわ」
父「俺が稼いできてるんだ!!!好きに使ったっていいだろう!!
俺のかねだ!!!!」
母「そんな・・・・」
母は泣いてしまった
母を泣かすなんて・・・・ ギッ っとにらみつける
父「なんだその目は!?」
平手が飛んできた 吹っ飛び 床に倒れた (クソ油断していた)
母「やめて!!」
泣くアモラ 呆然とするアガベーラが見える
父「叩かれたくなかったら そんな目をさせるな!!
お前の教育のせいだろうが!!」
母「・・・・・ごめんなさい」
ドスドス音を立ててどこかへ行ってしまった
泣く母を見て 立ち上がる
「おかあさんはわるくないよ」
母「ごめんね アルノーラ。 だいじょうぶ?」
「うん、へいき。アモラがないてるからだっこしてあげて?」
母「そうね」
緩慢な動きでアモラを抱き上げてあやす
母「ごめんね。 お父さんと仲直りするからね?」
そういって行ってしまった
アガベーラはいつの間にかいなくなっていた
私も自分の部屋にいく
久しぶりだなこの痛み・・・・・
嫌でも前世を思い出す
氷を出して 左ほほにあてる
油断してたなー バリアを張るべきだった
身体強化でもよかったかもしれない
母は大丈夫だろうか? 頭のなかがグルグルする
落ち着け自分 深呼吸だ
すうーーーーー はーーーー
よし落ち着いてきた
この顔だけどどうしようか けっこー腫れてる気がする
痛いし ズキズキするたび イラっとする
そうだ 治癒魔法とかどうだろうか?
ケガが治るイメージ 細胞が再生する
そんなイメージで
手をほほに当てて 魔力を流す
だんだん痛みが引いてきた
治ったんだろうか 腫れはひいたような気がするけど
今日はもうこのまま寝てしまおう
疲れた
おやすみなさい
ありがとござした!




