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討伐報告

大規模討伐の翌日

忘れないうちにと思って買い出しをした

食器類と、使った食材たちをだ

食器はとにかく沢山買った、お皿もお椀も、カトラリーも

これで炊き出しがあっても安心だ

ああしてお金も貰えるならこちらに損はないし

美味しいって言ってもらえるならぜんぜん嫌じゃない

外で料理するのも楽しいものだ


また暇があるときは作り置きとか出汁を取ったりとかしておこう

そう思った

そのまま溜まっていた雑用を終わらせてお昼が過ぎたころに冒険者ギルドへ顔を出す

昨日は急いでいたからね


受付へ行くと「討伐隊は無事に帰還して報告も終わらせて帰って行きました」

と言われた。

そうかもう帰ってきたんだ、良かった。

そう思ったけど、ギルマスが呼んでいるから行ってね。と言われた

なんだろうか?




コンコンコン 「こんにちはー」

ギルマス「おう、来たか」

「はい、どうしました?」

ギルマス「いや、討伐の話を聞いておこうと思ってな」

「報告は受けたんじゃないですか?」

ギルマス「ガッツからは見たことを聞いたが、お前をずっと見ていたわけじゃないからな。」

「?そりゃそうですけど・・・・。一体なにを話せば?」

ギルマス「そうだな、戦闘の最初から?」

「うーん、最初はちょっと出遅れちゃって、みんながうおーーーって走っていっちゃたんで。でもなるべく周りに人が居ない状態で戦いたかったんです、一緒に切っちゃいそうで。」


ギルマス「ほほう?それで?」

「なのでダッシュで前を走るみんなを飛び越えて、バッタを踏み台にして飛びまくってみんなが近くにいないところまで行って戦いました、周りは全部バッタだったんで双剣で飛ぶ斬撃を撃ちまくって丸ーく距離を取れるようにしましたね、汚れたくなかったんで。」


ギルマス「・・・・・ぐっふ、・・・・・・それで?」


「あとはこう手で球を撃つ感じで魔法を撃ちまくってなるべく距離が取れる戦法を。近づいてきたらまた飛ぶ斬撃戦法で蹴散らすを繰り返して、味方が近づいてきたなーってタイミングで遊撃に切り替えました」


ギルマス「ほう?」


「こう、撃ち殺しつつ・・・・バッタってまっすぐしか来なくて撃ちやすかったです。ケガしてる人とか囲まれてるひとを援助しつつ走りまわってましたね。みんなケガをしてても戦ってる人が多くて、たくさん援護した気がします。タイタンだけは上手に連携して戦ってましたね。」


ギルマス「ほう、よく見えてるじゃねえか。」


「そうですかね?まあ、そんな感じでやっていたらいつの間にかほぼ終わっていましたね。」


ギルマス「そうか・・・何体ぐらいやったんだ?」

「ええーーー、それなんですけどねえ。どっちが多く倒すか競争だって言ってたんですけど、100ぐらいからもうわかんなくなっちゃって、あきらめました。なので100体以上ですね。」


ギルマス「ぐっっふぅ、ぶふふうう、はぁ。で?参加した感想は?」


「いや、めちゃくちゃ汚かったです。みんなドッロドロでギットギトでした。」


ギルマス「あーはははははははっはっはっはっは、大規模討伐の感想がそれかよ!もっと怖かったとかあんだろう!!」


「こ、こわい?汚れるのは怖かったですけど・・・・。ああ、終わったあとにみんなをシャワーで綺麗にして、炊き出しもして帰ってきました。臨時収入があって良かったです。」


ギルマス「ああ、それは喜んでたろう・・・・てか炊き出しだあ?そんなもんがあるなら俺も行けばよかったな・・・・・。」


「なんですかその不純な動機は・・・・終わった後にガッツさんお願いされたんです。野営があるから炊き出しできないか?って」


ギルマス「ガッツはそういう所も気が利くのか・・・リーダー向きだな。」


「私もそう思いました。みんなを不満もなくまとめてましたし。」


ギルマス「ほう、そうか。ガッツはBランク間近だな。」


「おおおお!Bランク!」


ギルマス「お前も頑張ればすぐだぞ?」


「ちなみに何を頑張れば?」


ギルマス「そうだなあ、お前はそもそも依頼をほとんど受けないだろう。そこからだな、いくら強くても依頼をこなす能力がないとな、あとは盗賊でも倒せば確定かな?」


「ええーーー依頼はいいけど、盗賊はちょっとなあ。」


ギルマス「そうだな、盗賊は危ないからやめとけ。生け捕りだろうが首を切ろうがろくなもんでもねえ。」


「ひえ、首を切るの?」


ギルマス「魔物の首をためらいなく切るヤツが言うことかよ。」


「それとこれは別。」


ギルマス「そんな違いはねえよ、あいつらはだいたい人でなしだ。強盗、殺人、強姦、人身売買なんでもやるぞ。魔物よりタチが悪い。」


「そっか、出会ったら考える。」


ギルマス「そんな考えてる暇はねえよ、ヤられるまえにヤレ。」


「う、はい。」


ギルマス「まあ、聞きたかったのは討伐のことだ。やっぱり暴れてたみたいだしな、お前を討伐に参加させて正解だったぜ。」


「暴れて?たかな?ほどほどにがんばりました。」


ギルマス「それでほどほどっつーんだからな・・・・。あのな大規模討伐ってのはだいたい死人が出るもんだ、ケガ人も大量にな。」


「・・・・・・。誰も死んでないし、ケガも治しました。」


ギルマス「だろ?そんだけお前の遊撃と殲滅が効いてたって話だ。良くやった、お前が行ってくれて助かった。」


「え・・・・・はあ、なんか実感わかないですけど。」


ギルマス「そうなるか・・・・まあいい。もしまたこんな討伐があれば参加してほしいって話だ、お前の力で救われる命がある。」


「そう・・・・・なんだ・・・・・。わかりました。」


ギルマス「今は実感が無いかも知れんが、そのうち追い付いてくるだろう。・・・・・そんな顔をするな、お前がやりたいことをやって救われたり助けられたりするヤツがいるってこった、今まで通りでいいんだよ。」


そう言って

私の頭をぐりぐりと撫でた  ちょっと痛い


ギルマス「お前は強い、今まで頑張ってきた結果が出て来たってことだ。素直に受け止めろ、そんでいままで通り楽しめ。」


「あい。」


なんかくすぐったくて・・・・・。



走って部屋を出る



こんな事言われたことなくって、ムズムズする

ギルマスのくせに

急に褒めるなんてズルい


その後もふわふわとした気持ちのまま過ごした


次の日に平原でタイタンとあって

グライダーを見せてあげた


「「「うおおおおおおお」」」  と、叫んでいた

「落ちたら死ぬって言っていた意味が分かったぜ」

「これは俺にはできない」

「僕も怖くて乗れないですねえ」  

なんて言って3人とも乗らなかったけど


「ギルマスは乗ったけど、漏らす漏らすってずっと言っていたよ」と教えてあげた

「乗るだけすげえ」「うんうん」「僕もそう思います」


なんて感じだった。

そんなに怖いものか


確かに落ちたら死んじゃうもんね



ジッテさんとも門で会って

「何匹だった?」って聞いたら20匹くらいは倒したっていってたけど


ジッテ「お前は100匹以上倒してただろう?俺のボロ負けだ、一発で倒すなんて勝てるわけねえよ。」

なんてちょっと拗ねてた

ふふふ、なんかごめんね。

バッタが思ったより倒しやすくって ふふふ


その後もすれ違う冒険者さんたちに挨拶されたり

手をふってくれたりしてくれる人が増えた気がする


一緒に討伐をして一気に知り合いが増えた



ギルマスが言うように

自分が楽しんで周りが助かることがあるなら

今まで通り楽しもう


そう思った

ギルマスもたまにはい事を言う

今度またご飯をご馳走しよう、そう思った

ありがとござした!

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