初の大規模討伐
虫の魔物討伐依頼を受けて翌日
グライダーで飛んで向かう事にしたので門を出て少し離れて飛ぶことにする
別に秘密にしているわけではないけども
あんまり目立ちすぎるのも問題があるので
父に町で走りまわっていることがバレたことで、より気を付けたほうがいいなと思った
なので、門からは見えないところまで走って移動
そこからグライダーで飛び立つことにした
風魔法をうまく使うことで平面からでも飛びたてるようになったのだ ドヤァ
風魔法でうまく高度を上げて飛んでいく
天気もいいからすごく気持ちいいなあー
門から出て左側はあまりいったことないから新鮮だ
右に森を見ながら飛んでゆく
飛んで見る森は本当に広大だという事がよくわかる
ずーっと先まで続く森、平原も遠くまで続いている
この景色は飛んでみないと見れないな、最高だ
かなり先には町らしきものも見える
ここから見えるということは結構大きな町だろう、あそこにも行ってみたいな
飛んでわかった事は、レーベルとモンスロスの町くらいの距離に町が点在していること
あの見えている町も1時間あれば行けそうだ
今度行ってみるのもアリだなーなんて思った
時々、平原に生き物が見える。
牛っぽいものもいた、まだ牛は狩ったことがないなー
美味しいならぜひ狩ってみたいものだ
のんびり飛びながら進んでいると、先のほうに一列で進む馬車をみつけた
あれが、先行隊だろうか?
3台の馬車が一列で進んでいる
とりあえず追い付くか・・・・・・
風魔法でスピードを上げて後方に降りる、グライダーを収納して
馬車を追って走る タッタカ タッタカ
「こんにちはー、討伐隊のみなさんですかーーーー?」
ガッツ「おう!きたか!こっちだ!!」
先頭の馬車から聞きなれた声がした ガッツさんだ
「ガッツさんもいたんですねー!よろしくお願いしますーー。」
ガッツ「知らなかったのかよ。俺がこの討伐隊のリーダーだぞ!!」
「おお!リーダー!!カッコイイー。」
ガッツ「そうだろう!ほらこっちに乗れ!!」
「はーい」
先頭の馬車に追い付いて隙間に乗せてもらう
サン「もしかして走って来たんですか?」
「いえ、飛んできました」
ボイル「ついに空まで支配したのか・・・・・。」
ガッツ「飛んできた?例えとかの話でもなく?」
「はい、実は翼を手に入れまして。こうビューーーんって飛べるようになったんです」
ガッツ「まじかよ、天使にでもなっちまたのか?」
サン「もとから天使みたいですよ、ふふふ」
ボイル「ほら、空の支配者だ・・・・。」
「あはははは、今度見せてあげますね。」
ガッツ「ああ、めちゃくちゃ気になる」
サン「楽しみですねえ」
ボイル「俺たちも飛べるようになるか?」
「うーん、翼を貸してあげたら飛べるけど、落ちたら死んじゃうかも?」
「「「えええええー」」」 3人がビックリしている おもしろ
「あはははっはははは」
ガッツ「まあ、その話はおいておいて、もうすぐ目的地だ。」
「はーい」 端っこに座らせてもらう
馬車の中は冒険者がたくさん座っていた、10人くらい
ほとんど男のひとだけど女の人も2人いた
この馬車が3台だから30人くらいはいるのか、多いなあ
フレンドリーファイアしなように気を付けなきゃ
「ガッツ、子供じゃねえか大丈夫なのか?」 面識のない冒険者さんだ、心配してくれてる?
ガッツ「ああ、何も心配はないぞ。俺より強いしな、何よりCランクだ。」
「はあ!?こんな子供が?冗談だろう?」
サン「冗談じゃないですよ、戦闘中は近づかないほうがいいですよ。」
ボイル「ああ、間違えて切られちまうかもな?」
うんうん、できる限り近づかないでほしい うなずいておく
ガッツ「ほら、頷いてんだろう?たぶん敵の心配より味方をやっちまうかの心配してるぜ。」
うんうん。 大正解だ
「まじかよ、信じらんねえぜ。」 まあ、信じてもらえなくてもぜんぜんいい
近づかないでくれれば
「可愛いのに強いなんて素敵ね、よろしくね。」 お姉さん冒険者だ
「はい、よろしくお願いします。」
愛想良くにっこり挨拶しておく 第一印象大事
かなり懐疑的な目を向けられているが仕方ないだろう
「で?何ができんだ?嬢ちゃんは?」 少し若めの人だ 20代?
ガッツさんの方を見て見る・・・・・これは素直に言っておくべき??
ガッツ「近距離、中距離、遠距離なんでもだ。だから近づかない方が良いって言ってんだ。近づいて撃たれても文句言えねえからな。」
「はあ?なんだそのデタラメは・・・・。」
なるほど、何ができるか具体的に言わなくてもいいのか
勉強になります
その後もなんか質問が多かったけど、ガッツさんが適当に返事してくれてた
助かるーーー
合同での依頼はこういう事もあるかあ、ちょっと面倒くさいなあ
ガッツ「さあ、目的地付近だ。降りて準備だ。」
みんなゾロゾロと降りていく
私も降りてみんなの様子をみる、たぶんパーティごとに集まって話をしている
ガッツ「ルラは一人で行動するだろう?」
「うん、そのつもり。でも、作戦があるなら協力するよ?」
ガッツ「かなりの数らしいからな、とにかく殲滅だ。逃げるヤツは追わなくていいくらいだな、作戦らしい作戦は。あとは混戦するだろうから味方には気を付ける事だな。」
「うーん、それが一番怖い。近接でヤルしかないかなあ」
サン「接近戦はかなり汚れますよ、虫系は血こそ少ないですけど黒っぽい血が出ますし、すごくドロドロしています。」
「ひゃああああ、いやだ!!」
ボイル「俺たちだって嫌だ!!」
ガッツ「なんでお前までそっちなんだよ、お前は接近戦しかできねえだろうが」
ボイル「だから嫌なんだよぉー、頼む!終わったらまた洗ってくれ!!」
「ふふふ、いいですよ。キレイにしてあげるんで頑張ってください。」
「「「やったーーーー」」」 やる気が出たみたいで良かった ふふふ
ガッツ「よし!みんな集まってくれ!作戦は特にないが逃げるヤツは追わなくていい!混戦になるだろうから味方を攻撃しないように気をつけてくれ!!怪我をした者は後方に下がるように!ケガ人を見つけたら周りは協力してやってくれ!!作戦はいじょうだ!!!みんな頑張ってくれーー!!」
なんとも簡単な作戦で良かった
みんなで目的地まで歩き出す
「おい!来ていたのか!」
「ああ!ジッテさんだ!元気?」
ジッテ「ああ、びっくりしたぜ。一人か?」
「うん、ジッテさんは?」
ジッテ「俺はいまパーティに入れて貰ってんだ、森の風ってパーティだ。」
「わあ、パーティに入ったんだあ。すごいねえ。」
ジッテ「ああ、いろいろ教えて貰ってる。ランクは上がったのか?」
「うん、いまCランクだよ。」
ジッテ「うーわ、まじかよ!まあその実力なら妥当だわなあ、俺はDランクだ。」
「おお!ジッテさんもあがってるねえ、頑張ってるんだねえ。」
なんかまた身長も伸びたし、大人みたいだ
ジッテ「今の所は順調だけどな、これからだぜ。ところで槍は持たねえのか?その腰の剣は?」
「ああ、なんか槍って邪魔だなってなっちゃって。とっさの時って槍で攻撃できないなって思って。コレを作ってもらったの、双剣だよ。」
ジッテ「ああーわかるわ、弓と槍って相性悪いよな。双剣って両手にもつのか?めちゃくちゃカッコイイじゃんか、うらやましいー。」
「でしょ?手に入れるの結構大変だったんだ。こう、こんな感じで使うの」
ちょっと抜いてかまえてみる
ジッテ「うわぁ、めちゃくちゃカッコイイ。そんな武器の人見たことねえよ、もうぜってえ勝てる気しないわ。」
「ふふふ、私も強くなったもん。負けないよーー。」
ジッテ「そんな感じなら安心だな、ちょっと心配してたんだ。一人でなんでもしようとするだろう?」
「ははは、それはそう。でも周りの人達がたくさん助けてくれるよ、タイタンの人達も知り合いなんだ。」
ジッテ「おお、討伐リーダーの?なんか最近メキメキ強くなってるって有名なんだぜ。」
「そうなんだ!いろいろ助けてくれてるから大丈夫だよ。楽しく冒険者してる、ふふふ」
ジッテ「じゃあ、何体討伐できるか勝負だな。」
「ああーそんな事やっちゃう?負けないんだから」
ジッテ「俺も負けないからなー、強くなってるところ見せてやる」
「ふふふ、じゃ勝負だ!!」
討伐隊でまた会えるなんて、嬉しいな
よーし、目標は汚さず!いっぱい倒す!! がんばるぞーーーーー!
ありがとござした!




