ハンググライダーを作りたい!
予定通り飛竜の骨をゲットし、ギルマスにお酒を買って来てもらい
あとはおつまみなんだけど、これにちょっと悩んでいる
ジャーキーはもちろん用意したんだけど
これだけだとちょっとなあ?って思って
とりあえずポテトチップスはいっぱい作った
もう保存は考えなくてもいいかな?と思い
フライドポテト、オニオンリング、唐揚げの三種盛りも用意した
これでとりあえずいいだろう、もし足りないと言われれば追加で作ればいいか
そんな風に考えてとりあえず持って行ってみることに
コンコンコン 「こんにちはー」 返事はないな
作業中だろう入っていく
カンカンカン やっぱり作業中でした
ひと段落するまで待つ
カンカンカン、叩くたびに飛び散る火花がキレイだ
そういえば花火ってないんだろうか?魔法でできそうだなー
なんて考えていたら 作業は終わっていた
オド「なんだ、来てたのか。今日はどうした?」
「はい、こんにちは。飛竜の骨をゲットしたので来ましたよ。」
オド「はあ?早すぎんか?ほんとか??」
すごく驚いている、そうでしょうとも。自分でもこんなに早く手に入るとは思っていなかった
「ギルドマスターと狩って来たんです。しかもいっぱい手に入りました」
オド「それはなんとまあ、ギルドマスターはそんなに強かったんだなあ。で?いっぱいとは?何体狩ったんだ?」
「5体狩りました。なのでいっぱいありますよーー。どれでも使いやすい所を使いたい放題です。」
オド「っかーーーーー、5体!!そりゃすごい。どれ見せてくれ。」
「ここじゃ狭いんで外に出ましょうか。」
2人で裏庭に出る
収納から大きめの骨をゴロゴロ出していく
「やっぱり使いやすそうなのは、翼の骨ですかね?あばらの骨とかもなかなかいい形だとは思うんですけど。」
オド「はあーこりゃすごいすごい。壮観だ。こんなにたくさんの骨を見る事はないな、いい、いいな。」
オドさんは自分の世界に入ってしまったみたいだ。
しばらくそっとしておこう・・・・・・。
オド「いかんいかん、グライダーの骨だったな。やっぱり翼の一番おおきな骨を使う事にするか、それ以外はなるべくまっすぐなのがいいな。」
やっと正気に戻ったみたいで、使えそうな骨を選別していく
「はい、お任せします。お手伝いできる所はしますんで。」
オド「そうだな、細かい所はみてもらわんとわからんからな。作る時には横にいてくれ。」
「はい、わかりました。」
オド「で?残った骨はどうするんだ?」
「うーん、特に?」
オド「なに?売るのか?売るのならワシに売ってくれ!!」
「はい、いいですよ?」
オド「いやったーーーー!何をつくろうか?楽しみだーーー。」
あ、今渡すとダメかもしんない
「グライダーが作り終わったら渡しますね?」
言いながらひょいひょい収納に入れていく
オド「あああーーーー。」
そんな悲しそうな顔と声しないで・・・・・。
「ちゃんと報酬のお酒とおつまみも用意してますよー。」
ほらほらこっちだよー
オド「それを早く言わんかい!!」
よし、誘導成功だ。 2人で部屋の中に戻る
「さ、報酬のお酒はこちらです。」
オド「おお、おお、わかってるじゃないか!」
「おつまみはとりあえずジャーキーとジャガチップ」
オド「おお、これは初めてだな。」
「最近、商業ギルドで売り出したんです。黒コショウを効かせてあるのでお酒に合うと思いますよ。ただ日持ちはしないのでお早めに・・・。」
オド「ほうほう、ぱりぱり。いい、美味い。コレは酒がすすみそうだ。」
「メインのおつまみはこっちです。揚げ物盛り合わせ」
ドンッ、と机に大皿を置いた
「ジャガを揚げたものと、オニオムを揚げたもの、唐揚げっていうお肉です。」
オド「おおー美味そうだ。」 さっそく指でつまんで食べた
ああ、手を洗ってからにしてほしいーー
お皿にフォークを付けておく
オド「なんっだこれはー、ほくほくさくさくで美味すぎるーーー。よし今日はこれから飲む、決まりだ」
「ええーーー、じゃ次はいつ来たらいいですか?」
オド「そうだなー3日後にしよう。」
「わかりました。あんまり飲みすぎないように気を付けて下さいね?」
オド「そりゃ浴びるほどのむわい、決まりだ」
ああ、コレはだめだな。
「はいはい、ではまた3日後にー」
そう言って鍛冶場を後にした
大丈夫だろうか??
2本は渡しすぎたかな?
もう返してはもらえないだろうけど・・・・・・。
しゃーない3日後に無事だといいな
家に帰ってハンググライダーの細かい設計図を書いてみる
なんか忘れているような?
こんな形だったはずでー
ああ、こことここはワイヤーだったか
忘れてたな、ワイヤー部分はどうしようか・・・・・
オドさんに聞いてみないとだ
形はこれでいいと思うんだけど・・・・
小さな模型を作って飛ばしてみる
ワイヤーの代用はただの糸だ
紙飛行機サイズのグライダーは風をつかんで
すうーーーっと飛んでいき ふわっと地面へ
おお、一回でこんなに上手くいくなんて、天才か
あとは人間が乗ってどうなるかだけど
方向を変えたりするにはやっぱりワイヤーが必須なんだろうな
実際に作ってみて思った
これをオドさんに見てもらってだなー
自分のど忘れで作れないかも知れない・・・・
まあ、また何か必要なら取りにいけばいいかな
うん
そして3日後
オドさんの所に向かう
コンコンコン「こんにちはー」
オド「おう、来たか」 そう言って出迎えてくれた
「お邪魔します、オドさん実は忘れていた事がありまして。」
かくかくしかじか
強い糸状の物がいるんだ、忘れていたが・・・・と説明
模型を取りだして、実際に飛ばして見せる
大事な部分なんです・・・・・と
オド「なるほどな、良くできた模型だ。だが大丈夫だと思うぞ?あの布を出してみろ。」
オークションで買った布を渡す
オド「ふむふむ、やっぱりな。これはスパイダーシルクだ、元が強靭な糸だ。コレを使えばいいだろう、どんな糸より丈夫だぞ。」
「なんと!それは良かったですーーー。作れないかと思いましたー。」
オド「ははっ、大丈夫だ。ワシに任せろ、模型もあるしなこれならすぐにできるぞ。」
「おおお!さすがです!!手伝います!!」
オド「さあ、つくるぞーーー!」
こうして2人の挑戦は始まった
これが完成すれば空を飛べるかも知れない
ドッキドキなんですけどーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ありがとござした!




