オークションを見たい
でっかいヘビを狩った翌日、ギルドへ来ていた
「こんにちはー、昨日のヘビどうなりました?」
受付「解体して、オークションにかけるみたいなの。だから買取金額は一応振り込んであるんだけど、もしもっと高額になるようなら追加で報酬をだすってギルマスが言っていたわ。」
「おーくしょん!」 なんって楽しそうな響きだ
一緒に連れて行ってくれないかな? 見たいな
「ギルマスが出るんですか?」
受付「どうかしら?ついていくのかしらね?」
「聞いてみます!」
タッタカ走ってギルマスの部屋にいく
コンコンコン 「失礼しまーす」
ギルマス「おう、やんちゃ娘。どうした。」
「はい、どうもやんちゃ娘です。ギルマスはオークションに出るんですか?」
ギルマス「やんちゃな自覚はあるのか・・・・。そうだなオークション自体は出なくてもいいんだがな見にいってもいいなあとは思っている。」
「オークション!行きたいです!見たい!」
ギルマス「はあ?行ってどうすんだ?」
「なにが出るのか見たいです」
ギルマス「そんな面白いもんが出るかわからんぞ?出ても買えないだろうが。」
「?買えないんですか??」
ギルマス「出品者と、参加者しか買えない。」
「出品者!はい!私でしょ?」
ギルマス「お前からもうギルドが買い取っただろう、出品者は冒険者ギルドだ。」
「そんなーーーーーー、見たかったー買いたかったーーーーー。」
ギルマス「無茶いうなよ、しかもそんな金ないだろう・・・。」
「あります、お金。結構いっぱい」
ギルマス「あ、確かに・・・・お前めっちゃ貰ってたな。」
「はい、たぶんまだ増えてると思う。全部でいくらあるのか知らないけど。」
ギルマス「うわー金持ちは自分の金数えないっていうもんなあ、ドン引きだぜ。」
「そんなことはいいんです、オークション見たいんです。」
ギルマス「ええー?俺に連れてけって?めんどくせえなあーー。」
「いいんですか?そんなこと言って。今日は美味しいお昼・・・・・
ギルマス「連れて行こう、メシを食おう。」
へっへへ ちょろい
「仕方ないですねえ、今日はローストディア丼ですよ。」
机の上に出していく、ローストディアめっちゃおいしいんだよ
これをお花みたいにご飯のうえに盛って、醤油と玉ねぎベースのソースをかけた
ギルマス「おおぉ、あの美味い肉をどんぶりにしたのか!?お前は天才だな!」
そうだ、あの日からギルマスはどんぶりのおいしさとお手軽さ
そして何を乗っけても受け止めてくれるお米にハマったのだ ふふふ
「これもおいしーーんですから、じゃ、いただきまーす」
スプーンですくって大きく一口 んーーーうますぎるぅぅう
ソースをたっぷりかけたからご飯にも染みてサイコーだ
ギルマス「うめぇぇぇ」 ギルマスにもハマってるみたいだ
ふふふ、2人で食べると美味しいねぇ
フォレストディアは見つけたらマストで狩りだ ごめん鹿さん
あ、そうだ。お漬物も作ったんだ
大根の醤油漬け これもパリっとした食感でおいしーんだ
できればゆずが欲しかったけどないので、酸っぱい柑橘で代用した
これでも十分おいしい
「コレはお口直しにどうぞ、さっぱりしますよ」
ギルマス「なんだコレは?、うん?いい食感だなうまい」
「野菜を漬け込んだものですよ、お漬物です。」
ギルマス「へえ、これを食うともっと食える気がするな。」 パリポリパリポリ
「そんなたくさん食べるものじゃないですよ、塩分取りすぎで顔がパンパンになっちゃいますよ。」
ギルマス「なに!?そんな毒みたいなもんなのか!?もう食わねえ、あぶねえ。」
「ははは、毒じゃないですけど、食べ過ぎたらダメってことですよ、はははは」
こうして、オークションに連れていってもらう約束をした
ギルマスには美味しいご飯 コレは 鉄板だ
3日後にオークションは行われるそうだ、ちょっと小奇麗な恰好した方がいいかな?
「そういえばお出かけ用とか持ってないな、困った」
さっそく買い物に来た
うーん、スカート?着たくないなあ
動きにくいし
あ、下にショートパンツ履いておこうか
そうしよう
キレイ目の無地のワンピースと、ショートパンツを購入
靴はどうしようか?
なんかどれもだなー、なんか無難そうなローファーみたいな靴にした
これで変には見えないでしょ
準備は万端だ、バッチコーイ
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3日後オークションの日
みんなが家を出たあとに着替える、そして貰い物の髪留めをした
ギルマスと待ち合わせしている冒険者ギルドへ向かう
やっぱりスカートはふわふわして落ち着かないなあ、蹴りもしにくい
トコトコ歩いてギルドにつくとギルマスがもういた
「おはようございます。」
ギルマス「おう?誰かと思ったぜ、ぶふふ。ずいぶん可愛い恰好してるじゃねえか。」
「でしょ?そのうち見慣れますよ。ぎこちないのは許して下さい。」
ギルマス「なんだよ拗ねるなよ、似合ってるってほんと。見慣れないだけだ。」
話ながら馬車に乗る オークションはモンスロスであるので
そこまでは馬車で移動だ
「拗ねてないですよ、自分でも違和感すごいんですから。ギルマスがいいって言うならいますぐにいつもの恰好したいぐらいです。」
ギルマス「いや、あんまりこぎたねえと入り口で止められる可能性があるからな、それは却下だ。」
「じゃ、お互い我慢ですね」
そうだこう言っているギルマスも今日は綺麗な恰好をしている
無精ひげも剃ってさっぱりで、髪も整えてある
こうしてみると綺麗な顔だしモテそうではあるけど 普段がなあ・・・
まあ汚くてもイケオジの部類なのかな?とは思う
ギルマス「・・・・なんだよ?」
「いや、ギルマスだって今日はキレイにしているなって思って。」
ギルマス「俺はいつでもキレイにしてる、髭を剃るのが面倒なだけだ」
「ヒゲだけの問題・・・・・?」
ギルマス「そうだろうが、俺はいつでもいい男だ。」
うわーすごい自信だ・・・・まあいいでしょう。連れてきてもらったんだし
「そういえばオークションってどんなものも出るんですか?」
ギルマス「そうだなあ・・・・芸術品とか、名工の武器とか防具とか・・・珍しいものならけっこうなんでも出品されるイメージだけどな。」
「魔道具とかも?」
ギルマス「ああ、魔道具も出ることあるぞ。ダンジョンから魔道具がでることもあるからな。ああ、あとマジックアイテムなんかもあるぞ、マジックバッグって言って収納のついたカバンとか、魔力が高まる指輪とかな。」
「わあーーー夢あるなあーー。ギルマスは買った事ありますか?」
ギルマス「なに買ったかな?マジックバックはあるぞ金貨1000枚ちょいだったかな」
「そんなするんだ!!」
ギルマス「それはな容量がでかかったからそんだけしたんだ、馬2台分くらいはあるからな」
「へえーそうなんだ。」
こうして、オークションの事などを話ながら馬車の中で過ごした
モンスロスの町へ到着後は馬車のまま町に入る
ギルドマスターは顔パスだ・・・・すごい
初めて尊敬したかも
ドヤ顔してたけど・・・・・。
そのまま会場に馬車を付けるらしい、すごい
ギルマスが先に馬車を降りて手を差し出してくれた
おお、コレがエスコートってやつか、と思いながら手を取って降りる
目の前には大きな建物
まるで劇場のような雰囲気だった
ここでオークションがあるのか・・・・ドキドキしてきたーーー
ありがとござした!




