牛丼 豚丼
今日はギルドマスターとご飯を食べようと思ってギルドに遊びに来ている
コンコンコン 「こんにちはー」
ギルマス「おう、どうした?」
「ギルマス忙しいですか?」
ギルマス「まあ、そこそこだ。どうしたんだ?」
「お昼ご飯・・・・
ギルマス「よし、暇だ。メシを食おう!」
食い気味にもほどがあるでしょう・・・・
まあいいんだけど
「今日はちょっと変わった料理を作って来たんですけど、口にあうかわからないんで、もし美味しくなかったら他のもありますんで。」
ギルマス「いや、お前が作るもんでマズイものなんてあんのか?」
「うーん、どうでしょうか?好き嫌いって好みの問題じゃないですか?ちなみにギルマスが嫌いなものって
?」
ギルマス「なんでも食うが、しいて言うなら、草。」
「ああーなるほど?じゃあ大丈夫な気がしてきた」
ギルマス「なんだ?そんな変わった料理なのか?」
「うーん、異国料理?コメっ知ってます?」
ギルマス「は?コメ?ありゃあ家畜が食うもんだろう。」
「やっぱりそうなのかー、ちなみに食べたことはないです?」
ギルマス「ないな、さすがに飼料として使ってるもんを食おうとは思わん。」
「うーん、でも小麦とかパンで食べるじゃないですか?」
ギルマス「まあそうなんだが・・・・・もしかしてコメを料理したのか?」
「はい、お米大好きなんです。」
ギルマス「まじか・・・・なんか自信なくなってきたわ・・・・。」
「食べてみて口に合わないならぜんぜんいいんです、私は大好きなんで。一応入りやすいかなー?って感じのものを作ってきたんですけど・・・。」
言いながら料理を出す。
じゃーーーーん。 牛丼だ
牛じゃないので、正しくはオーク丼だ。
あったよね豚丼、どっちも好きなんだよね
ギルマス「な、なんだこれは?」
「これはオーク丼です。このお肉の下にコメがしいてあります。」
ギルマス「ここに?はあー見たことねえ料理だ。でもめちゃくちゃ美味そうな匂いがする」
スプーンを渡す
「こう、下のお米と上のお肉を一緒に食べるんです。」 ぱくっ
はあーーーーうんまーーーーい 最高 至高
ギルマス「そ、そんなに美味いのか?」
「ふぁい、大好きです。」
ギルマス「食ってみるか・・・・。」 恐る恐る口へ運ぶギルマス
口にいれた瞬間に目がカッと見開かれる そこからはもう
飲んでる? ちゃんと噛んでね??
「ギルマス、ちゃんと噛んで食べてくださいね?」
ギルマス「ふぁんふぁふぉれふぁ、ふっはほほへえ!」
お気にめしたようで・・・・
私も食べよう。 はあーおいしい
あ、そうだ。 これこれ 紅しょうがを出す
梅酢がないので紅ではないが、酢漬けだ
牛丼にはこれだよねーーー
ギルマス「おい?なんだこれは?」 もうすでに完食したみたいだ 早い
「コレはジンジャの酢漬けです、一緒に食べると味変になって美味しいんです。」
ギルマス「なにーーーー!?もう食っちまったのに!!」
収納からもう一杯だしてあげる
ギルマス「わかってんじゃねえか」 いっぱいで満足するとは思ってないですよ
紅ショウガのっけて食べるの好き 美味しすぎるー
ギルマス「へえ、のっけて食うと確かに味が変わるな。これだけ食っても美味しくないのに・・・。」
そのまま食べたのか・・・
「美味しいですよね、コメ料理がある国とかないんですかねーー。」
ギルマス「コメを?確か東の方から輸入してたんじゃなかったんだっけか?そっちなら食べてるかもしれないなこんだけ美味いもんだしな。」
「はあー東かあ」
ギルマス「俺は他国はあんま行った事ないから知らねえけどな。反対の西なら何度か行った事あるぞ、ダンジョンがあるんだ。」
「だんじょん!!」
ギルマス「興味ありか?ダンジョンはなー過酷だぞ?風呂には入れないし、保存食しか食えねえし、罠もあるしな。」
「私収納があるんで大丈夫かも。」
ギルマス「・・・・なるほど、お前を連れてもぐれば快適かもな。はははは。でもなダンジョンはあぶねえんだ、階層ごとに出る魔物も変わるしな、苦手な魔物とも戦わないといけねえしな。あとは他の冒険者にも気を付けないといけねえ。」
「冒険者にも?」
ギルマス「ああ、素材を横取りするために死ぬのをまってるやつだっているしな、だまそうとするヤツが多いんだ。」
「えーこわ。魔物よりそっちが心配。」
ギルマス「確かにな、お前にはそっちのほうが脅威かもな。もし潜る時がきたら勉強してからにしろよ。」
「はい、怖いんでしっかり勉強します。あ、そういえば聞きたいことがあったんですよね。」
ギルマス「なんだ?」
「じつはこの辺の地図とか、国の地図とかが欲しくて。」
ギルマス「なにすんだ?そんなもん。」
「私、いつか旅に出たいんです。なので今のうちに勉強しておこうかなって?」
ギルマス「なにい!?・・・・まあな、一応冒険者だもんなあ。しゃーねえな」
そういって折りたたまれた紙を二枚出してくれる
ギルマス「こっちがこの町を中心とした地図だ、こっちがこの大陸の地図だ」
「わあーーやっぱりあるんだ地図。学校のぼやっとした地図とぜんぜん違うや」
ギルマス「学校はふわっとしか教えねえからな、軍事利用されるかもしれねえから詳しい地図ってのは要職についてるやつしか持ってねえ、俺はギルドマスターだからな。」 ドヤァ
た、確かにエライんだった
「さすがギルドマスター、よっえらいひと!」
ギルマス「なんだそれは、見るだけならコレをみせてやる。さすがにやれねえけどな。冒険者にはこっちだ。」
渡してくれたのは折りたたまれた一枚の紙 開くとこの周辺の地図だった
ギルマス「冒険者はこういう大雑把な地図に自分で書き込んでいくんだよ、それをお前にやるよ。」
「わあ!いいんですか?ありがとうございます。」
ギルマス「飯代だ、受付でも買えるんだけどな。」
この地図にも裏の山の先は書かれていない
「ギルマス?ギルマスはあっちの山の先になにがあるか知っていますか?」
ギルマス「ああ、山脈のさきか?あそこは秘境って呼ばれるぐらい人が入らないところだ、高い山がずっと続いててな、隣国との国境をまたいでまだ続いている。だから山脈をこえたさきは隣国だな。」
「はあー国をまたいで山があるのか、じゃあ検問とかもない?」
ギルマス「検問はなかったはずだが、山脈を見張る砦みたいなもんはあるらしいぞ?こっちは町まで距離があるからな魔物もこっちまで来ることはほとんどないしな、見張ってて見張ってないようなもんだ。」
「隣国かあ、どんな所かきになるなあ。」
ギルマス「あっち側に行きたいなら山脈を迂回する必要があるからなかなり遠いぞ。」
「そっかあ、山なんて飛び越えれたらいいのにね。」
ギルマス「あそこの山には飛竜がいるからな、そんな簡単にはいかんと思うぞ。」
「飛竜は狩るの難しい?」
ギルマス「飛竜はでけえし、早いし、硬い、それに群れるんだ。はぐれてるやつを狩ったことがあるがめちゃくちゃ硬かったし、なかなか死なねえから大変だったぞ」
「狩ったことあるんだ!でも、今なら魔法剣もあるしスパッといけちゃうかも。」
ギルマス「確かに・・・・・こんどはぐれがいたら確かめてみようぜ、ははは」
「はぐれ出てほしいなあー」
ギルマス「まあいつか旅に出るとしても焦る事はねえ、まだまだガキなんだ。」
「あっという間に大人になりますよ、早く世界を見てみたいです。」
ギルマス「そんな急ぐなよ、俺の楽しみの昼飯はどうなるんだ。」
「ちゃんとレシピをあげるんで奥さんに作ってもらってくださいよ。」
ギルマス「そんなもん頼めるかよ!めちゃ怖いんだからな、うちの嫁さんは!!」
「あはははははは。」
どうやらギルマスの奥さんは強いみたいだ なんかわかる気がした
ギルマスから有益な情報と地図までもらってしまった
世界地図なんてあるともっといいんだけどなあ
ありがとござした!




