タイタンのその後と、手紙
ゴブリン退治に行った次の日は
午前中は料理していた、作り置きが減っていたからだ
ギルマスと食事してから、ちょくちょく一緒にご飯を食べるようになった
あった時に、「なんか美味いもんないか?」と、聞かれるからだ
私はいつもは一人でお昼ごはんを食べていたので
ギルマスとご飯を食べるのはいやじゃなかったし
他愛もない話をしながら食べるのは楽しかった
午前中に作れるだけ作って、昨日貰った鏡のお礼にご飯を差し入れでもしに行こう
そう思って沢山作った、ギルマスの好みはとにかく肉だった
付け合わせの野菜さえ手をつけてくれない
コレはよくない、ギルマスには長生きしてもらわないと、私の尻ぬぐいのために・・・・
なので、子供でも野菜が食べられる料理、それはハンバーグだ
刻んでいれまくった、ハンバーグはすべてを受け入れてくれる
上にかけるソースはトマトケチャップ的なやつを作ってかけた うまい
あとは、揚げ物はあんまりよくないかもだけど
オニオンリングも作った、おいしいよねオニオンリング
サンドイッチもたくさん作った、コレはギルマスも食べてくれる
野菜もいっしょにとれるからいいよね
サンドイッチはいくらあってもいいからね。作れるだけ作った
ちょうどお昼になりそうな時間にギルドに行ってみたら
昨日のゴブリン討伐に行ったタイタンのメンバーが帰ってきてから倒れたと聞いた
なんでだ?!と、びっくりしたが、ギルドに泊っていると聞いてお見舞いに行った
すると、本当に3人がベッドに寝ていた。しかも動けないという
なにがあったの?と聞けば
私が帰ったあとにあそこから3人も走って帰って来たと言う
でも、森を出たあたりでちから尽きてそこから何とか歩いて帰ってきたが
ギルドについて倒れてしまった、と
初めて身体強化で走れるだけ走ったと言っていた
初めて走って森を抜けれたのはすごい事だといったらビックリしていた
他のみんなには笑われたらしい、動けなくなるまで走るなんて馬鹿だって
でも、自分の限界まで動かないと強くなれないのにね?変なの
でも、そのせいで筋肉痛が凄すぎて動けないんだって
それにはさすがに笑った。なんだ疲労で動けないんだと思っていた
ただの運動不足じゃないか めちゃくちゃ笑った
心配して損したなー、でも起き上がるのも無理なくらいすごいんだって
笑っても痛いって、なんかちょっと可哀そうだし
がんばった証拠だから、おいしいポーションをあげた
飲んだら少しは動けるようになったって、良かった
さすがにトイレぐらい行けないとつらいもんね
元気を出すためにはやっぱりご飯だと思うので
さっき作ったばかりのご飯をお見舞いとして出してあげた
美味い美味いと、たくさん食べてくれた。
私も一緒に食べることにした、途中でギルマスも来て一緒に食べた
「美味そうな匂いがして!」とか言っていたな。すごい嗅覚だね
みんなで食べるご飯はすごく美味しかった
タイタンのみんなが「昨日の仮面はなんだったんだ?」と、聞いてきた
なんだとは?猫ですが?
収納から出してみんなに見せてあげる
みんなが「猫?」「ねこ?」「ねこ?に見えないこともない」
なんて言う
わからんかーこの可愛さが
「よくわからんが、こんな仮面が無い方が可愛いぞ」と言ってくれた
それはそうかも知れない うん
昨日の仮面をつけていた話しもした
非常識を隠すために謎の人物感を出したかったことを言えば
ギルマスと同じことをタイタンのみんなも言っていた
そんな目立ちすぎる色味じゃ隠せない、と
やっぱりかーー
これは考える必要がありますな
隠密行動ができないではないですか・・・・・
タイタンのみんなとバイバイして家に帰ってきた
ポストに手紙が来ていた。
「洗濯機ができたぞ フィク」
なんと!ついに?
放課後には早いが学校に行くことにした
早く見たい!!
学校について職員室へ行った
「こんにちはー、すみません」
ニコ先生「アルノーラさんじゃないですか!元気ですか?どうしてここに?」
「元気ですよ。先生もお元気そうで。じつはフィク先生から手紙をいただきまして。」
ニコ先生「フィク先生から?」
「はい、製造の授業で作っているものがあったんですけど、まだ途中だったんです。残りの開発をフィク先生におねがいしてまして、それが完成したと手紙が・・」
ニコ先生「そうだったんですね、今はちょうど選択の授業なんですが、アルノーラさんならどこの教室へ行ってもいいですよ。」
「本当ですか?ありがとうございます。じゃあみんなに会いにいこうかな」
ニコ先生「そうしてあげて下さい、きっと喜びますよ」
「はい、じゃあ行ってきますね。」
ニコ先生「いってらっしゃい」
職員室を出て選択授業の教室に行くことにする
実は一番気になっている所がある、薬草畑だ。先生がちゃんとお世話できているのか
不安だったのだ、なのでさっそく見に行く
「おお、綺麗だ。」以外だった
雑草ボーボーを覚悟していたのに、しかも中級ポーションで使う薬草も増えている
本を読んで育てかたを勉強したんだろうか、すごい
ちょっと教室をのぞいてみたら、先生とばっちり目があった
トウゲン「アルノーラさん?!」
「あ、先生お久しぶりです。ふふふ」
トウゲン「どうしたんです?!ビックリしました。」
「ちょっと学校に用事があってきたんです、見て回っていいと言ってもらえたので畑を見に来たんですよ。すごくきれいなままで新しい薬草まで、すごいですね。」
トウゲン「そうなんです、あれから凄く勉強しまして。今では畑仕事も楽しんでやっています。」
「そうですか、なんだか安心しました。荒れていたらどうしようとか思ってたので。」
トウゲン「私が薬草のための手間を惜しむわけがないじゃないですか。あの時は知識がなかっただけですよ、本当にアルノーラさんのお陰です。」
「いえいえ、私なんてきっかけに過ぎないですよ。じゃあ先生授業がんばって下さい。私は他も見てきますね。」
トウゲン「はい、また遊びに来てくださいねー」
そう言って手を振って別れた
凄く元気そうだったなー。なんだか嬉しい
次に来たのは運動場だ、みんな頑張っているなーと遠目にみる
ダイパー先生と目があった、めっちゃこっちにダッシュしてくる
ダイパー「アルじゃないかーーー!!」
「ダイパー先生お久しぶりです、よくあの距離でわかりましたね」
ダイパー「わかるに決まっているだろう!!どうしたんだ!?」
「ちょっと学校に用事があって、ついでに少し見学を」
ダイパー「なんだ、そうだったのか。そうだ!少し手合わせをしないか!?強くなったんだろう?」
「ええ、先生授業中じゃないですか。生徒が待っていますよ。」
ダイパー「手合わせを見るのもいい経験だ!さあこっちへ!みんなーー手を止めてこっちに注目だ!卒業生が遊びにきてくれたぞ、今から先生と手合わせするからしっかりみて参考にするように!」
わーすごいことになった
仕方ない、近くの子の棒を借りて先生の前に立つ
「では、お手柔らかにお願いします。」
ダイパー「こちらこそだ、いくぞ!」
先生から打ち込んできた、昔と違って良くみえる。まだ1年くらいしか経ってないのに
そうか、自分も強くなっているんだな、改めて思った
先生の攻撃を受けながら感慨深くなった、攻撃をはじいて少し下がる
棒を回してあの決めポーズだ、「行きます」 一気に攻める、先生がどう攻めようとしているのか
わかる気がする、ここだ!! 先生の武器をからめとった。
落ちる木剣 ダイパー「参った。強くなったな。」
「ありがとうございました」 深くお辞儀をする
パチパチパチパチ 生徒が拍手してくれた
「先生ほかも見たいので行きます。」
ダイパー「ああ、また遊びに来てくれ!!」
みんなにバイバイして離れる
つぎは攻撃魔法の授業だ
魔法訓練場ではロスター先生がいた。なんでこんな懐かしいんだ
ちょっと涙が出てきた
「ロスター先生」
ロスター「?アルノーラさん!?」走ってそばに来てくれる
「ちょっと用事があって学校に来たんですついでに見学しようかなって・・・。」
ロスター「元気でしたか?ご飯はたべていますか?少し身長ものびましたね・・・。」
先生は泣いていた。それを見たらもう我慢できなくて・・・先生に抱き着く
「げんきです、ごはんもたべてます、しんちょうものびました・・ともだちもできました。冒険者登録もしたんです。もうCランクなんですから・・・。」
ロスター「そうですか、そうですか・・・・・元気ならいいんです元気なら・・・・。」
先生がぎゅっと抱きしめてくれる
「はい・・・元気です。先生に会えて嬉しいです」
ロスター「私もですよ、そうだ、せっかくならあなたの魔法をみなさんにも見せてくれませんか?私も久しぶりにあなたの魔法がみたいです。」
「はい、見て下さい」
ロスター「みなさーん集合で、卒業生が来てくれました。せっかくなので魔法を見せてもらおうと思います。アルノーラさんお願いします。」
「はい。」
生徒の中にはマリーもいた、手を振っておく
マリーはすごくびっくりした顔していた ふふふ
訓練場の真ん中に立って、卒業試験を思い出す
訓練場いっぱいに水を浮かべ、たくさんの魚を形作っていく。思い思いにさかなを泳がせて
まるで水族館だ
生徒たちから歓声が上がった。
先生も拍手してくれている
先生たちに会いたくても、会う理由がなくて会いに行けなかった
ロスター先生に会ったら、ずっと会いたかったんだと気づいた
寂しかったんだと気づいた。
卒業した時に、割り切ったとおもっていた。
でも、私の心はまだまだ子供のようだ。
書きながら泣いてしまう
ありがとござした!




