3さい児の一日ルーティーン
コソコソ3歳児
おっはよう
目覚ましなんてないけど
朝日がのぼれば 自然と目が覚める
目が覚めたら ベッドの上で少しストレッチ
ベッドから降りたら そのまま洗面所へ
踏み台を使って 蛇口は使わずに 魔法で水を出して
顔を洗う (これもトレーニングだ)
自分の歯ブラシで 塩磨き
またこの歯ブラシがでかいんだ
木の棒に毛をつけてるだけの簡素なもの (毛は馬毛っぽい)
なんかあんまり磨けてる気がしないので 浄化もしておく
うんよし
洗面所には鏡はない なので自分の顔をまだみたことがない
鏡は高級品らしい 家にはないんじゃなかろうか
身支度ができたのでキッチンに行く
母が朝食の用意をしている 「おはよう」
母「おはよう。お姉ちゃんはまだ寝てるかしらね?」
「・・・・たぶん」
母「起こしてきてくれない?」
「はい・・・・。」
これだ、最近毎日なんだ
しかも全然おきない 「朝ごはんだよ、おきてー」
返事はない タダノシカバネノヨウダ
「朝ごはん 食べないの?」
アガゴリ「たべる」
起きてんじゃねーか。 「じゃーおきて」
アガゴリ「・・・・・・・。」 だめだ
もう寝かせておけばいいんじゃないかと思うけども
この問答を続け 機嫌が悪い日はギャン泣きだ
しばらくこのやり取りを続けていると、 母が起こしに来る
そして母が来ると起きるのだ
私、いる???
ぜったいに お母さん起こしてほしいだけだと思うけどなー
この無駄なルーティーンが地味にストレス
ダイニングに行くと父も起きてきていた
父「おはよう」
「「「おはよう」」」」
父は私を見ない、 おそらく眼中にないのだろう
まぁいいんだけど (自分の子供だと思ってないしね)
そんなこんなで 朝食だ
朝はスープとパン だいたい毎日いっしょ
スープは塩味の具も少しだけ パンは固く スープに浸さないと噛めない
それでもシンプルで悪くない おいしい
前世のごはんは恋しいが これはこれで悪くない
なにより、母がつくってくれるごはん これに価値があるのだ
もう前世の母のごはんは思い出せもしない
何年も誰かが作ったごはんなんて食べてなかったから・・・・・
食べるたびに しんみりしてしまう 3さいだけど。
朝食が終わると 父は出勤
母は妹におっぱいタイムだ アガゴリは食べおわるとすぐに遊びに行く
近所の子とでも遊んでるんだろうか 知らんけど
「ごちそうさまでした。お母さんスープおいしかったよありがとう」
言いながら, 食器を流しへと運ぶ
母「ふふふ アルはお利口さんねぇ。食器まで運んでくれてたすかるわ
ありがとうね」
「ううん、 アモラがおちちのみおわったら、 お歌もうたうね」
母「ほんとに助かるわ、あなたのお歌、 お母さんも大好きよ」
「へへへへへ」 (母はすごく優しい、褒められるたびに照れてしまう)
いつも通り歌をうたって アモラを寝かしつけたら 母は家事だ
アガゴリは何度かバリアで防衛してから 起こしに来なくなった(作戦は大成功だ!)
私は外出はできないので庭で遊ぶ、いや トレーニングだ!
今のところ ハードモードというほどの試練にはぶち当たっていないが
いつなんどき、 前世のようなことになるかわからない
なので庭に穴を掘ることにした
庭の隅の背丈のある草の奥だ ここならバレないだろう (ニチャっと笑う)
なんで穴を掘ることにしてかって?
土魔法を練習するところがないのだ!
風も火も水も氷も雷も こっそりやればいいんだけど 土だけはね
実際に触りながらいろいろやりたいんだ
地面に手をついて 魔力を流し 変質させる
圧縮して硬くしたり、 地中の成分を集めて固めてみたり
鉄、おそらくアルミニウム的なものは集めて固めることができた
そして、地面を掘り 階段を作って やっと小部屋ができたところだ
崩れないよう固くするのにめちゃくちゃ魔力が必要で
ここまで時間がすごくかかった
時間をかけた甲斐あって 固めた土は硬く
叩けばコンコンと音がする これなら大丈夫そうだ
色はさほど変わっていないが コンクリートの質感に似ている
今日はこのあたりにしておこうかな
母がそろそろ洗濯物を干しにくるかもしれない
入り口は毎回土魔法で入念に閉じておく これでよし
このあとはお昼ご飯とお昼寝をして (幼児には必須)
午後からまた秘密基地にて土魔法トレーニングだ
タイムリミットは母が洗濯物を取りに来るまで
そしてあっという間に夕方になり 父が帰ってくる
夕飯は、 パンとスープ と、何かメインだ
今日はお肉を焼いたもの 硬いがおいしいお肉だ 塩味
調味料は塩以外はないのだろうか。 気になる
ごちそうさまをして お片付けも手伝って
あとは自由時間だ 父は妹を構いに 姉は両親にかまってもらいに
母は後片付け
私は、自分で水浴びして こっそり 浄化
歯磨きをして こっそり 浄化
木切れを持って 自室でひたすらに加工のトレーニングだ
モチロン 魔術で
没頭していると ノックと同時に 母が来た
母「そろそろ寝るじかんよ、歯磨きと水浴びをしましょ」
「もうしたよー」
母「今日もひとりでしたの?? 歯を見せてみて?? ほんとね綺麗にできてる」
「うん、おやすみなさーい」
母「おやすみなさい」
あぶない あぶない
ランプを消してベッドに横になる
ここからはお楽しみタイムだ すきな光を浮かべたり
違う属性を同時に発動してみたり 魔力が切れるまで
ひたすら試す いつも すぐ寝ちゃうんだけどね
そーいえば 感知系の魔法はまだ使えないな
明日試そう なんて考えながら寝落ちする
私の一日はこんな感じ ひたすら隠れてコソコソ魔術
私に関心があるのは母だけなので いがいと好きにできている
あしたも がんばろーーーー ぐぅ
ありがとござした!




