はじめての共闘 2
あまりに嫌で、叫んでしまった
棒立ちの3人を見て、言いすぎてしまったと反省した
「あ、あの。ごめんなさい、大丈夫なんであんまり近づかないでもらえると嬉しいです・・。」
ガッツ「ああ、悪かった・・・・。ここから話そう・・。」
「あとは片付けるんですよね?」
ガッツ「ああ、穴にゴブリンの死体を入れて埋める。家なんかも全部だ、もうここに集落ができないようにな」
「なるほど、じゃ穴をつくりますね。真ん中でいいですか?」
ガッツ「ああ、頼む」
顔布をしっかりして、集落の真ん中へ行く
うぅ、すごい匂いだーー。地面に大穴をあけた これでいいだろう
ガッツ「ありがとな、あとは俺たちが運ぶわ」
「すみません、お願いします。」
そう言って少し離れた
ううーーヤバすぎる。ゴブリンってあんなデカい鼻ついてるのになんでこんな集落はくさいんだ
信じらんない
そうだ、燃やそう。 炎はすべてを浄化するって聞いたことある
試しに集落の端っこにある家?らしきものを燃やす
イメージはガスバーナーだ、火葬もこんな感じだって聞くしね
一気に燃えていく、灰になるのも早いな。これはいい
どんどん燃やす、あちこちに骨とかが落ちている
ゴブリンって集団で生活するのにゴミ捨て場とか決まってないのかな?
知能レベルがいまいち良くわからないな、弓とか武器も使うのに
なんて思いながらどんどん燃やしていたら、あっという間に最後の一つになっていた
ガッツ「なんだ片付けはしないって聞いてた割に手伝ってくれてんじゃねえか」
「あ、そこで、そこでストップでお願いします。」 ダメ近づかないで
ガッツ「わかったよ、集め終わったんで埋めて欲しいんだが」
「はい、わかりました。」
穴まで来て見る、コレは最悪だな 燃やそう 掘り返されたら困るもんね
特大の火球を作ってゆっくり下す
じゅうううううううう
最後には黒い消し炭しか残らなかった これでOKだ 穴をふさぐ
良し 完了でーす
後ろを振り向くと 3人が凄い顔で見ていた
「どうしました?」
「「「ナンデモアリマセン」」」
なんか変だな。
「3人とも濡れちゃダメなモノとか持ってます?」
ガッツ「俺は無いが・・・・。」
ボイル「俺もべつに」
サン「僕もとくには」
「じゃ、息を止めて下さいね。はいいきますよー」
マイクロファインバブルシャワー シャワワワワワワー
「「「わああああああ」」」
「はい、今のうちにキレイにしてーーーー」
しばらくシャワーを当て続けて、 よしそろそろかな?
近づいて確認する。 うん いいでしょう
「浄化、乾燥」 一応、浄化ね匂いが残るかもしんないから
ブワワワワワアアアアア っと温風で乾燥だ
「よっし、どうです?キレイになりましたね。」 完璧だ
ガッツ「さっっっぱりしたー」
ボイル「なんか風呂入ったみてえだ」
サン「スッキリしましたー。」
うんうん、良かったですねー
「じゃ、任務完了ということで。私は走って帰ります、ここでさようならということで。」
ガッツ「は?冗談だろ?今からまた走って帰るのか?!」
3人が引くほど驚いている なんでだ?
「?はい、走れるだけ走れるっていったじゃないですか。」
ガッツ「言ってはいたが・・・・。」
「ね?じゃ、完了報告は各自でということで。後片付けありがとうございました。では!」
そう言って走り出す
なにか後ろの方でいっているが大したことじゃないだろう
どうせ冒険者ギルドで会うしね
そのまま走り続けて町まで帰ってきた やっぱり一人が一番早いな
門番さんにあいさつして
冒険者ギルドまで帰ってきた
「ゴブリン退治終わりましたー」
受付「はい?一緒に行ったタイタンはどこに?」
「先に帰ってきました、一人のほうが早いので。」
受付「・・・・・はい?あとで帰ってくるということで?討伐は完了したんですね?」
「はい、歩いて帰ってくると思いますよ?さっき討伐終わったんで。」
受付「さっき・・・・・・。あなたはここにいるのに?」
「うん?はい、走って帰ってきたんで。」
受付「走って・・・・・。ちょっと・・・ギルドマスターの所にいってもらえますか?」
なんか受付のお姉さんが頭を抱えてしまった
「あ、はい。じゃ行ってきます。」
てくてく。 ギルドマスタールームにつく コンコンコン
「こんにちはー」
ギルマス「おう、帰ってきたか。どうだった?」
「くさかったです」
ギルマス「そうだが、そうじゃねえ。何匹いたんだ?」
「50くらいですね、たぶん。」
ギルマス「で?タイタンの連中は?」
「置いてきました、先に帰りたかったんで。」
ギルマス「は?置いてくんじゃねえよ。なんでそうなんだ?」
「だって走ってかえりたかったんですもん」
ギルマス「あ?一緒に依頼受けたら一緒に行動するもんだぞ」
「でも、依頼は終わりましたし・・・・。」
ギルマス「あー確かに終わってはいる・・・か?」
「行きはちゃんと一緒に行きましたよ?」
ギルマス「じゃ、じゃあよしとしようか・・・?いいのか? とにかく後片付けもしてきたんだろう?」
「はい、しっかり燃やして埋めて来ました。」
ギルマス「燃やして?埋めるのはわかるんだが・・・。」
「だってすごい匂いだったんですよ・・・。ほら炎はすべてを浄化するっていうじゃないですか」
ギルマス「そらくせえが、炎はすべてを浄化するー?そんな言葉あったか?」
「いいんですよ、全部片づけ出来ましたし、あとはタイタンさんに聞いてもらえれば。」
ギルマス「そうだな、絶対その方がわかりやすい報告だしな。・・・・・っていうかなんだ?その仮面」
「なんか失礼なことを言われた気が・・・・。仮面、かめん・・・。あ」
つけてるの忘れてたわ 仮面を取る
ギルマス「なんでそんなもんつけてんだ?」
「だってギルドマスがあんまり非常識なことすんなっていうから、素性がバレなければいいかな?っておもって。」
ギルドマス「は?仮面で隠そうとしたと?ぐっふふふっはっはっはっはっはっ。」
めっちゃ笑われた
「笑いすぎじゃないですか?こんなに可愛いのに。」
ギルドマス「いや、可愛いとかじゃなくてだな。お前はかなり珍しい色してんだよ、仮面つけたところで隠すのは無理だぞ、さすがにその髪は隠せねえだろう。この町にはお前みたいな色のやつは一人もいねえよ。」
っがーーーーーーん なんてことだ失念してた
「そんなっ、せっかく仮面作ったのにーー。」
ギルドマス「はっはっはっはっはー、お前かわいいとこあんじゃねえか。」
「ぜんっぜん嬉しくない!」
ギルドマス「でもわかっただろ?お前は隠れるのは無理だよ」
「そんなーー。そんなに珍しい色なのかーちゃんと見たことないからわかんないや」
ギルドマス「は?鏡みればわかんだろ」
「鏡見たことないです、家にあるかも知らない」
ギルドマス「・・・・・・。ちょっとこっち来い」
「なんです?」 とことこ 近づく
ギルドマスが机の引き出しから何かを取り出す
ギルドマス「ほら、みて見ろ。」
ギルマスが手鏡を見せてくれた
「ふぁああああ」 これが私の顔・・・・・手で触って確かめてみる
なに、めっちゃ可愛いじゃん いろんな角度でみて見る
ギルマス「わかっただろ?その鏡はやるよ、女なんだからちゃんと身だしなみしろよ。」
「え!いいんですか?鏡って高いんじゃ?」
ギルマス「そんな大したもんじゃねえし、俺は稼いでるから大丈夫だ。」
会心のドヤ顔だ なんかイラッとした けど
鏡をもらったし 許そう
「ありがとうございます。これで可愛さに磨きをかけます。」
ギルマス「それはほどほどにしとけ、へんな男がよって来るからな」
「まあよって来てもボコボコにできますんで。」
ギルマス「めちゃくちゃ怖いこというじゃねえか・・・・。」
「へっへっへー。じゃ!報告は以上です!!鏡ありがとうございましたーーー。」
そういって部屋を飛び出していった
やったー鏡の存在忘れてたわ!なくても生活できていたから
こうして見ると、お母さんの面影がある気がする
お母さん元気かな・・・・・元気だといいな・・・・・
ありがとござした!




