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冒険者ギルドマスターの心労

さ、街中依頼のこなし方もわかってきた

今日もなにかいい依頼はないかな?無かったら下水掃除だねー

なんて考えながら冒険者ギルドに来て掲示板を眺める


んーーー、街中依頼はドブ掃除って書いてあるやつしかないな

て、事は昨日と一緒の下水掃除だな

いいんだけど、あれを一日中できるだろうか?


「おい、そこの嬢ちゃん」  なんか聞いたことある声が


「?ギルドマスターどうしたんですか?」


ギルマス「ちょっとツラ貸してもらえますかね、お嬢様?」

え?なんか怒ってる??

「あ、はい」


そのままギルドマスタールームへ連れていかれる


ギルマス「俺が何を言いたいかわかるか?」  「え?わかりませんけど」


ギルマス「なんでだよ!!」 机に突っ伏してしまった どうしたギルマス?


ギルマス「お前昨日依頼受けただろ?しかも5件も」

「あ、はい5件だったかな?何件か受けましたけど、ちゃんと完了しましたよ?」


ギルマス「そーーーれが問題なんだよな?一日に5件も普通はこなさねえ!」


っがーーーーーーん   びつくりです

「ん?でもダメではないですよね?それにギルマスが早くランク上げろっていうから・・・。」


ギルマス「うん、言った。確かに言った!けどな限度ってもんが・・・。そもそもどうやって5件もこなしたんだ?」


「どうやってて・・・おもに、走って??」


ギルマス「ますます訳がわからん。まあもういい、次からは受けるにしても2件くらいにしてくれ頼む。」


「はあ、まあ受けたくて受けたわけじゃないので。全然いいですけど・・・。」


ギルマス「はいはい!すみませんね!俺がランクアップを急かしたからですよね!」

なんかすねちゃったな・・・・


「じゃ、もういいですね。依頼受けて来ますね。」

ギルマス「いやいやちょい待て、まだ話がある」

「なんでしょう?」


ギルマス「お前ドブ掃除の依頼受けただろ?どうやってやったんだ?」


「ああ、下水掃除ですね。どうやってって浄化してきれいにしましたけど。途中で終わったんで今日も受けようと思ってました。」


ギルドマス「浄化・・・だと?あの広さを?だがそれなら説明がつくか?」

「はい、浄化しながらちょっとづつ進んでめちゃくちゃ疲れました。」


ギルマス「疲れただけで済むのがすげえんだけどな・・・。よしわかった俺も一緒にいく。」

「え?下水掃除に?大丈夫ですか?くさいですよ?」


ギルマス「お前がどうやってやるか見にいくんだよ!くさいのぐらい我慢できるわ!」

おお、なんか怒られた  なんかなー 私が悪いみたいな

不満の 「ふ」 だ


そんでギルマスとギルドの外に来た

「私は走っていこうかと思ってたんですけど。ギルマス身体強化できます?」


ギルマス「なんで走るだけで身体強化がいるんだ・・・・。かんべんしてくれよ。」

「だって身体強化して走ったほうが早いですもん」

ギルマス「普通の人は身体強化で町中を走らんのだ!」

「町中は私もあんまり走らないかな?危ないですし。」

ギルマス「は?お前なにいってんだ?町中じゃなかったらどこ走んだよ。」

上を指さす  「あの辺です」


ギルマス「は?勘弁してくれ・・・・・・・。」


そして今、ギルマスに説教されテクテク歩いています


ギルマス「じゃなにか?昨日の依頼の移動はほとんど屋根の上を走っていたと?」

「はあ」

ギルマス「それで依頼を5件も受けたと?」

「はあ」

ギルマス「お前!真剣に話を聞け!!」

「聞いてますよー。ちゃんと説明したじゃないですかー。なんでそんな怒るんですかー。」


ギルマス「お前非常識にもほどがあるぞ、もっと大人しくしろ!」

「そんなー、屋根のうえ走るのすごい気持ちよかったのにーー」

ギルマス「ぜんっぜん反省してねえな。もうめんどくせえお前はCランクにする。これで依頼は受けなくてよくなるそれでいい。これで解決だ。」


「私はそれでいいですけど、ギルドマスターがそれでいいんですか?怒られません?」

ギルマス「俺があのギルドのルールを決めんだ誰が怒られるかよ、お前じゃあるまいし。しかも屋根の上を走りまわるような奴がDランクなわけがねえ、ふざけんな。」

すごくご立腹なのはわかるが 褒めているのかけなしているのか・・・


現場につくまでギルドマスターのお説教をBGMに歩いた なかなかロックだった うん


「こんにちはー、冒険者ギルドから来ましたー」

「ああ、嬢ちゃんまた来てくれたのかい。昨日はあんまり綺麗でビックリしたよ、今日もできる範囲でいいからお願いするよ。」

「はーい、じゃ行ってきますね。」

おじさんに手を振って下に降りていく


ギルマス「ずいぶん愛想よくやってんだな。」

「はい?私はいつでも愛想いいですけどね?」 変なこというなー

ギルマス「どーだかなー。」


「ここですね。右側は昨日やった方です。汚泥が流れて来ちゃうんで上流からやったんです。」


ギルマス「なるほどな、綺麗なもんだ。どっから浄化がかかってるか一目瞭然だ・・・・ぐっうおぇ、くせえ、おえぇっぇうおぇッ」

「だから言ったじゃないですか。くさいですよって。」

言いながら顔を覆える布を渡してあげる


ギルマス「想像以上だったわ・・・。吐きそうだ。早く浄化してくれ。」

こころなしか大人しくなったな  ちょっと可哀そうだ


浄化が終わっていない場所に移動して 下水に手を入れる

魔力を貯めて一気に広げる  「浄化」  ああ 今日も綺麗だね


ギルマス「こりゃすげえ、どんだけ広い浄化だよ。まるで神聖魔法だな」

「神聖魔法なんてあるんですか?」

ギルマス「ああ、聖職者のみが使える魔法でアンテッドなんかに効く魔法だ」

「へえーー、じゃ私の浄化も効いちゃうかも へへへへ」

ギルマス「冗談じゃなく効いちまうかもな、こんなもん普通の浄化の域を超えちまってるよ。」

「そうなんだ、いつか試してみたいな。でも普通の浄化でも手の範囲くらいできますよね?みんなでちょっとずつかければすぐ終わりそうなのに。」


ギルマス「確かにな、汚ねえ仕事なんて誰もやりたがらないからな・・・。」

言いながらギルマスも手が届く範囲を浄化し始めた

なんだギルマスも浄化できるんだ 意外だ


そのままお昼前まで浄化を続け今日は終わりにしようとなった

さすがに疲れたしね、依頼完了をもらってくると言ったら

あとで部屋に顔を出せって言われた   はい

ギルドマスターはギルドへ戻って私は来た道を戻って

完了のサインをもらって冒険者ギルドに戻った


ギルドマスタールームに入る 「もどりましたー」

ギルマス「ほら、冒険者タグを出せ。」    「はい」


ギルマス「これが今日からお前のタグだ無くすなよ。」

おおCランクだほんとになった


ギルマス「これでいちゃもんつけてくる奴はなかなかいないと思うが世の中にはバカがいるからな気をつけろよ。」

「はい。」


ギルマス「ケンカは売られても買うな。自分からも売るなよ。そんであの下水掃除だけは最後までしてくれると助かる、完了したら追加報酬も払う。」

「はい、わかりました。」


ギルマス「ほんとにわかったんだろうな?屋根の上も走るなよ?」


「ええーーーそれは・・・・たまになら?」


ギルマス「・・・はあーーー。たまにだぞ。人に見られるなよ。」


「はあーーーーーーい」 やったー


ギルマス「以上だ。常識の範囲内でやれよ、できんだろうが。なるべくだ。」



「う、はい。」


こうして、ギルマスとの一日は終わった

屋根の上は走っちゃダメなのかー楽しかったのに・・・・

ありがとござした!

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