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終われば はじまる

初めて物語を書くので

なまあたたかく見守ってください


できるだけ楽しく書きたいでーす


私の名前はどうやら アルノーラ

ようやく座れるようになった赤子です

この家の次女として産まれたようで アガベーラ という長女の次に産まれたらしい。


どこか他人ごとのように感じながら現状を理解しようと必死です


私はどうやら 『転生者』 として生まれ変わったみたいで

つい先日 思い出した 『前世』 を


産まれて間もなく高熱を出し 死にかけた 

その死の淵で 誰かに会った きれいな 優しい光の何かに


??『ごめんなさい』

  「どうしてあやまるの?」

??『あなたを助けられなかったの、逃がしてあげたかったあなたを』

すごく悲しそうな、申し訳なさそうな声音につい

「大丈夫だよ だいじょうぶ」 なんて反射的にかえす

??『でもあなたの命はいま尽きかけているわ』

  「あ、そ、そうなの?」

??『ええ、あなたはいま転生して生まれたばかりなのよ』

   『まずは前世の記憶をあなたに渡すわ』

「!?」 その瞬間に全てを 思い出した  前世の 私を

  「あ、私、死んだのか あのまま・・・」 

前世のわたしは、いわゆる 毒親 のもとに産まれて 躾という名の暴力、暴言

「俺のことをバカにしてんのか!」が口癖だったな

気を失うまで殴られたことも、お風呂に沈められたこともあったな

友達を家に呼ぶのは禁止、友達の家に行くのもお泊りも禁止、習い事も選べない

アニメも漫画もバラエティも禁止  

「歩いた後に花が咲くような人間になれ」って言ってたな

ずっと苦しかった息苦しかったなんで産まれてきたかもわからなかった 

 そんな人生だった


大人になっても変わらなかったどころかだんだんと酷くなった

「帰って来るのが遅い」「なんでお前みたいなもんが残業あんねん」

「子供の給料は親のもんや」

仕事でも家でも休まらなくてだんだんと体がおかしくなった

親も姉妹も味方はいなかった

ずっと熱がでてたけど検査しても問題がなくて、自分が壊れていってると思った

でも、もう生きているのが面倒になった もし生まれ変わったら人間以外がいいな

なんて思いながら眠った。


きっとあれが最後だったんだろう


そうだった。 全部思い出した。

  「そっか、そうだった」

??『あなたの前世はつらく苦しいものでしたね

   だから私はあなたを助けたかった、転生という形で』

   『でも、あなたを逃がしてはあげられなかった・・・』

  「逃がすというのは・・?」

??『あなたは魅入られてしまっていたの、神から堕ちたなれの果て・・・

   邪神に』

  「邪神??身に覚えは無いですが・・・」

??『姿が見えたり直接あなたに害をなすことは無いのです、

   あなたのまわりの人間、家族や親族や友達、

   その心にある黒い感情を増幅させるのです。』

  「黒い感情・・・」

??『思い通りにしたい、嫉妬や、恨みの感情です。

   それらを増幅させ周りの人たちが 

   あなたに辛く当たったり傷つけるようにしむけて、あなたが苦しんだり

   何度も挫けては立ち向かう姿を見て楽しんでいたのです』

  「そんな・・・・じゃあ今までのことは全部邪神が・・・? お父さんも、

   みんなも操られていた・・・・・・・?」

??『それは・・・・。邪神は負の感情を増幅させるのです、

   本人に黒い感情が無いか、小さい場合には それは作用しません。

   なので・・・・・その・・』

  「そう・・・ですか・・・・(まだ信じたかったのかな私は・・・)」

??『はい・・・なのであなたを邪神から逃がしてあげたかったのですが・・・

   失敗してしまい。相当にあなたを気に入っているらしく。

   あなたには邪神の加護がついたままです』

??『堕ちたとはいえ元は神、人間には太刀打ちできない、なので私から

   あなたに加護を、そして何か一つあなたの望む力を与えましょう』

  「ちから・・・?」

??『ええ、魔法の才能でも剣術でも望むものを』


曰く、この方が作った世界に私は転生した

剣や魔法で戦う魔物のいる世界   ファンタジーだ

ちょっとワクワクしてきた・・・・・・めっちゃ読んでたよ異世界転生・・・・・

なるほど・・・理解した。


もう生きるのも面倒で

生きていたくないなって思ったんだ

確かにあの時

なんで産まれて来たんだって

私の人生なのに・・・・・って

でも、死にたかったわけじゃない


生きるのが面倒なのに

死にたいわけじゃないって

ほんとヘン


私は私の為に生きたい

今度こそ


もう一回


自分のために生きてみよう

せっかくもらったチャンスだ

きっとこの時のための前世


そんな気がした・・・・・


??『決まりましたか』

  「はい、あの・・・可能ならば。努力すれば努力するほど成長できるようにしてほしいです」

??『成長ですか? 可能ですが・・・はじめから魔法や剣術が使えるようにできますよ?』

  「いえ、自分で身に着けたいんです。魔法も剣術も無い世界だったので」

??『大丈夫でしょうか?あなたには邪神の加護がついています、

   きっと前世のようなことが起こるでしょう。

   あなたに戦えるすべを与えたかったのですが・・・』

  「頑張って身に着けてみせます、それにもう邪神のせいだって

   わかりましたので

   今度は負けません、絶対に。

   私、負けず嫌いなんです。前世でやられたぶんやり返します!

   もし邪神に会えるときが来たらぶん殴ってやります!!!」

??『・・・ふっフフフ。 それは楽しみですね・・・くふっフフフ』

  「(笑っていらっしゃるそんなに変なこと言ったかな??)」

  「はい。あの、チャンスを下さってありがとうございました。

   きっと、今度こそ

   生き抜いてみます」

??『いえ、本当は邪神を止めたかったのですが。

   干渉しすぎると世界が壊れてしまう、私に出来ることはここまでですが、

   あなたが邪神を打ち倒す時を楽しみにしています。フフフ』

  「はい」

??『では、新しい人生のはじまりです。苦難もありましょうが、

   ご自分を愛してあげてください

    あなたにたくさんの祝福を』


すっと意識が沈んでいく





目が覚めた時にはベビーベッドの上だった


「あーーーうーー」(あーーしゃべれないなぁー)

トントンと足音がする   (誰かきたかな?)

「目が覚めたのね!熱も・・・下がったみたいね・・はぁよかったわねぇ」

顔や首を触って熱を確かめ安堵したようだ

「あーーーぁぅ」(この人が母かーよろしくおねがいしますー)

「お腹すいたでしょう?おっぱい飲もうねぇ」私を抱き上げてくれる

「!?ぅあ」(なんと!そうか!赤子の食事はミルク・・・心の準備が・・・・うぅ)

「うぎゃーーーーーーー」心の準備ができずにいると怪獣のような泣き声が

「あらアガベーラもお腹すいたの?ちょっとまってね」母が私に母乳をあげようとすると

「あぎゃーーーーーーーーー」泣き叫ぶ姉アガベーラ

「おぉぅ」(これが私の姉かすごいな怪獣だ)

「駄目ね、ごめんねアルノーラ先にお姉ちゃんにお乳あげるねぇ」と言って私を下す母

そして姉を抱っこして授乳をはじめる 

(まぁいいんだけど、なんか前世思い出すなぁ)


前世での私の姉は一つ上の年子で

とにかく私と一緒を嫌がったし、私より先にやりたがっていた

服も、筆記用具も、なにもかも

お姉ちゃんなんだから私が先だと

まぁいいんだけど

問題は両親が姉に借りろと言うことだ

絶対貸してはくれないんだけど


幼稚園のクレヨン、ねんど、なんでもだ

小学校でも、習字道具、絵具、裁縫、その他も

お姉ちゃんに借りろと

授業前に借りに行くんだけどまぁ貸してくれないよね

何回か貸してくれたことはあっても、中身がない、筆がない、絵具がない

そんな感じ

まぁそんなんが続けば学校から親に連絡がいくよね

ちゃんと買い与えてくださいって


そんな感じの家族で

すんごく悲しかった

これがまたはじまるのか・・・・・・


まぁいいだろう

受けて立つよ

なんせ二回目

私の方が人生経験豊富

まかせろ(ドヤァ)


こんな感じで私の転生人生は始まりました

  


ありがとうござました!

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