表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

デストピア 監視社会の女王様たちはいつもご立腹

作者: 村松希美

 デストピア監視社会の女王様たちの宮殿。


女王様A「このファンデーション何だか肌に馴染まないわ。3万円もしたのに」


側近B(そりゃ、もう歳だから仕方がないのに)


女王様A「ファンデーションが馴染まないし、朝から、何だか、ムシャクシャするわ(怒)」


女王様Aが宮殿の大広間に移動する。


 △△△


宮殿の大広間。


国民のプライバシーが覗ける大モニターがある。


その大モニターに映る若い男女のカップル。


 光輝「花梨、どうした?」


 花梨「ヒールが折れちゃった」


 光輝「そんなの履くからだよ」


 花梨「だって、私は小さいから、光輝と並んで少しでもつり合うようにしたかったんだもん」


 光輝「仕方ないな。じゃあ、靴屋さんまで、おぶってってあげる」


 花梨「そんな、いいよ」


 と2人は言い合いながらも、光輝が花梨をおぶった。その2人の顔は幸せに満たされて、キラキラしていた。


 △△△


女王様たち。さっきの若者たちを見て。


「まあ、まあ、まあ、何てことなの(怒)(怒)(怒)?」


側近B「今どきの若者はそんな感じですが……」


女王様たち「ムカつく(怒) ムカつく(怒) ムカつく(怒)」


側近B「女王様、進言いたしますが、国民のプライバシーを見て娯楽にするのははしたないかと……」


女王様たち「ええ~いっ、うるさい(怒) B、おまえは死刑よ!」


側近たちは、女王様たちの横暴さに腹を立てて、側近Bに、内心で、拍手しましたが、どうにも出来ずに、側近Bを牢屋に連れて行きました。


 △△△


女王様たち「私たちに目障りなものをすべて、排除する諮問機関と法律を作りましょう」


女王様A「まずは、あの花梨と光輝を厳重に罰しなければ」


女王様B「恋愛評議会というのはどうかしら? 思考盗聴して、本物のカップルかどうか確かめるの」


女王様A「いいわ、それ。今すぐ、法務省に通しましょう」


女王様たち「見ておれ!(怒) 花梨と光輝(怒)」


宮殿の大広間には、邪悪な冷たい空気が立ち込めるのでした。



        ー了ー

読んでいただき、ありがとうございます。


この物語は、「デストピア監視社会の恋愛評議会」の0エピソードです。


そんなアホな?


と、思われるでしょうが、あるところにはあると世界です。


アホな法律がどのようにできるかを描いてみました。


感想、評価、ブックマークをいただけたら、ありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ