表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移少女 受付嬢になる  作者: 猫神 ケイ
2/36

初めての異世界生活

不定期投稿になりますが、それでも読んでいただけると幸いです

 着いた場所は……どうやら町の外壁付近の人目に付きにくい場所だ。ここから街に入って行けということだろう。とても親切な神様だったけどもうここからはいないから自力で頑張らないと。いろいろと確認したいことはあるけどとりあえずは街の中に入ろうかな。街の外だと魔物とかがいるかもしれないしね。


 今が朝ぐらいだからか出ていく人がたくさんいるから、私はその人達に聞いて街の入口へ向かった。街の入口には商人さんが馬車とともに並んで列をなしていて、門番の人に色々と確認されているみたいだった。私もその列に並んでしばらく待つと私の番が来た。神様が翻訳のスキルのようなものをくれていたから会話などは大丈夫なはずだ。


「可愛いね、お嬢ちゃん。あまり見ない顔だけど今日は街に何か売りに来たのかな。」

「いえ、今日から一人で暮らすことにしたので、この荷物はそのためです。」

「へぇー君みたいな小さい子が一人で過ごすのかい。すごいね。何かわからないことがあったら何でも聞いてね。僕の名前はヘルマンだよ。よろしくね。」


 即興で一人暮らし設定にしたけどあまり怪しまれてなさそうだし良かった。でも、この世界だと私、かなり幼く見られるんだな。これでも私15歳なんだけど……。


「とまぁお話はこれくらいにしておいて、市民証か冒険者証を見せてもらってもいいかな?」

「すみません、失くしちゃったんですけどどうしたらいいですか。」

「持ってないんだったら再発行するしかないかな。普通なら君くらいだと小銅貨2枚が入るのに必要なんだけど、今回は僕の方で出しといてあげるから向こうの建物で犯罪履歴などがないかだけ確認してもらってきな。犯罪履歴がなければ入れるよ。」

「ありがとうございます。行ってきます。」


 この世界に来てすぐなので犯罪履歴など当然なく、私はすんなりと街の中に入れた。犯罪履歴の確認方法は水晶玉のような丸い透明の玉に手を乗せるだけだったからとても楽だった。そしてその時におすすめの宿屋を聞いたら、『火緋色の守護鳥』っていう宿屋を紹介してもらえた。その宿屋はおじいさんとおばさんと女性一人で経営されているそうなんだけどおじいさんとおばさんがとても強くて悪人が近づかないから安全らしい。


 道行く人に場所を教えてもらってやっと宿屋に着いた。時間はちょうど正午ごろだ。まあなかなか町の中に入れなかったから仕方ないかな。宿屋のほうは有名だからか聞いたほとんどの人が知っていた。宿屋に入るとおばさんが受付っぽい場所に座っている。


「すみません、とりあえず一週間泊まりたいんですけど空いてますか。」過ごす

「ああ、空いているよ。1人で来たのかい。両親とかはどうしたんだい。」

「両親のもとを離れて一人で過ごすことにしたので一人です。しばらく住むことになるかもしれませんがよろしくお願いします。」

「ふふ、それなら少し安くして一週間で小銀貨1枚と銅貨5枚の所を小銀貨1枚にまけてあげよう。一応言っとくけどご飯とかは別料金になるからね。」

「はい、ありがとうございます。これからよろしくお願いします。」


 私はおばさんにお金を渡してお礼を伝えた後部屋の鍵をもらう。神様から小銅貨と銅貨を20枚ずつ、小銀貨を15枚、銀貨を10枚、小金貨と金貨を5枚づつ、そして何かあった時のために白金貨を1枚もらってるからお金は余裕はあるけどまけてもらえてもらえるんだったらまけてもらいたいしおばさんの善意をありがたく受け取っておこう。


 私の部屋の中で私はやっと自分のステータスを確認することにした。私は事前に神様から教わっていた言葉を唱える。

「ステータスオープン」


ステータス

海舟天音(ウミフネ アマネ) Lv 5

HP 80

MP 20

STR 10

DEF 15

INT 25

MDF 20

AGI 30

スキル

二重人格(Lv 1)

翻訳

アイテムボックス


使用可能な魔法

陽魔法(Lv 1)


「あれ?スキル3つある。翻訳のスキルと私にあったスキルを一つって言われてた気がするんだけどな。まあ聞き間違えかな。」


私はスキルを一つ一つ確認していく。翻訳とアイテムボックスは想像通り全ての言葉を日本語に変換してくれるスキルとものを無限に収納できて、念じることで取り出せるスキルだった。ただ二重人格だけはよくわからなかった。二重人格についてはステータス画面の二重人格の部分をタップすることで詳細を表示できたけどそこに書かれているのはこんな内容だった。


二重人格(Lv 1)

このスキルはあなた専用のスキルです。このスキルを持つ人は常に二つの人格を持つ状態となります。一定の時間になるともう一つの人格と入れ替わります。入れ替わっている間の記憶は再度入れ替わることで得ることができます。またそれぞれの人格でしか使えない魔法もあります。現在のあなたの人格で使える魔法は陽魔法となります。


 どうやら私の中にはもう一つの人格があって決められた時間になるともう一つの人格になるっぽいけどいつ切り替わるのかが分からない。入れ替わっている間の記憶を得るのもどんな感じかわからないし、もう1つの人格の持つ魔法だって分からないとわからないことだらけだが、とりあえず陽魔法について確認してみようかな。


陽魔法(Lv 1)

シャイン(MP2)


どうやらまだ1個しか使えないみたいだ。名前からするに目くらましのような魔法なんだろうな。実際に使ってみないと何かあった時に使えないから試しに使ってみよう。


「シャイン」


 シャインの効果は予想通り目くらましだった。けど消費MPが2だから今の私でも10回は使えるし危険な目にあいそうになっても逃げきれるんじゃないかな。ただ他の人のレベルとかが分からないからAGIが相手のほうが大幅に高いと不安かも。


 ある程度分かったところでおなかがすいてきた。おばさんに聞きに行ったら宿が料理を出すのは朝と夜だけだよと言われたので、私は二重人格の入れ替わりのタイミングが分からない不安はあるけど外に食べに行くことにした。


「おや、ごはんをたべにいくのかい。それだったら鍵は預かっといてあげるよ。また帰ってきたら教えてくれたら返してあげるよ。途中でなくしてしまったら大変だからね。」

「あ、ありがとうございます。そういえば私の名前はアマネっていうんですけど、おばさんのお名前を教えてもらってもいいですか。」

「私かい、私の名前はアリサだよ。ついでに言っておくと料理を作ったりするのが私の夫のクロウで宿屋内の掃除をしてくれたりしてくれているのがサリーだよ。二人にもあったら声をかけてやっておくれ。」

「クロウおじさんとサリーさんですね。了解です。それじゃあ行ってきますね。アリサおばさん」


皆さんの応援が作者の頑張りにつながるので高評価などお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ