少女、異世界への転移を決意する‼
初めまして、闘う大学生、猫神ケイといいます。小説を書いた経験はほとんどないためおかしなところも多いかもしれませんがよろしくお願いします。皆さんのコメントや高評価、いいねが作者のやる気につながります。
「今日からまた学校だね。夏休み本当にみじかすぎるな~、みんなと会えるのはうれしいけどテストがだるいんだよね~。」
「うん、そうだね…」
「大丈夫?天音体調悪い?それともまた例の“寒気”?」
「うん。寒気のほう。何もないといいんだけどやっぱり不安なんだよね。」
私は過去に一度だけ朝に急に強い寒気を感じたことがあったんだ。そしてその日私の姉が死んだ。あの日のことは今でも鮮明に思い出せる。そんなことがあってからしばらく寒気は来なかったのだが今日急にあの寒気が来たのだ。怖すぎて家族にすら話せなかったが、親友の留美だけは理解してくれると思って話したのだ。偶然来た寒気だったらいいのだけど…
「あ、そろそろ電車来るみたいだね。どうする?高校休むんだったら今引き返すのが一番いいと思うけど。」
「いや、大丈夫。行ってみるよ。今回は何か起きるかもと事前に思える分対策もでき え!」
私がそこまで言ったとき私は誰かにぶつかられて駅のホームへ倒れた。ちょうど電車が来てる。親友の留美が手を伸ばすが届かない。誰かが緊急停止ボタン連打してるけど間に合わないだろうな。こんなことになるんなら家から出るんじゃなかった。走馬灯とか流れるかと思ったけど流れないんだな。留美には悪いことしちゃうな。目の前で親友が死ぬなんて絶対にトラウマになるに決まってる。
「留美…ごめんね」
「天音‼~」
留美の声が駅のホーム中に響いた………
「……知らない天井だ」
私は駅のホームから落ちて死んだはず。っていうことは
「ここは天国?」
「まあ、そんなもんかの。ここは神の領域じゃ。私がたまたまふらりと地球の様子を見ていたらつよい思いをかんじての、ある程度近づいてからおぬしの親友かの?の声を頼りに様子を見に行ったらちょうどおぬしが死にかけとったんじゃ。見殺しにもできないからとりあえず神の領域へ連れてきたのじゃ。さて、どうしようかのー。」
どうやら私はおじいちゃんぽい神様によって助けられ、神の領域?という場所に連れてこられたようだ。
「地球に戻ることって可能なんでしょうか?」
「すまないが、それはできないんじゃ。そういうルールが決まっておっての。そもそも私がおぬしを助けたのも危ういくらいなんじゃ。ただ地球以外の別のせかいになら転移させてやることはできるだろう。どうする?行ってみるか?行くのであればある程度はサポートしちゃるぞ。それにべつの世界なら地球に戻る手段もあるかもしれんな。」
「じゃあお願いします。それと親友の留美にだけでも私が無事であることを伝えられないでしょうか。」
「ふむ、それくらいなら可能じゃろう。ただし、先ほど大声を出していた者のことであっておるかの?」
「はい、そうです。できるんですか!ありがとうございます。」
「気持ちの準備ができたら教えなさい。彼女の頭に直接語りかけるような感じになるんじゃが向こうの声もしっかり聞こえるからの。ただし申し訳ないが一回しかできないから伝えたいことはしっかりと伝えるんじゃぞ。」
「はい、わかりました。もう大丈夫です。お願いします。」
「それじゃ接続なのじゃ」
「留美、聞こえる?私だよ、天音だよ。」
「え、天音なの。無事なの?あ、ちょっと待ってね。刑事さん、すみませんが話はあとでお願いします。いま彼女から話しかけられているので」
「何を言ってるんだい君は。死者の声なんか聞こえるわけがなかろうが。」
「まあまあ、ちょっと待ちましょうよ。本当に聞こえているかもしれないですし、本当に被害者と話せているのなら重要な情報も聞けるかもしれないですし…」
どうやら向こうは事情聴取中だったようだ。まあ授業中よりましだろう。
「とりあえず、今の私の状況を伝えるね。私は死にそうだったんだけど神様に助けられて無事だよ。でもそっちに戻ることは無理っぽいんだ。だから別の世界へいくことにしようと思うんだ。神様の言うことによると、別の世界からなら地球に戻れるかもしれないんだって。私も別の世界で頑張るから留美も地球で頑張ってね。絶対に留美のもとへ戻って見せるからね。」
「無事なんだね、良かった〜。天音のこと待ってるね。あ、ちょっと待って、私も天音と一緒に行くことはできないの?」
「ちょっと待ってね、神様に聞いてみる。神様、留美もつれていくことってできる?」
「申し訳ないがそれは不可能なのじゃ。悪いな。」
「いやいや、神様は悪くないよ。留美、やっぱり無理っぽいから留美にはこっちの世界で待っていてもらいたいかな。すれ違ってもまずいしね。私が地球に戻った時に困らないようにしといてくれると助かるかな。」
「分かったわ。でも1つだけ約束して。必ず自身の能力を過信しないようにしてね。いつ何がおきてもいいようにしておくんだよ。そして必ず私のもとへ帰ってきなさいよ!」
「1つって言ったのに2つになってるよ。でも大丈夫。両方とも守ってみせるからね。それじゃあ長いお別れになるかもしれないけどお互い頑張ろうね。あと両親には伝えられないから留美の方から伝えてほしいんだけど大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ。お互い頑張ろう」
「もう話したいことは全て話したかの?」
「はい、もう大丈夫です。ありがとうございました。」
「それじゃ、おぬしが次の世界に行っても問題ないように色々としようかの」
「色々ってそんなにすることあるんですか?」
「うむ、服装やスキル、ステータスの調整等じゃな。普通の平民として転移させることになるだろうからそれにあった服とステータスと向こうの世界の常識をおぬしに渡しておくのじゃ。それとお金と翻訳スキルとおぬしにあったスキルも1つ渡しておくのじゃ。うまいこと使うが良い」
そう言って神様は私の着ていた服をやや地味な服に変えたあと、どこからかリュックサックを用意してきて色々と入れてくれた。その後私の頭に触れて何かを渡してくれたようなのだがなんの変化もない。
「すみません、特になんの変化もないんですけどなにかされましたか?」
「ああ、おぬしのステータスを調整したり、スキルを付与したりしたのじゃ。じゃが向こうの世界へ行かねば効果はないから何も感じてなくても大丈夫じゃぞ。それに先程ので準備は全部できたが心の準備はできたかの?大丈夫なら送るのじゃが。」
「はい、大丈夫です。」
「それでは行ってくるのじゃ〜」
こうして私は知らない異世界に飛ばされることになったのじゃ〜。
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皆さんに楽しく読んでいただけるように今後も頑張らせていただく所存です。