表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

プロットの書き方 2「起承転結、序破急、5段構成について」


 

 物語を考える上で、こうしないといけない。という明確なルールはないと思いますが、このルールに則って書くと良い。というものはありますよね。


 今回はその種類などを調べたので、それについて話したいと思います。

 相変わらず思いつきで書いておりますので、悪しからず。

 

 では、早速。


 プロットを作る上で、このルールにそって書くといいよ。

 ストーリーはこのルールで作るといいよ。

 そんな風に言われるルール。

 私が知る限りでは、以下のものがそれに当たるかなと思います。


・起承転結(4段構成)

・序破急(3段構成)

・5段構成

・三幕構成


 それぞれ解説したいと思います。長くなりますが、よろしくお願いします。

 尚、三幕構成に関しては長くなりすぎたので、次回に回しております。


 

____________________


■【起承転結】

 よく聞く一番一般的なものだと思われます。

 そのため知ってるよって方の方が多いと思いますが、さらっとご紹介します。


・起

 起きる。現れる。はじまる。という意味。

 物事の起こり、始まりについて。また状況説明。これから起こることの説明。


・承

 うけたまわる。下から受ける。という意味。

 起の掘り下げが行われる。ただし、小さな転機、事件の発生などが書かれることもある。

 論文やレポートでは「さて」という言葉などで掘り下げられるパターンが多い。


・転

 転じる。転ぶ。ひっくりかえる。という意味。

 思わぬ展開やハプニングが書かれる。結末に向けての盛り上がり部分。

 バトルものでは最後のバトルの時もあれば、仲間の裏切りや、衝撃の事実などが明かされる場合も多い。


・結

 結末。結ぶ。一つにまとまる。という意味。

 これまでに起きた全てが収束し、まとまる場所。結果どうなったのか、が書かれる。

 長編などでは最後の戦いがここで書かれることもある。

 ハリーポッターは最終バトルからendまで。ただし結の中でさらに細かくわけると、子供たちをホグワーツに送る部分が結だったりする。

 激しい結から、ゆるやかな結びとしての結がある。


 

 以上の意味を理解して小説を考えると良いのでは? と思っています。


[例]

・起:婚約破棄された友人の婚約者を殴ったことで、家を追い出される。

・承:友人宅で侍女として働いていると、王子と出会い仲良くなるが……。

・転:王子に城へ招待される & 告白される。

・結:色々勘違いして大騒ぎになるが、最後は大円団。


 こちらは私が書いた小説のプロットでした。短めですので、さらっとしてます。


 ※追記

 起から順番にすすめていると、転までが長くて読者離れする可能性があるため、昨今の小説では、起承転結自体がつかわれなくなっているそうです。ただ、強引にここに入れこむというのはありだと思っています。

 物語としての物事の起こりが、例えば追放だったりするという認識なら、間違ってないのかなと思うところです。

 

_____________________


■【序破急】

 こちらもよくあるやつ。日本芸能などで使われていたもので、曲の構成などにも使われます

 エヴァァァで使われてからさらに有名になった気がしますね。


・序

 序章、はじまり、いとぐち。という意味。

 内容は、起承転結の[起]と同じ。

 

・破

 破る。壊す。それまでのものをひっくり返す。という意味。

 基本的には起承転結の[転]にあたる部分。

 それまでのあれこれをひっくりかえす何かが起きる。


・急

 急激。勢いがある。変化がはげしい。という意味。

 こちらは起承転結の[結]にあたる部分。

 ただし[結]でいうところの、まとまって落ち着く。という意味よりも。最終決戦。という意味合いが大きい。

 急展開、クライマックスのこと。



 こうして書くと、勢いがよく感じますが、内容としては起承転結とよく似ています。

 序破急の[破]は起承転結の[承]と[転]にあたる。という説明をよく見かけますが、そのとおりで[序を受けて事が転じる]部分が書かれる場所という認識です。

 短編などでは使いやすいイメージがありますね。



 __________________


■【5段構成】

 いろんな呼び方があり、それに伴って分類も分かれたりしておりますので、まとめて紹介します。


・起(序奏、置)

 起きる。現れる。はじまる。という意味。

 起承転結の[起]と同様の意味。

 歌舞伎では[置]と言って、幕が上がった後に行われる背景、状況説明のこと。

 

・承(提示、出端)

 うけたまわる。下から受ける。という意味。

 起承転結の[承]と同様の意味。

 歌舞伎では[出端]と言って、登場人物の紹介などにあたる

 

・鋪(展開、クドキ)

 クギという意味の言葉。店舗の舗は敷き詰めるなどの意味があり、辞書の上ではそれと同じ意味があるとされる場合もある。その他、苦難を表すともいう。

 基本的には、補助であり、具体例、主人公の苦悩などを描く部分。

 わかりやすくいえば、物語の中核の部分。

 主人公が抱えている問題、苦悩を記しそれを解決しなければならないという目的を提示する。

 

・叙(再現、踊り地)

 順序をつけること。物事の次第。勲章を授けること。という意味。

 言葉の意味としては序にも通じるものがあるが、ここで書かれるのは、いわゆる起承転結の[転]にあたる。また主題が決着に至る部分を描く。つまり目的の達成が描かれる。

 歌舞伎では[踊り地]といい、華やかな転換をしめす。


・結(終尻、チラシ)

 結末。結ぶ。一つにまとまる。という意味。

 

 

 いろいろと述べましたが、ここでは起承転結の[承]が大事にされている印象を受けました。承と転の間にある、物事への葛藤や、内容を膨らませる部分が追加されているというイメージでしょうか。



 _________________



 他にも6段構成とかあるんですが、ほとんど起承転結に+何かという感じなので、割愛します。

 次回は三幕構成についてお話しします。

 あれは複雑ですが、覚えて損はないかと思います。

 映画向けの構成です。


 では。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ