表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/71

ちょっとツラ貸せよって、今更かよ!

前書き説明回…と言っても良いのか微妙な回。

「んあ?」


うっすら目を開ける。何も見えない。白いだけ。

眩しいくらいの真っ白な空間。

あくびを噛み殺し、起き上がってみる。

テントで寝ていたはずなのに、気づけば知らない場所にいる。この状況は…


「うむ。こりゃアレですな、アレ」


「うん。アレだよ」


突然現れる黒髪の少年。

TシャツにGパン、一見普通の中学生のように見えるけど、瞳はルビーのような赤だ。


「つか、この『神様と話す』ってやつ、遅くない?普通はこの世界に来る前にやるもんじゃないの?」


「おっしゃる通り!」


どこから取り出したのか『正解!』と書かれた旗を振っている。

なんだか変に芸が細かいな。


「で。あなたが『渡りの神』?」


「うん。ガイアは地球で頑張ってるよ。あそこにはたくさん神がいるけど、地球を守っているのはガイアだけだからね」


「んで、これはどういうこと?私はなんで呼ばれたの?帰れるの?」


ちょっとムカムカしてきた。元凶を目の前にしたら誰でもそうなるよ。ムカムカ。


「えっと…怒らず聞いてね?

本当は君に事前に話をしたかったんだけど、君を移動させた時、思った以上に八百万っていうの?神様達が怒っちゃってー。

色々宥めたり君の楽しそうな様子を見せて、納得させるまで時間がかかっちゃった」


やおよろず…って、日本の神様ってことかな?

なんだろう、特に信仰心が厚いわけではないのだけど…愛されてる感ハンパねぇっす。


「呼んだ理由はステータスにあったでしょ?オルフェウスのお嫁さんにどうかなって」


「ホワッツ!?」


「だって好きでしょ?オルフェウス。そういう子を選んだしむにゃむにゃ(…オルフェウスの好みど真ん中な)むにゃむにゃ」


なんか後半むにゃむにゃ聞こえないけど、オル様のことは大好物…大好きだ。間違いない。


「そうそう!ステータスの説明しなきゃ!」


「それそれ!もう、そのせいで大変だったんだよ!」


「あ、加護とかつけてから言うのも申し訳ないんだけど、これもう地球帰っても外れないから。あはは」


「あははってアンタ!!…まぁそれは良いんだけど、とにかく説明してよ説明!!」


「それは良いんだ…あ、はい、説明ね。

まず年齢はHPとMPをサービスしたら若返っちゃった。この世界は苛酷だから体力はいくらあっても良いでしょ?」


確かに…しょっぱな熊に追いかけられたもんな。


「基本、魔法はイメージすればその通りになるよ。ほら、よくアニメとかでやってる感じで大丈夫。

空間魔法は亜空間に荷物を格納できる、一度行ったところに行ける、結界を作れる。

この辺りはこの世界でもある魔法かな。使える人少ないけど。

あとレベル上げれば、この魔法で元の世界に帰れるよー」


「マジっすか!!」


なんか軽いな!変な裏とか無いでしょうね…使うとムニャムニャになるとか…


「裏とか無いし。便利でしょ?」


あ、はい、スミマセン。


「召喚魔法は、君の場合八百万の神限定で呼べる。戦闘とかでも、いつでも呼び出してほしいみたいだよ?」


「えーと、便利?ありがたみ?」


「便利って…まぁとにかく使ってみてね。

それと錬成魔法は、材料さえあれば武器以外を作れる。

これ、めっちゃ便利だね。さすがガイアだよね」


ま…まさか…


それって…


「ブラが!あと女の子グッズが作れる!?」


これは本当に死活問題だった!

魔道具とか色々便利なものがあると思いきや、現代日本のような便利グッズとか、女性の必須アイテムとかそういうのが見当たらなくて…自分で作ろうにもそんな器用じゃないし…

マジ助かった!!ガイア様…まさに神!!


「良かったねー」


渡りの神はニヤリとすると、ふわりと浮かんで一回転した。


「そろそろ君の保護者が泣いちゃうかも…だから帰ってあげて。

しょっちゅう動くから応えられないかもだけど、なんかあったら呼んでね!」


「え、ちょっと、そんな、なんだか説明が雑だったんですけど!?」


「じゃーねー」


「ちょ、おい、ゴルァ!!」


周りがどんどん明るくなって、眩しくなって、目が開けられなく……




……







お読みいただきありがとうございます!

渡りの神がザックリ説明野郎なだけで、私がというわけではないのです。


…スミマセン。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ