綴の始まり
はじめまして。CHOKOです。
今回は、この物語を選んで頂きありがとうございます。
自分自身では初となる、オリジナルの物語です。
至らぬ点も多々あると思いますが、頑張っていきたいと思ってます。
更新は、月に2回はしたいと思います。
それでは物語スタートです。
遠い昔、この地に一人の青年が訪れました。
その頃、世界では多くの魔物がひしめいていました。
人々は、自分たちの住むべき土地を守るべく、毎日のように魔物達と戦っていました。
魔物たちの数、種類は多く、さらに人が使うことのできないような、とても強力な魔法を使い、戦いの度に沢山の犠牲者が出ました。
青年は嘆きました。
どうして、自分は何もできないのか、と。
青年に闘う為の力は無く、ただ戦いを見ていることしかできませんでした。
戦いの末、人間は魔物たちを退けることができました。
魔物達は、戦いで受けた傷を癒すために、世界各地の森や、洞窟にダンジョンを作り、そこに住み着きました。
青年は、魔物を倒し、自分達を守ってくれた人々に恩返しがしたいと思いました。
青年は魔法の研究を始めました。
その魔法は、『生きた証を本にする魔法』でした。
人々が、長い間、共に時間を共有した道具や、人々の記憶から、その人の物語を本にして残すというものでした。
長い年月の末、ついに魔法は完成しました。
青年は老人となり、ようやく恩返しをすることができたのです。
そして、一つの奇跡が起こりました。
それは、本にその本となった者の意識が宿ったのです。
その本が選んだ人は、本の中にある記憶を辿ることができるようになったのです。
そうして記憶をたどったら者は、何かしらのものを本となった者から受け継ぐことができるというものでした。
老人も、すぐに自分の本を作りました。
この魔法を後世に伝える為に。多くの人が生きた証を遺す為に、と。
老人は、継承者が見つかった後に、安らかにこの世を去りました。
老人から、魔法を継承した者はこれらの本を沢山の人に読んで貰えるように、丘の上に小さな図書館を作りました。
そして、老人の姓である『綴』を名乗りました。
その者も、自分の本を作り、後継者を見つけた後にこの世を去りました。
こうして代々、『綴』の名前と魔法は、人と本を愛する人々によって受け継がれていったのでした。
どうでしたか?
プロローグのようなものなので、早く本編を上げたいと思います。
感想などお待ちしております。