第9話
唖然とした顔で"新しくできた道"を二人で見ていた。
「リョウスケ、何したの?」
僕は作った魔法のイメージを其の儘伝えると、銃の概念が無いのか、首を捻っていた。
「イメージは兎も角、貴方の魔力が非常識なのもわかったわ。」
呆れながらシーリスが呟くが僕も驚きながら新しく出来た?作った道を見ていた。
気を取り直して、焚火を見ながらシーリスと雑談をする。
一番近くの街まで森を抜けて歩いて2日程だそうだ。
シーリスがなんで此の森に入ったのか聞いてみたら、
「面白そうだから、来てみたの。何か見つける前に貴方に出会ったけどね。」
エルフだから森が好きなのかな?
夜も更けてきたので休む事にした。交代で見張りをする事になった。
最初は僕が番だ。
「余計な事したら、後悔するわよ?」
僕は苦笑いしながら手を振って否定する。
シーリスは荷物から枕みたいなクッションを取り出し、着ていたマントを毛布代わりにして横になる。
僕は彼女が眠ると僕は長かった1日を思い返す。
いきなり此の世界に召喚されて、驚いたが取り敢えず装備品も非常識なのが有るみたいだし、出会ったばかりだけどシーリスにも出会えた。
いい人ぽいし、なんとかなりそうかな。
明日から頑張らないと。
枯れ枝を焚火に入れながら考え事していると夜が更けていく。




