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黒助の異世界戦記  作者: ハル
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第8話

シーリスにこの森の事、現在位置を教えてくれた。

その際に此処に来る途中に狩った猪や鹿を見せたら凄く変な顔をされた。

此処の魔獣は一人ではまず狩らないらしい。


そろそろ日が暮れる。

火が消えない様に維持しつつシーリスと雑談をする。

シーリス自身、遠方にある森の中のエルフの隠れ里から、外を見てみたいと飛び出した変わり種だと笑いながら話してくれた。

シーリスの集落はあまり外との関わりを嫌い、またエルフが長寿なのもあり変化に関して気長に、人間にしたら数十年単位、待つのが普通らしい。

シーリスも人間の年齢に直すと10代半ばぐらいの若人らしい。

僕の事も話した。

異世界に居たという事はボカしたが、此処から相当遠くの国から飛ばされた事。自分が学生であること。学校や寺子屋みたいな概念がこっちでは無いらしく理解してもらうのに時間がかかった。

戦争も少なくても60年は起きていないと話すと

「学校のシステムも含め平和なのねえと」

驚かれた。


シーリスから魔法の基本を教えてくれた。

シーリスは魔法の中でも精霊魔術が得意らしく、普通の魔法は不得手らしい。

違いを聞くと、精霊に力を貸してもらうか、自分の魔力で世界に干渉して奇跡を起こすかの違いらしい。

神の力を借りて行う魔術もあるが神官や僧侶など聖職者か、よほど神に愛された者しか使えないらしく、神聖魔術は普通無理と返された。

それでも魔術の基本は教えれるらしく、安座を組まされ、魔力を感じる所から教えてくれた。

「まず私の魔力を感じて。指先に魔力を集めるから感じたら教えてね。」


顔の近くまで寄せられた指先に、最初は何も感じなかったが、徐々にモヤっとしたものがシーリスの体から集まりだしたのが見て取れた。

指先に集まった時点で感じた事を伝えると

「え?見えてるの?」

と驚かれ

「小さな光の粒子に、此のモヤっとした固まり?でしょう?」

と返すと更に驚かれた。

シーリスは指先を森に向けると

「水よ、集いて力となれ、ウォーターボール」

唱え終わると指先に水の塊が現れる、木に向かって打ち出される。

当たった瞬間水が弾けて木が濡れた。

「魔力はお臍のすぐ下あたりに集まるようにイメージして、集まったら指先集まった固まりを移動させるようにイメージ。

指先に移動したら発現させたい奇跡、さっきのなら水を集め打ち出すイメージすると良いわよ。

火は危ないから、土か水が良いと思うわよ。練習だし。」

言われた通り安座を組んだ状態でお臍のすぐ下、丹田のあたりに力が集まるようにイメージ、漫画やアニメの影響でしたことあるのでイメージはしやすい。

出来たイメージを指先に移動するイメージをして詠唱をする。

自分の周りにある空気中の水分を根刮ぎ指先に集まるイメージする。

横からシーリスが驚いたように

「え?」

集まった水を弾丸のように弾倉にいれ銃の撃鉄を起こすイメージをし、打ち出す際に銃身の中の螺旋を通りながら打ち出す想像をする。

「水よ集いて、力となせ。ウォーターバレット!」

指先から"ズドン"と音がした気がした。


打ち出された水の弾は巨大な弾丸の形で打ち出され、樹々を薙ぎ払いながら一本の道を作り上げ、遠くの森の外が見えているようだった。


シーリスも僕も唖然とした顔で座り込んでいた。


亮介君の自然破壊の話でした。(違

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