第6話
急いで、大きな岩の後ろに向かう
向かいながら川の上に浮かんでいる魚を回収してポーチに入れて行く。
生臭くなりそうだな。
岩の後ろに入ると、金髪の長い髪の女性が裸で倒れている。
水に濡れ肌に張り付き眠る姿が幻想的に映り、亮介は少し見惚れていた。
数秒見ていた亮介は我に返り、女性の側によると側には荷物が纏めて置いてある。
荷物が一度で持てそうに無いので、取り敢えず女性を抱き抱え焚火の側に移動させる。
焚火の側に女性を寝かせると、置いてあった荷物を回収して女性の側に置くと、自分が着ているコートを布団代わりにかける。
焚火の火の熱で濡れていた髪が少し乾いたのか、顔に張り付いていた髪が顔の方に落ち、耳が現れる。
人としては長く尖った耳が露わになる。
「エルフ?」
此の世界に来て初めてあった人は小説の中だけだと思っていた種族だった。
取り敢えず火が消えないように、枯れ枝を入れつつ、先ほど回収した魚を出し、種類はわからないが鱗が少なく見えたので真っ直ぐ目な枝に魚の口から刺し、焚火の周りに突き刺し焼いていく。
「塩がほしいな。」
無いものは仕方ないので、焦げないようにだけ注意しながら焚火を見る。
少し時間が経ち、女性が寝返りを打つ。
コートがづれたので、直すために側に近寄ると、女性が薄っすらと眼を開け寝ぼけた顔で此方を見る。
瞬間、女性が目を見開き、
「きゃああ!」
"パーン"
派手な音が僕の頬から鳴り響いた。




