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黒助の異世界戦記  作者: ハル
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第30話

翌朝。

僕とシーリスは起きて準備するとギルドの前まで移動した。

早朝の為か、普段は人が多いパラパラとしかおらず、閑散としている。

早朝と言っても屋台の人は準備などもあるせいか、自分の屋台の準備をしたり、朝御飯に買いに来るお客さん狙いか、既にいい匂いを漂わせ出している屋台もある。

ギルド内に入ると、今日は犬のお姉さんは休みなのか見当たらない。


仕方ないので受付に行くと若い人のお兄さんが受付をしてくれた。

ラルフさんはまだ来てないらしく、シーリスと一緒に壁に張り出された依頼を見ていた。


貼り出されているのはほとんどが討伐依頼でゴブリンの討伐依頼からオーク討伐と色々ある。

討伐依頼以外にも周辺の街までの護衛や捜し物、引越しの手伝いの依頼まである。

どうせ今日は外での実習だから受けれない。

シーリスと一緒に依頼を見ながら少し待つとラルフさんがギルドに入ってきた。

僕らを見つけると、僕らの方に歩いてきて

「おはよう、待たせたすまないな。」

と挨拶してきた。

「いえ、僕らも今来たばかりなので。大丈夫です。」

と返すと

ラルフさんは頷き、

「すまないな、受付を済ませてくるから少し待っていてくれ。」


そう言うと受付に歩いて行き受付のお兄さんに話しかける。

直ぐに済んだのか、此方に戻ってきて

「では行こうか。」

そう言うとギルドの出口に向かう。

僕らも出口に向けて歩き出す。


三人で街の入り口まで今日の実習について話しながら歩いていく。


街を出てからはラルフさんの指示に従いながら、昨日、講習で受けた薬草の種類でポピュラーな物を実物を見つけて特徴と採取の仕方。

また類似種で逆に毒草で間違えても採取しないように教えてくれた。

流石にエルフであるシーリスは薬草についての造詣も深いのか、ラルフさんの話を聞き流しながら僕の横で静かにたたずんでいた。


ラルフさんも薬草についてエルフと張り合うのは馬鹿らしいと思っているのか、特に何も言わなかった。


草原を歩きながら野うさぎの狩り方や解体の仕方も教わった。

狩りをする時に風向きを気にせず風上に立っているのに気づかなかったのはえらい怒られた。

シーリスも気づいていたのか、肩を震わせながら笑っていた。


途中ゴブリン5匹の集団と遭遇した。

「フォローするから、やってみろ。」

ラルフさんがそう言うので、ちらりとシーリスを見ると頷くので、剣の柄に手を当てゴブリンの先頭に飛び出す。

先頭のゴブリンも僕に反応して剣を抜こうとするが、遅い。

ゴブリンの正面から踏み込み、下段から鞘走り切り上げる。

一匹目が血を噴き出しながら倒れる。

僕は剣を切り上げた反動を利用して右手で真直ぐ後ろにいたゴブリンの顔をぶん殴る。

顔面を陥没させて吹っ飛んでいくゴブリンを傍目に返す刀(剣)で右から左に横一線に薙ぐと二匹のゴブリンが真っ二つになる。


横から矢が飛んでくるが、あらぬ方向に飛んでいく。

シーリスの風の守りだろう。

直ぐに其方の方に走り、最後のゴブリンの首を切り飛ばした。


剣を払い汚れを払うと鞘に収め二人の元に向かうと、シーリスはニコニコと微笑みながら、ラルフさんは苦虫を潰した顔をしていた。


「前日の試合である程度理解してたが、本当に新人か?」

呆れながら呟く。

ゴブリンの討伐部位である耳である事を教えて貰い、片耳だけ殺いでポーチに仕舞う。


その後もラルフさんに細い事を教えて貰いながら狩りを行う。

そうしていると何時の間にか日も暮れ出し、野営の準備をする事になり、枯れ枝などを集める。

集めた枯れ枝に火を起こす頃には日が沈み闇が周りを支配する。

今日の狩りで狩った兎の肉を枝に刺して火で炙る。

火で炙りながら、ラルフさんは自分の経験談を話してくれた。

死に掛けたり、騙されて危ない目にあった事や、駆け出しの頃の失敗談も笑いながら話してくれた。

僕も子供に戻ったように話しを聞き入った。

三人で肉を食べ終わると見張りで1人、ほか2人は休む事になり横なった。

最初は僕とシーリスが休むことになり、僕がコートに包まり横になろうとした時、シーリスが不意に僕の肩を掴む。



"ぱき"

と枯れ枝が折れる音がした。

其方の方を見ると複数の影が近づいてきているのが見えた。



遅くなりました。

どう言う展開にしようか悩んでました。

次回

馬鹿どもの狂乱。

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