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黒助の異世界戦記  作者: ハル
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第26話

吹っ飛ばしたふっくらした奴を含め3人組を見る。

一瞬唖然としていたが我に返り

「貴様、貴族たる僕等に手を出して良いとでも・・・」

喋っている途中を遮り


「貴族だから、何が偉いの?」

と返すと

「僕等がファルスの貴族に。」

呆れながら

「此処はセラスだよ。ファルスじゃない。偉そぶりたいならファルスに帰れば?」


途中で遮り返す。


「何処の馬の骨とも知れない君が、僕等血統正き血筋たる。」

と唾を飛ばしながらどなりちらしてくる


「貴族の血筋の何処が偉いの。偉いのは貴族として領地を治めている君らの父親や御先祖様でしょう。君自身が何か誇れる事を為したわけでもないだろうに。

そう言う台詞は何か誇れる事を為してから言ってよ。」


怒りで頭に血が上っているのか顔を真っ赤にしながら


「獣人や森人の分際で」


「獣人とかエルフだから、何処が悪いの。生まれは誰も選べない。何処そこの生まれとか、肌の色や種族の違いで判断して何が面白いの?たんに進化の過程の違いなだけでしょうに。話せばわかる。一緒にご飯も食べれる。

種族や生まれで見るんじゃなくて個で見ろよ。くだらない。

君は何を学んできたの?話してご飯でも一緒に食べてみれば、もしかしたら一生の付き合いができる友人が出来るかも知れないのに。勿体無い。」


そう言い返すと、少年は下を向いてプルプルと震えている。

「貴様ああ」

と叫びながら腰の剣を抜き襲いかかってくる

僕はそっと前に出る。

少年は上段から全力で振り下ろしてくるが単調過ぎて軌道が読み易い。

すっと左側に流し、少年の懐に入り顔にむけて拳で殴り込む。

少年の顔に綺麗に拳が入り、少年が吹き飛んでいく。


「何をするの‼︎」

横にいた女の子も其れを見て杖を構え集中して魔術の準備に入る。


「精霊よ、集いて力となせ!エアバレット!」


「きゃあ」

シーリスが素早く反応してくれて風の魔術でフォローしてくれて女の子を吹き飛ばす。


研修に来ただけなのに、なんでこうなるんだろ。

と溜息を吐いて首を振っている僕がいた。




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