第24話
翌朝。
此の世界に来て数日。やっとベッドで眠れたせいか、体の疲れも想像してたより溜まっていたらしく食事の後気が付けば眠り熟睡していた。
横のベッドを見ると気持ちよさそうに眠るシーリスが静かに寝息を立てていた。
僕はそっとベッドを出て、静かに服を着替える。
昨日の購入した装備を身につける。
此の世界に来る時に着ていた服や靴は使えないわけではないのでポーチに仕舞う。
静かに着替えていたが、流石にガサゴソとした音がしたせいか、シーリスが目を覚ます。
「おはよう」
とシーリスが挨拶してきたので
「おはよう、よく眠れた?」
と返すと
「貴方程、熟睡はして無いけどね。」
と悪戯顔で返された。
そう言うと毛布をのけ上半身を起こす。
上半身を起こすと綺麗な金色の髪がふわっと着ている薄い白い半袖シャツにかかる。
其の幻想的なシーリスの姿に見惚れて見ているとシーリスは少し頬を赤らめ
「いつまで見ている気?」
と聞いてくるので慌てて部屋の外に出る。
バクバクした心臓を落ち着かせるように深呼吸しながら、今日の事を考える。
取り敢えずギルドに行って新人講習を受けに行かないと、と考えていると
ドアが開きシーリスが出てくる。
昨日の姿で出てくるシーリスに
「下で御飯を食べてギルドに行こう。」
と言うとシーリスも頷き
「そうね。今日1日大変そうだしね。しっかりと食べないとね。」
と言い微笑みながら歩き出す。
僕もシーリスの横を歩きながら階下に降りていく。
朝食を済ませ宿を出るとギルドに向かう。
数分歩きギルドに入ると早朝のせいかまだ人はすくないが、受付には人はいる。
受付に行くと昨日の犬のお姉さんがおり、僕らの顔を覚えていたのか、僕とシーリスを認識すると笑顔で会釈する。
僕らがカウンターに寄ると、もう一度会釈すると
「おはようございます。研修ですね。済みませんが念の為カードの提示をお願いします。」
と言うので僕はポーチから、シーリスも自分のポーチからカードを差し出す。
お姉さんはカードを確認すると頷きカードを返却してくる。
「確認しました。では其方の通路の先に修練場かがありますので、其方でお待ちください。広い運動場ですので行けばわかります。」
そう言われ
「ありがとうございます。」
とお礼を言ってシーリスと修練場に向かった。
夜にもう一話だしたいです。




