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黒助の異世界戦記  作者: ハル
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第21話

「お待ちください。リョウスケ様、シーリス様。

本日ではなく明日になりますが、初心者講習会がございますが、参加なさいますか?」


僕とシーリスは立ち止まり、お姉さんのほうに向き直る。

お姉さんは僕らが聞く姿勢になったのを見ると

「講習の内容は、計三日間になります。

初日は戦闘訓練と基礎知識の講習。二日目は外にでて戦闘の実地と戦闘で狩った魔獣の剥ぎ取り方と野草などの基礎知識。とそのまま野宿していただき、野営の仕方などを学んでいただきます。後は教官役の方が持っている経験や知識ですね。

三日目は其の儘街に戻ってもらい、終了になります。

いかがなさいますか?」


僕はシーリスのほうに向くと

「シーリスどうする?参加してみる?」

と聞くとシーリスは

「そうね。野草なら私も少しはわかるし、野営もわかるけど、先輩冒険者の方のほうが知ってることも多いから参加してみるのもいいかもしれないわね。

リョウスケ、参加してみる?」

僕は頷き、お姉さんの方を見ると

「わかりました、参加します。参加費用はいくらでしょう?」

お姉さんは嬉しそうな顔を見せると。

「参加費用はお一人、銅貨2枚になります。」

僕はうなづき、シーリスの方を見ると

「シーリスも参加で良いよね?」

そう聞くと、シーリスは勿論とうなづき

僕はポシェットから盗賊報酬でもらった袋を取り出し中身を見る。

袋の中身は銀貨で10枚入っていたので、お姉さんに銀貨1枚を渡す。

お姉さんは銀貨を確認すると、受け取り

「はい、では御釣りの銅貨96枚になります。」

と御釣りの差し出してくる

「安いですね?」

率直な意見を述べるとお姉さんは僕を見て

「冒険者ギルドも新人育成に力を入れてますし、あまり高いと誰も参加してくれませんので」

と苦笑いしながら話してくれる。

「では御二方が参加と言うことで。明日の時間ですが、朝鐘4つ頃(朝8時)で此処に集合をお願いします。」


僕たちは頷き、

「準備物とかはありますか?」

と返すと、お姉さんは

「明日は街中に居ますので貴方方が使う装備品ぐらいで大丈夫ですが、明後日は外に出る準備をお願いします。」

と何故か細かくは教えてくれない。すでに研修は始まってると考えたほうがいいのかな?


僕は頷き

「わかりました。ありがとうございます。シーリス行こう。」

とお辞儀をして席を離れる。

シーリスも一礼すると僕の横を歩く。

ギルドを出ると、シーリスの方を向き、

「シーリス。武具屋さんと冒険に必要な雑貨を扱うお店って知ってる?」

と聞くとシーリスは頷き

「知ってるわよ。じゃまず武具屋さんかな?て言うか貴方に武器は要らないと思うけど、本当にダミーの武器を腰に差しとく気?」

と聞いてくるので、僕は

「武器は要らないけど、靴とか。そこらへんはそこまで良い物じゃないから。そこらへんを揃えたいかな?」

そういうと彼女は頷くと、

「じゃあこっちかな。」

と言うと彼女は歩き出す。

僕は彼女の横に並び一緒に歩き出すと疑問に思っていたことを聞いてみる。

「ねえシーリス?君は僕と一緒に居てくれるの?」

と聞くと彼女はきょとんとして

「そうね、此の儘貴方を放り出して何かあっても目覚めが悪いし、私自体、特に急ぎの用事も無いのよ。それに貴方と居れば面白そうだしね。でも襲いかかってきたら後悔させてあげるわよ?」

と冗談まじりに言ってくる

「それとも貴方は私が居たら迷惑?」

と寂しそうな顔して聞いてくるので、僕は

「そんなこと無いよ。右も左もわからない僕に、シーリスが居てくれると心強いよ。だから一緒に居てくれて嬉しいよ」

と微笑みながら言うと、何故か彼女は頬を紅くそめ目をそらす。

「じゃそういうわけで、今更だけど、宜しくね、リョウスケ。」

と手を出してくる。

「此方こそ、此れから宜しくお願いします」

と手を握り返す。

「じゃ武具屋さんに早く行きましょう」

とシーリスは言い、金色の髪が風になびかせながらまた歩き出す。

それに合わせて僕も歩き出す。




亮介の冒険者としての生活が始まります。

読んで頂いた方が面白いと思える冒険になるようにがんばります^^

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