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黒助の異世界戦記  作者: ハル
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第20話

お姉さんが席を外して少し経つと丸い盆を持って戻って来た。

お姉さんが席に座ると、盆の上に乗るカードを一度確認して、僕とシーリスにそっとカードを差し出す。


其れと一緒に小型の短刀も差し出してくる。

「御自分のカードに血を一滴で良いので垂らしてもらえますか?」


シーリスは頷き机の上に置いている短刀を取ると鋒を指に軽く刺し、小さな血玉が出来ると自分のカードに着けると、カードが一瞬光り、治る。

シーリスは僕に短刀を渡してきたので覚悟を決めて人差し指の先端に短刀の鋒を刺し、同じ様にカードに着ける。

一瞬だけ光り直ぐに治る。


「はい、お疲れ様です。此れで此のカードは貴方達のカードになりました。

紛失されますと、再発行に金貨で10枚頂きますので、無くさないようにお願いします。

無くす=即借金奴隷落ちと思って貰えれば幸いです。玉に払う方もいますが。」


シーリスをちらりと見ると

「後で説明するわ。」

とだけ呟く。


「ではギルドの基本的な説明をさせていただきます。

まずギルドランクから御話します。

ギルドランクは上からSABCDEFの順で存在します。

貴方達はFからのスタートになります。

カードを御覧下さい。カードの縁及び裏側が石の柄になっているかと思います。」


そう言われてカードを取り、縁と裏面を見るとザラザラとした白い石のような柄になっている。


「ランクが上がり更新されますと柄も変わります。詳しくは石、鉄、銅、銀、金、白金、ミスリルと成ります。

ミスリル=Sクラスの人は世界に何人かいるだけになります。

ではギルドのランクについてですが。横の壁に紙が貼り出されてますね?」

僕はそちらを見る。

「彼処に貼り出されているのが依頼になります。

彼方の依頼をこなして頂き、該当ランクの依頼の一定回数をこなして頂くと昇進テストを受けて頂き、合格すれば昇格となります。

Dランクまでは真面目に依頼をこなせば昇格出来やすいですが、それ以上はPTを組んで頂きこなして頂く依頼が増えてきますので、お一人の方は中々昇格が難しくなってきます。

テストで昇格出来るのAまでと成ります。

最後のSランクは戦争や竜種討伐、ワイバーンでは無いですよ?など英雄と認められる功績があった者がなれますので、実質はAランクが最高位になります。」

そう言い終わると僕らの顔を見て

「次に依頼についてです。依頼を受けて頂き失敗した場合、又は依頼を破棄した場合、違約金を支払って頂きます。討伐などの再挑戦可能な依頼なら期限が切れない限り、また其れが原因による再挑戦不可能とみなされない限りは再挑戦した頂くことは可能です。

違約金を支払えない場合は貴方達の資産取り押さえ、其れでも無理なら借金奴隷になりますので御注意ください。

依頼では無いですが、ギルド内での私闘は厳禁です。

行った場合は調査の上厳罰になります。」

一拍おいて

「其処に貼り出されている依頼以外、個人で受けた依頼はギルドは如何なる事が起きようと責任は持ちませんので、依頼は必ずギルドを通してください。

依頼中の補足ですが、依頼中に討伐した魔獣などの肉や素材の買取も行いますので、あれば報告時に仰ってください。

以上です。何か質問は?」


僕は質問は無かったので首を振り、シーリスも質問は無いみたいで、同じく首を振る。

「質問などがあれば何時でも気軽に仰ってくださいね。

それでは以上になります。

冒険者ギルドはあなた方を歓迎します。お疲れ様です」


僕は頭を下げ

「ありがとうございました。」

とお礼を言い席をたった。





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