第二話
「はあ、学校行くのは嫌だな・・。帰っても怒られるし図書館でも行こうかな」
少年が一人街中を歩いていく。
登校時間から考えれば焦る様子も無く歩いている。
少年が登校時間も気にせず歩いて居るのは学校での虐めが原因だった。
虐めはテレビで流れている内容が普通におこなわれた。
可愛い物で鞄を隠されたり、教科書を破かれたり。
虐めに参加しない同級生も巻き込まれたくないのかあからさまに無視をしてくる。
虐めも酷くなれば、適当な理由を付けて殴る蹴るが行われ、教師も面倒くさい事には関わりたくないのか虐めを見ても見て見ぬふりをする始末。
虐めは虐められる方にも原因があると言う人が居るが、虐められるている人間の殆どは静かにする事を好むような人間等が多く、虐めている人間は相手を見て「気持ち悪い、見てて殴りたくなる」
などの意味不明な理由が多い。
虐めにあう人に学校も助けようとせず教師すらも虐めに参加するような学校に行かなくなったとしてして、その子が悪いと言えるのか。
少年、黒田亮介もそんな虐めに遭っている中学生の一人。
亮介の親は亮介が学校に行っていない事にはきづいており、亮介の気づかない水面下で如何にかしようとしていた。
亮介自身も勉強は止めようとせず家にいる間は参考書などで勉強している姿を見ているのが学校に、行っていないのを黙認している理由だ。
そんな中、今日も学校に行かずに図書館に向かうとしていた。
家を出て図書館に着くまでスマートフォンの携帯ゲーム"ナイツ オブ ラウンド"をやっていた。
基本は一人でストーリーを進めるが、騎士団に所属してチーム戦なども行われ、空いてる時間に気軽に出来るゲームだ。
「ふうやっと武器と防具が揃ってきたな。ジョブも剣帝になったし。面白くなってきた。」
スマートフォンを見ながら歩いていく。
ふと、亮介が周りを見ると誰も居ない。
早朝とは言えこの時間に誰も居ないのは可笑しい。
車一台走っていない。
亮介が立ち止まり、首を傾げていると足元が光りだした。
驚いて足元を見ると魔法陣が光り輝き、亮介の視界を覆った。
次の瞬間、亮介の姿は消えていた。